のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

α鯖(アルファさば)  

先日、ロルフのブルーヴィガーのリム重量が
蟹光線によってすっぱ抜かれましたが、
それについて ヴィガー〆(アルファ)を使っている方より
コメントをいただきました。

リムテープありクイック無しの実測重量が
前輪701g、後輪864gということなのですが、
これを元にしてリム重量を類推してほしいとのことです。

まず、いろいろと書いていきます。
コメントでは ブルーヴィガーはアメリカ製の31mm高リム、
ヴィガー〆は台湾製の33mm高リムということです。
製造国については私は知りませんが、
ブルーヴィガーのほうが リム高が2mm低いのは確かです。

ブルーヴィガーはTdF4.4というハブを採用しています。
対してヴィガー〆はTdF5.5というハブです。
この2つはロルフプリマの上位2モデルで、5.5のほうが上です。
外観に違いはありません。
4.4はABEC3規格のエンデューロ製 鉄球ベアリング、
5.5はエンデューロ製セラミックベアリングということなので
おそらくその点以外は同じです。
ちなみにABECというのはベアリングの規格ですが、
9・7・5・3・1の5つがあり数字が上であるほど 精度が上です。
3というのは下から2番目なので ここは正直に書かずに
さらっと「鉄球です」ということだけ書いておいたほうがいい気がしますが。


スポーク数ですが、ブルーヴィガーは前後輪16H、
ヴィガー〆は前後輪で14/16Hです。

スポークですが、ブルーヴィガーは おそらくCXスピード(後述)、
ヴィガー〆はCX-RAYです。

私がコメントを見た時点では後輪にタイヤとスプロケットを装着済みで
お客さんにお渡し寸前だったので
前輪の重量しか測れませんでした。すみません。
DSC06720amx5.jpg
↑こちらがそうです。
もちろん組み換え後です。
リムの重量はリヤリムが551gだったのに対して
フロントリムは552gでした。
これは非常に重要なことでして、少なくともブルーヴィガーでは
リムの前後の作り分けをしていないということです。
ロルフプリマのリムが軽くないのは
もちろん高スポークテンションに耐えるためですが、
フロントホイールに関しては もう少し軽くしてもいけるのではと思いました。
というのも、私が見たブルーヴィガーの前輪の ある1個体だけの話になりますが
のむラボホイール1号をちょっと張り気味にした程度で
スポークテンションがさほど高くなかったのです。
なので組み換え後は多少張りました。
それでも後輪のフリー側ほどには張っていません。

DSC06722amx5.jpg
↑組み換え前のスポーク

DSC06850amx5.jpg
↑組み換え後のスポーク
組み換えに際してはスポークを交換しただけなので、
組み換え前のブルーヴィガーの前輪の重量は 735gということになります。

というのを 表にまとめると
DSC06852amx5.jpg
このようになります。
ヴィガー〆の実測重量はリムテープありということなので 21g引きました。
21gというのはリムテープの概算重量です。
先ほどのブルーヴィガーは リムテープ無しです。
普通のヴィガーのカタログ上のデータもついでに載せました。
カタログ重量のソースは
ヴィガーとヴィガー〆がメーカーのサイト(上の赤字)、
ブルーヴィガーが海外の非メーカーサイトです。

ブルーヴィガーですが、ハブとリム内径から計算した
スポーク長さの理論値は286.78mmです(当店調べ)。
実際に使われていた長さは公称287mmのものでした。
公称と書いたのには訳がありまして、
サピムの扁平スポークは長さにバラつきがあり
実際の長さは公称値(+0.3/-0.3)mmといった感じだからです。
公称長さが同じで 極端に長いものと短いものでは0.5mmほど違うので
少し長いものからスポークカッターで287mmを切り出すほうが
長さのバラつきがありません。
どのみちCX-RAYの国内代理店在庫は偶数mmしかないので
290mmあたりから切り出すしかないわけですが。

組み換え前のスポークが287mm/16本/101gですが
これはスポーク比重的には287×16で 4592mmの1本のスポークに相当します。
そのスポークの1mmあたりの重量は0.021994773・・・gとなるので
0.0257gを100%とするスポーク比重は85.582・・・%となります。
約85.6%としていいでしょう。
以前、PROのRC50というホイールに使われていた
「たぶんCXスピード」というスポークのスポーク比重が
84.4%だと書きましたが(→こちら)、
サピムのCXナントカというスポークで スポーク比重85%近辺のものは
CXスピード以外にないので、ブルーヴィガーのスポークは
ヴィガーと同じくCXスピードだと思われます。
(上の表では「?」としていますが)

ヴィガー〆とブルーヴィガーのリム高の差ですが、
リム内周側の肉厚が同じという保証はありません。
が、仮に同じだとしてリム高の違いが
そのままリム内径(ERD)に反映されるとすれば
スポーク長さの理論値は284.81mmとなりました。
なのでヴィガー〆のスポーク長さを公称285mmのものだとして計算します。

組み換えに使ったCX-RAYですが、実は思うところあって286.5mmにしました。
286.5mm/16本/76gからスポーク比重を計算すると
64.509・・・%となり約64.5%です。
64.5%は私のCX-RAYの概算用の数値
(ざっと暗算するときは65%にしていますが)
でもあるので、今回もこれを使います。
スポーク比重64.5%の285mmスポーク14本の重量は
66.14gとなるので、66gとします。

というのを まとめると
DSC06855amx5.jpg
↑こうなります。
組み換え後のブルーヴィガー710gから
スポーク76gとリム552gを引いた82gが
「ハブとニップル16個の重量」となります。

ハブ+ニップルが82g、スポーク66gのホイールが680gとなるのであれば
リム重量は532gということになります。

ただ、ヴィガー〆のニップルの数は16個でなく14個です。
ロルフプリマのニップルは かなり長いアルミニップルでしたから
汎用12mmアルミニップルが3個で約1gというところから概算して
2個で 約1gくらいではないでしょうか。
あと、セラミックベアリングと鉄球ベアリングの重量差が
数g程度は あるはずなので
その2つから リム重量はもう少しプラスで考えたほうがいいです。
それを加味すると540gくらいではないでしょうか。

「仮にヴィガー〆のリムが550gくらいであった場合、
前輪が701g(リムテープ込み)というのはありえるのか」というのが
コメントのなかで「疑問に思っている」というポイントなのですが、
「スポークがヴィガー〆と同じになった
組み換え後の710gの前輪のリム重量が552gだったので十分あり得ますよ」
というだけではあれなので いろいろ調べてみました。

あと、ヴィガー〆やヴィガーも リムの作り分けはしていないと思いますので
前後のリムで顕著な重量差は無いと思います。

なお、ここまでヴィガーアルファを ヴィガー〆(シメ)と表記しているのは
コメントにそうあったわけではなく 私が勝手にしています。
ふざけているわけではなくて(ふざけてますが)、
FFWDをFF山口と書くのと同様 ちょっとした理由からです。

category: ホイールの話

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2016/01/07 16:59 | edit

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