のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

アイオロスの後輪を組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから ボントレガーのアイオロスの後輪をお預かりしました。
元は点検で持って来られたものだったのですが・・・。

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ボントレガーの
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アイオロス名目ですが
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リムはHED製です。
アルミリム+カーボンフードの構造ですが、
カーボン部分は非常に薄く 光にかざすと 編み込みが透けて見える・・・
というタイプではなく 発泡ウレタンのようなものが充填されているので
リムサイドを指で押しても ペコペコと凹みません。

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スポークが1本ありませんが、これは私が作業中にニップルを割ってしまったからです。
「ニップルが腐食していて ひねり切れそうな感触がある」と
お客さんに言いかけた最中に「パキッ」と ひねり切れてしまいました。
おそらく全てのニップルが腐食しているので
ニップルの全交換をするのですが、
ついでに スポークも黒半コンペにすることになりました。

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↑これがニップルです(見りゃ分かる)。

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両ハトメの穴に埋まるように六角ニップルが入っていますが、
ねじ山をロックする青い樹脂にスポークが到達していません。
この場合はこれが正解です。
スポークの長さを ニップル端面とツライチにすると
そこからの増し締めでリムテープを突き破るからです。

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このニップル、リムテープを張る面より 少し出ているのですが
リムテープを張れば 問題はありません。

ニップルのつかみ部分が六角形の場合、対辺のサイズは
4.76mm(3/16インチ)、5mm、5.5mm、6mmの 4つがあります。
これは5.5mmで コスミックカーボンと同じサイズでもあります。

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これはコスミックカーボンの専用ニップル回しですが、
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両ハトメの穴の側面に擦った跡があります。
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コスミックカーボンSL以降のコスミックカーボンは
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片ハトメになっているので
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工具の周りに多少の余裕があります。

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パークツールの5.5mm穴用ドライバー型ニップル回しの場合、
工具の頭が大きく 両ハトメの穴には入りません。
そのため私は両ハトメ用に削ったものを ひとつ作っています。

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ニップルをゆるめていきます。
歯周ポケットに詰まった 塩のような錆びがボロボロと こぼれてきます。

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うわー錆びとる。

ホイール半周分ほどゆるめて テンションを解放してからは
スポークを切って解体します。

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すごい腐り方をしていました。
DSC07737amx5.jpg
↑画像下のニップルは クラックが入っています。

DSC07735amx5.jpg
このニップルは、スポークごと外に押すと破断しました。
あるいは すでにそうなっていたかもしれません。
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↑残りはリムに詰まったままですが、
内周側からポンチで押すと
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バラバラになりました。
外周側から押していたら リムの中に落ちていたところです。
アブネー。

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組めました。

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フリー側ですが、16Hの後輪なので14番プレーンにしました。
よってコンペティションではありません。
候補はDTのチャンピオン、サピムのリーダー、ホイールスミスのSS14などが
ありましたが 今回はリーダーにしています。

全反ヌポーク通しの2本組みにしたのは
万が一にも リヤメカとの干渉を避けるためです。
「立ちこぎしたら当たる」「もがいたら当たる」などの症例が出て
ホイールの組み直しになるのは嫌なので。

DSC07746amx5.jpg
反フリー側は全ヌポーク通しの2本組みです。

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交差の「襟の合わせ」にも 理論上の微細な良し悪しというのはありますが、
今回は「ヤマアラシさん方向のスポークが内側」にしました。
なぜかというと、こうするとイタリアン組みの
反フリー側と同じ襟の合わせになるからです。
イタリアン組みとJIS組みはフリー側が同じ、
反フリー側は鏡映しになるという関係ですが
結線ハンダ付けの鋼線の結束は襟の合わせによって
巻く方向も 鏡映しに逆になります。
私の場合、イタリアン組みの反フリー側の結束は
手が覚えているので 問題ないのですが
JIS組みの後輪だと全ての所作が逆になり
イタリアン組みの3倍以上の時間がかかります。
右利きの人が左手で箸を使うような ぎこちなさと言えばいいでしょうか。
なので私はディスクブレーキハブの反フリー側の結線(の作業)が嫌いです。
今回は最終交差(といっても ひとつ目)がハブフランジに近いので
結線をする意味が薄く たぶんやりませんが、
一応 結線をやりやすい襟の合わせにした次第です。

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ちなみに組み換え前は
フリー側が逆イタリアン・逆JIS相当の編みで
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反フリー側は(見切れていますが)組み換え後と襟の合わせが逆の
全ヌポーク通しでした。

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組み換え後のニップルですが、
今後の作業のしやすさを考えて
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対辺5mmのものにしました。
スポークが白い樹脂に達していない理由は組み換え前と同じです。

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ニップルの端面は組み換え前より0.5mmほど
さらに飛び出しているので ヴィットリアのリムテープを張って確かめましたが、

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↑問題なさそうです。

DSC07739amx5.jpg
あと、ちょっと確かめたいことがあったので
タイヤを履いて少し乗らせてもらいました。

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