のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ニップルの長さの話  

追記:この記事の内容に関して訂正がありますので、
いただいたコメントを元に検証した(→こちら)の記事も ご覧ください。


ひとつ前の記事中に書こうとも思ったのですが、
分けたほうがよさそうなので 個別記事にします。

先ほど組み換えたホイール、おそらくはサピムの赤ニップルです。
なぜかというと長さが14mmだったからで、
DTにも14mmアルミニップルは存在しますが
安定供給はされていません。
あと、アルマイトの赤が濃かったのも理由です。
最近のDTの赤ニップルの赤は やや薄めです。

汎用ニップルの長さは通常12mm、
ロングニップルと呼ばれるものが16mmですが
サピムのCX-RAYに付属している銀アルミニップルは14mmです。
(サピムのアルミニップルは、別売りであれば12mmのものも入手可能です)

「ロングニップルを使えばスポークの長さが短くなる」
と誤解している人もいますが、そんなことはありません。同じです。
というのが 今回の話です。
DSC05206amx5.jpg
12mmニップルを大雑把に描くと こんな感じです。
ホイールに仕立てたときの内周側からスポークを突っ込むと、
ねじ山に突き当たるまでに ねじ山が無い部分があります。
これは だいたい4mmほどで、私は歯周ポケットと呼んでいます。
外周側に マイナスドライバーが入るようなすり割りがありますが、
これの深さはだいたい1mmほどです。
なので差し引き7mmが ねじ山部分となります。

DSC05208amx5.jpg
私のスポーク長さ計算式では、
スポークの端が ニップルの外周側の端とツライチになる長さを
算出するようにしています。

DSC05210amx5.jpg
このとき、スポークのねじ山終わりは
ニップルのねじ山始まりに達していません。
もしスポークの長さを間違えて長いものを使ってしまった場合
スポークの端がニップルから飛び出して
ねじ山を使い切ってしまいます。
ツライチから増し締めしていって
ねじ山が突き当たるまでの長さは2mm弱といったところです。
突き当たった状態でホイールを使うと
スポークのねじ山終わりの境目で折れるリスクが非常に高くなります。
増し締めでの振れ取り調整も出来ません。

スポークの長さは ハブとリムの寸法、あとは組み方で決まるわけですが
その長さはニップルの外周側の端までを算出しているので
もしニップルの長さによって ニップルのねじ始まりの位置が
変動するとなると、かえって不便です。

DSC05211amx5.jpg
なので、12mmより長いニップルは歯周ポケットが深いだけであって
ニップルのねじ山始まりは 本体の全長に関係なく
外周側の端から約8mmとなっています。
では なぜロングニップルが存在するのかというと、
そうでないと都合の悪いリムが存在するからです。
マヴィックのCXP30リムや 初代コスミックエリートのリム(←実は穴数以外同じもの)
ではニップルの首下が収まる箇所が やや内周部寄りになっており、
ロングニップルにしないと工具がかかりません。
また、ホンフゥのカーボンリムなどでは 強度確保のためか
内周側の厚みを大きく取ってあり、
12mmニップルだと 工具でつかむ四面の部分が
かすかに出るだけになるので 14mmニップルにしたほうがいい場合もあります。
が、歯周ポケットが長いニップルは 調整時のひねり切れ耐性が低いので
特別な理由が無い限り 私は現在12mmのニップルしか使いません。
サピムのCX-RAYに付属している14mmアルミニップルも
使わないので、かなり貯まってきました。

DSC05143amx5.jpg
↑で、これはひとつ前の記事のホイールの組み換え前の画像ですが
初動ゆるみを防ぐだけで ニップルを再度回せば ほぼ効果が無い
パリッと割れるタイプの ねじ止め剤が 歯垢状に固まっていたので、
歯周ポケットが目視できるなーと思ったことが この記事を書く動機になりました。
私は この手のねじ止め剤を使わないので 普段これを見ることが無いのです。

category: スポークの話

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2015/10/16 10:24 | edit

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