のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ニップルの長さの話について訂正  

先日「ニップルの長さの話」という記事(→こちら)を書きましたが、
これについて訂正があります。
リンク先の記事で書いてあることを要約すると
「ニップルの外周側の終端から切ってあるねじ山の深さは
ニップルの全長にかかわらず同じ」
ということになりますが、
「DTのニップルでは、12・14・16mmで
それぞれこの長さが異なっています。
経験上も間違いないです。」
というコメントをいただきました。
ちなみに信頼性のある資料も添付してくださいましたが、
それの内容も コメント裏付けております。

これについて調べてみたのですが、
いただいたコメントの通りでした。
少なくとも DTの30系のニップルについては間違いありません。
30系というのはあとで詳しく触れますが、現行品のことです。

DSC05502amx5.jpg
私のスポーク長さの計算式は、
スポークがニップルの終端まで達した場合の長さが求まるようになっています。
この前提が覆されるなら(例外があるなら)、
ニップルによっては補正値を入れて スポークを短くしないといけません。
DSC05503amx5.jpg
例外が無いならニップルの違いは歯周ポケットの深さだけ、
というのが 前回の記事の内容です。

DSC05505amx5.jpg
12mmと16mmニップルで ねじ山の深さが一様で無い場合、
DSC05506amx5.jpg
スポークの長さをツライチで設定した場合
12mmニップルだと増し締めしろが残るものの
DSC05507amx5.jpg
16mmニップルだと突き当りに達してしまうということです。

DSC05508amx5.jpg
実際に調べてみました。
スポークは全て DTの14番チャンピオンです。
スポークのねじ山が突き当たるまで締めこんだ時の位置を見てみます。

DSC05509amx5.jpg
↑DTの12mmアルミニップルです。
2山ほど出ています。
DSC05511amx5.jpg
↑DTの16mmしんちゅうニップルです。
すり割りの下でツライチくらいです。
ということは、コメントにもあるようにニップルの終端からの
ねじ山深さは一様ではないということです。

DSC05512amx5.jpg
↑サピムの14mmアルミニップルです。
私は現在これを使いませんが CX-RAYの付属品です。
(使わない理由とねじ山深さは関係ありません)
ツライチから ちょっとだけ出ます。
DSC05515amx5.jpg
サピムの16mmアルミニップルです。
すり割りにすら達しません。
ということは、増し締めしろも含めて計算上(ツライチまで)の長さから
スポークの長さを短くしないといけません。

DSC05517amx5.jpg
星の16mmしんちゅうニップルです。
これは思いっきり出ます。



DSC05518amx5.jpg
続いて、DTのニップルについて。
DTのニップルには品番が付いていて、
材質や長さ、番手でこれが変わってきます(色品番はありません)。
これが昔は 5桁の番号だったのですが、
最近のものは「30-×××」という番号に変更されました。
例えば12mmの14番のしんちゅうは30-001です。
先ほどのDTのニップルは
12mmの14番のアルミの30-008と、
16mmの14番のしんちゅうの30-007です。

上の画像のものは5桁時代のものです。
12mmの15番のしんちゅうで 65167というニップルなのですが、
DSC05519amx5.jpg
DSC05520amx5.jpg
すり割りに 削られている場合もありますが
短い3本足が生えています。
これは14番ではなく15番であると区別するための印です。

DSC05521amx5.jpg
これは先ほどと同じ 15番の12mmのしんちゅうなのですが、
70643という別物です。
DSC05522amx5.jpg
こちらは丸く切削してあるような加工が
15番であるという印になります。

DSC05523amx5.jpg
これも15番の12mmのしんちゅうで、
現行品の30-035です。
DSC05524amx5.jpg
30-035は、70643と同じだと思われます(一応 分けて管理していますが)。
5桁品番から30系に移行する際に、
仕様が同じで 品番だけが変わったということなのでしょう。

で、5桁品番の古いバージョンのものは
16mmニップルになっても ツライチまでスポークが達したはずなのです。
というのを調べたかったのですが、あちこち探しまくっても
見当たりませんでした。たぶん持っているはずなのですが・・・。

