のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ほぼ初代のR-SYSさん  

お客さんから ほぼ初代のR-SYSをお預かりしました。
DSC05727amx5.jpg
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後輪は初代R-SYSです。
前輪ですが、初代はリコールがかかったので回収されています。
これはそのときに交換されたバージョンです。

R-SYSのカーボンスポークですが、
当初はカーボン繊維の向きが縦方向(スポークの伸張方向)だけで
交差していない仕様となっていました。
これは落車などでぶつけたときに、竹のように割れることがあります。
幅の広いビニールひもに 縦の裂け目がたくさん入った状態を
想像してもらってもいいかもしれません。
その状態のスポークを指でつまむと、シャクシャクとほぐれたようになります。
が、1本2本そうしたスポークがあっても
振れ取り台上での ほぼ無負荷の状態(ホイールの自重は除く)では
横振れが現れないのです。
その状態のスポークが たくさんある状態で下りなどを攻めた場合、
ホイールがグシャッと潰れるように壊れるかもしれません。
ということで 初代R-SYSの前輪はリコールとなりました。
このときに、当時のアクシウムの新品ホイールが
回収と引き換えに配られたのですが、これは「貸し」ではなく
お詫びとして配布されています。

初代の後輪ですが、反フリー側はのカーボンスポークは
前輪と同じ 縦繊維だけのスポークです。
なのに 前輪と違いリコールにはなりませんでした。
片側がアルミスポークなので、最悪の場合でも
前輪ほど深刻な壊れ方をしないからだと思われます。

DSC05728amx5.jpg
↑カーボンスポークに3本線が入っているのが対策品となっています。

DSC05726amx5.jpg
フロントハブのトラコンプリングは新しいほうでした。
(R-SYSのカーボンスポークはニップルの締め込みが
カーボンスポーク部分自体のテンションに反映されないので
「スポークテンションが弱いと」と書くと不正確になるので
「ニップルの締め込みが少ないと」と書きますが)
R-SYSはニップルの締め込みが少ないと
トラコンプリングがハブ内でずれて回ることがあります。
その対策として回り止めのプラスチックが
リングの切り欠きに はまっているのですが、
これのせいでトラコンプリングとスポークヘッドの接触点を
再打ち込み時に ずらして変更できない(厳密には少しは可能)
という欠点があります。

DSC05730amx5.jpg
後輪は旧トラコンプリングでした。
DSC05733amx5.jpg
↑こちらならば、摩耗しているポイントをずらして
再セットすることが出来るということです。

もしリングが回った場合は、この摩耗痕が横に伸びた形になります。

DSC05738amx5.jpg
後輪は縦繊維だけのスポークですが、
DSC05736amx5.jpg
2本だけ新スポークになっていました。交換履歴があるということです。
3本線のスポークが1本と、画像にあるCARBONE(※)と書いてある
コスメチックスポークが1本です。
コスメチックスポークとは、
キシリウムでいうところの1本だけ色が違うスポークのことです。

※フランス語なので「CARBON」ではない

リヤハブの、抜いたトラコンプリングの摩耗痕は1ヵ所だけでしたが
これは元の位置にそっくり打ち込んだわけではなく、
旧型の新品を入れたのだと思われます。

で、点検したのですが 前輪にセンターずれがあったほかは
とくに問題はありませんでした。
前輪はおそらく吊るしの状態ですが
後輪はスポーク交換のときに ちゃんと見ているようです。

DSC05846amx5.jpg
初代R-SYSが出てから前輪がリコールになるまでに、
スペアパーツが供給される程度の時間がありました。
上の画像は 初代の前輪用スポークです。

コスメチックスポークが1本と、
マグネット付きスポークが2本あります。

DSC05847amx5.jpg
DSC05849amx5.jpg
このホイールマグネット、スポーク製造時に封入されているので
後から取り外すことはできません。位置は任意に設定できます。
また、初代R-SYSが出た段階では
後輪のカーボンスポークにマグネットを付ける手段は
公式には存在しません。
当時は、無線のサイクルコンピュータの送信距離が70cmほどなので
フロントフォークに付けることが一般的でしたが
後輪でスピードを計測する人もいないわけでは無かったので
この仕様は不評でした。

DSC05740amx5.jpg
現行と同じ、半月状のマグネットを2つ合わせる方式になったのは
もう少し 後の話です。

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