のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

キシリウムESさん  

お客さんから キシリウムESをお預かりしました。
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セラミックスピード社のセラミックベアリングを入れているということですが、
フロントハブの回転がゴリゴリなので見てほしいということです。

点検のほうは 前後ともセンターバッチリで 振れもほぼ無しでした。

DSC05346amx5.jpg
バラして 洗いましたが
これ、セラミックスピードのベアリングではありません。
セラミックベアリングではありますが、セラミックスピードのものではありません。
確実に違います。

DSC05348amx5.jpg
おもて
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うら
レーザー刻印による印字などは どこにもありませんでした。
セラミックスピードのものであれば
必ず印字があります。

DSC05350amx5.jpg
リテーナーリングは金属製です。
これも ありえません。

DSC05351amx5.jpg
リップシールには6901RSとありますが、
セラミックスピードの場合 サイズ品番の前から2番目に
「1」の数字を挟むという法則があります。
なので6901なら61901、6903なら61903となります。
また、リップシールの色は 基本的に青色です。
(黒のものが別個についている場合は 黒にすることができます)

DSC05397amx5.jpg
ここで、私のキシリウムESのフロントハブに付いている
Tniのセラミックベアリングを見てみます。

DSC05398amx5.jpg
リップシールの表記は6901RSで、
あと内輪の側面に「CERAMIC」の印字があります。

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抜きました。
外輪の外周に Tniの印字があります。
DSC05404amx5.jpg
ひっくり返しました。
CERAMICの表記は片側だけのようです。

DSC05406amx5.jpg
印字の有無を別にすれば、
お客さんのベアリングと 私のTniはどうも同じように見えます。
少なくともセラミックスピードではありません。
何が問題なのかというと、ベアリング1個(片側分)の価格が
Tniの6901は 税別定価2500円(なのでお客さんのも 同額程度だと思われます)、
セラミックスピードの61901は 税別定価9600円で、
お客さんは この前輪のベアリング交換で2万円ほど支払っているということです。

これをやったショップがセラミックスピード(メーカー名)と
セラミックベアリング(一般名詞)を うっかり聞き間違えた、
ということは まずありません。
なぜなら、セラミックスピードのホローテックII BBと
同時に注文していて、BBはセラミックスピードのものが付いているからです。

また、お客さんは「知り合いが セラミックベアリングにしたと聞いて
俺もセラミックベアリングにするけど、俺は最高級のものを入れるぞー!」
というのが動機であり、
「セラミックスピードの」というのを 注文時に念押ししているので
ショップ側が間違えるというのは考えにくいのです。

それとも もしかして、前輪の工賃だけで15000円もするというのでしょうか?

フロントハブはベアリングが死んでいたので、
当店にあった NTNの非接触式の鉄球ベアリングに交換しました。

DSC05356amx5.jpg
つづいて後輪です。
反フリー側は 6903RSという表記だけのリップシールで、
フロントハブのものと同じ見た目でした。
中身は少し違っていて、リテーナーリングが樹脂になっています。

DSC05359amx5.jpg
フリー側と フリーハブのベアリングは608というサイズです。
こちらも 樹脂のリテーナーリングですが
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「TOREN 608RS」という表記が リップシールにありました。
調べてみたところ、中国の寧波(ニンポー)市に
Ningbo Toren Bearing(ニンポー トーレン ベアリング)
というメーカーがあるようです。
よって こちらもセラミックスピードではありませんが、
お客さんが支払ったパーツ代と工賃は、
セラミックスピード相当の金額を 盗られております。

DSC05352amx5.jpg
時系列が前後しますが、
フリーボディ奥のシールゴムが入っていませんでした。
ベアリング交換の際に外した(←必ずしも必要な作業ではない)のかもしれませんが、
戻し忘れているようです。
このゴムリング、結構な機能部品でして
もし無かった場合 フリーボディの防塵防水性能が皆無になります。

念のため確認していますが、
お客さんが このパーツを自発的に抜いたわけではありません。

DSC05355amx5.jpg
かなり長期間付いていなかったことは 間違いありません。
ゴムリングが収まるべき部分に 汚れが乗っているからです。

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これは別件の コスミックカーボンアルチメイトですが、
ゴムリングを外したところ その直下は汚れていませんでした。

DSC05361amx5.jpg
きれいにして
DSC05362amx5.jpg
パーツを補填しました。

なお この記事は、このホイールのお客さんに頼まれて書いています。
(もし頼まれなくても 書いていますが)
セラミックスピードと偽り 詐欺同然の交換費用を盗ったクソショップと
お客さんが話をするために必要になるかもしれないからです。
ちなみに、そのショップの名前は訊いていません。
だいたい分かっていますが。

以下 本物のセラミックスピードのベアリングについて。
DSC05345amx5.jpg
セラミックスピードの6901なので61901です。
リップシールは青です。

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こちらは608ですが、3桁品番の場合は6108という表記にはなりません。
6100番台に「6108」という外径68mm/内径40mm/厚さ15mmの、
ロードバイクのパーツには決して使わないサイズのものが実在するので
これとの混同を避けるためだと思われます。
サイズの印字が無い代わりに外輪の側面に
CeramicSpeed.comという表記があります。
とにかく、仮に 黒リップシールであったとしても
セラミックスピードのベアリングは 外から見て
判別できるようになっています。

DSC05395amx5.jpg
DSC05396amx5.jpg
あと、お客さんのホイールのベアリングで
最初にシールをめくったときに気付いていましたが
セラミックスピードのベアリング球は やや白っぽいのです。
リテーナーリングは樹脂です。

以上、セラミックスピードのベアリングではない
セラミックベアリングへの換装で、
前後輪で4万円以上 お客さんから盗ったことに対する
ちゃんとした申し開きをしてみてください。出来るなら。

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2015/10/25 03:29 | edit

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