もちろん、仮に その通りだとしても、現行品の30系では
ねじ山の深さが異なることとは関係ありません。
その点については訂正します。

ところで今日、同じ方から
「ニップルの件のシカトは酷いですね。」というコメントをいただいていますが、
シカトしていたわけではありません。
意図的にスルーする場合もあるのですが、
ちゃんとお答えしようと思いつつ
時間がかかったり時間が取れなかったりする場合もあります。
今回の件は後者です。
これは私が書いたことが間違っていたことに対する訂正なので
書かなければいけないと思っていました。

元記事が10月15日から書き始めて
上げたのが16日の午前1時、
ご指摘のコメントをいただいたのが16日未明です。
サピムと星のニップルは
この記事での検証のためだけに仕入れていますが、
サピムが入荷したのは20日、星は24日で、
発注したのはそれより2~3日前です。
伝票 見せましょうか?
で、5桁の古いバージョンの16mmニップルを探していたり
この記事を書く時間自体が取れなかったりして
今日の30日に至っているわけなので
私としては シカト呼ばわりは非常にムカつくということは
はっきり ここに書いておきます。

もちろん、間違いを指摘していただいたことは
大変ありがたく思っております。
このブログは私の備忘録を兼ねておりますので、
私個人が間違ったことを書いて恥をかくことより
このブログをより正しい内容にすることのほうが大事です。
あと、このブログは「吐いた唾は飲まない」という方針なので
誤字脱字の訂正などを除いては 基本的に削除したりなどしません。
なので リンク先の元記事では
この記事と合わせて不備を補完してくださいと
あとで書き添えておきます。

DSC05527amx5.jpg
あと、スポークに切ってあるねじ山の長さですが
メーカーによって個体差があり 最大で 2山ほど違っています。
私が使っているスポークカッターで転造されるねじ山部分の長さは
ここでいうところの 最もねじ山が長いスポークと同じ長さなのですが、
設定次第では画像のようなものが作れます。
このスポークで、ツライチで組み終わるようにすればいいというわけです。
が、汎用性を考えれば 私が組んだホイールを直すのが私とも限らないので
こういう特殊なことはせずに おとなしくニップルのねじ山深さに合わせて
スポーク長さのほうを調整したほうが良さそうです。

あと、ヴェントやボーラでスポーク比重の異なるスポークを
片側のフランジで混ぜていると書いたことに関して
「太さの違うスポーク間では単位応力あたりの伸び量が異なるだけでしょ。
そんなん誰でも判っています。もったいぶるほどのことですかね。」
というコメントをいただいていますが、
私が書きたいことは そういうことではありません。
太いスポークだから うにょーんが起きにくいというのは事実ですが、
ヴェントやボーラのアウトバテッドスポークは
単に回転時の重量バランサーとしての役割で混ぜてあるだけです。
この位相のスポークだけは うにょーんを起こさないように!
という目的ではありません。

片側フランジで異径スポークを混ぜる話と
片側フランジで異本スポークを混ぜる話については、
たぶん 4つか5つの記事を書いてから
卍状7700ホイールの話を書いて
タンジェント組みの最終交差のスポークの2本引っ張り方向の合成が
ヤマアラシさん方向に逸れる話を書いて、
DTのトライコンホイールが いかにすごくて
且つすごくないかという話に持っていく予定です。
こういうのはもっと仕事が暇なときにやるべきだったと後悔しております。

以上、コメントありがとうございました。
これについて さらに返信をいただいても
お返しすることは無いですが、
それはシカトですので ご安心ください。

あと、星のニップルは破棄だ破棄!かかった費用は取材費だ!

追記:
別の方からコメントをいただいたので シカトせずご紹介します。
「比重の異なるスポークを片側のフランジで混ぜている....
のはやめた方がいい、というのは、

太さの違うスポークが混在した側で、経年使用によって、
テンションの低い(番手の細い)スポークが緩んでくることがあり、
そのことによりフレが発生するから?ではないでしょうか?」

とのことですが、その通りです。
机上の話ではなく、
実際の現象として間違いなく起きることも確認済みです。
私が書きたいことは、その上で もうちょっと踏み込んだことなのですが
この件でやる気になったので そのうち書きます。
もうしばらくお待ちください。

category: スポークの話

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2015/10/31 07:27 | edit

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