のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

600のハブで のむラボホイール1号を組みました  

お客さんから 600のリヤハブをお預かりしました。
DSC07506amx5.jpg
「600」というのは、デュラエースに次ぐグレードで のちのアルテグラです。
これは6200系600ですが、この次の6400系が600アルテグラという名前で
その次の6500系からアルテグラになりました。

DSC07507amx5.jpg
品番はHB-6207です。
FH-ではないのは、フリーハブではなく それ以前のボスハブだからです。
デュラエーストラックのリヤハブが HB品番なのも
リヤハブ=フリーハブ、では無いからです。

DSC07516amx5.jpg
↑全然関係ない話ですが、このクランクはFC-6207です。

さらに関係ない話ですが、5500時代の105のクランクの品番は
FC-5500、それのトリプル版が5503でした。
それのマイナーチェンジ版が5501と5504、
それの更にマイナーチェンジ版が5502と5505と
ひとつずつ品番をずらしていったら
見かけ上つながってしまった、ということになってしまいました。
FC-5500には162.5mmという仕様があったのですが、
どう見ても165mmのクランクのペダル穴の位置を2.5mmずらして
クランクアームの端面をグラインダーで丸く仕上げただけ、
という作り方だったので 162.5mmクランクのペダル穴側の端っこは
他の長さと違い いかにも手作業でやりましたという仕上げになっていました。
当時の105のクランクは 中空ではなかったので
そういうことが出来たのでしょう。
「クランクの端面が手作業っぽい」というのは シマノへの悪口ではありません。
「コストに見合っていなくとも ニッチな需要を満たすために
165mmの半製品から 手ずから162.5mmを作るのはすごい!」という話であり
そういうことをしなくなった 今のシマノへの悪口です。
162.5mmクランクですが、FC-5501からは廃版になりました。

で、上の画像のFC-6207ですが、
これにはトリプル仕様は無いのでFC-6200から
マイナーチェンジを重ねていった結果です。
FC-6200は 6207と全く違う形状ですが、
当時はひとつの品番を 長く使う傾向にありました。

DSC07512amx5.jpg
まだまだ脱線しますが、
これはスギノ75のクランクの5アームを
私が空力的に間違って(→こちら)削ったものです。

DSC07515amx5.jpg
今回書きたいことは5アームの削ぎではなくて、
5アームの先が段付きに加工されていることについてです。

この段付き、もちろん意味があります。
シマノではPCD130mmの最小歯数は39T、ということになっていますが
スギノでは38Tという(シマノから見れば)社外品を出しています。
そこで 実際にPCD130mmのシマノクランクに38Tを付けると・・・

DSC07521amx5.jpg
こんな感じでチェーンのアウタープレートが
5アームの先に乗っかってしまうのです。
シマノでは38Tのチェーンリングを出してはいませんが、
社外品とはいえ「38Tを付けたらチェーンのかかりが悪い!」と言われるのが
うっとうしかったのか 7400の最終型のFC-7402と
それ以降のモデルでは38T用のプレート逃がしを設けるようになりました。

ところが FC-6207はそれ以前のモデルなので
DSC07519amx5.jpg
↑38Tを付けていると このように5アームの先が摩耗します。
DSC07520amx5.jpg
↑これは2ヵ所。
どう当たるかは チェーンリングの位相次第です。

PCD135mmのカンパニョーロで最小39Tなので、
それより少し小さい130mmで38TがギリギリOKなのはなんとなく分かります。
PCD110mmの最小ギヤは34Tということになっていますが、
PMPなどで33Tが出ています。

ちなみにPCD120mmの最小歯数は36Tです。

DSC07522amx5.jpg
といってもPCDが120mmなのは
ZEUSの2000くらいですが。

DSC07523amx5.jpg
フヒヒ いい仕事してやがる。
カンパニョーロの模倣コンポで カンパニョーロより高値が付き得るのは
ZEUSの2000くらいでしょう。

DSC07524amx5.jpg
ちなみに これは42Tです。

DSC07527amx5.jpg
こういう機会でもないと出せないので ついでに。
カンパニョーロのトリオンフは PCD116mmです。
最小ギヤは不明ですが、これは51-42Tです。

DSC07508amx5.jpg
おっと しまった。
しなければならないことを忘れるところだった。
ホイールを組まないと。

ハブの回転がややカジリ気味に思えたのですが、
ホイールを組めば フランジが引っ張られて玉当たりがゆるくなり
ちょうど良くなるはず、もしそうでないとしても ホイールを組んだ状態で
玉当たり調整をすればいいか、と思っていたのですが
ホイールを組んだら ちょうど良い具合になったので
結局 なにも触っていません。
逆にいうと ハブ単体の状態で玉当たり調整をしてはいけないということです。

DSC07509amx5.jpg
組めました。

DSC07510amx5.jpg
スポークはチャンピ/コンペの左右異径で
組み方はヨンロクイタリアン組みです。
オチョコ量が現代的なリヤハブより はるかにましで、
そのうえ異径異本組みをしたので かなり気持ちのいい後輪になりました。
私見では結線が不要かなと思うのですが、お客さんが希望すればやります。
あるいは一旦これで乗ってもらって、
そのうえで希望するなら 後日するのも ありです。

このハブは左右同径フランジですが、
現代的なオチョコ量のハイローフランジハブより
スポークテンションの左右差が少なくなっています。
じゃあハイローフランジに意味が無かったのかというと そうではなくて、
当時は今ほどオチョコというものを深刻に考えずとも良かった、というだけのことです。
リヤギヤの枚数が11枚ある現在から見れば、
このホイールのバランスが得られる代わりに リヤギヤは7枚な!というのは
競技用の機材として考えるとデメリットの方がはるかに大きいので
選択の余地はありません。

category: のむラボホイール

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