のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ヨーストンの罠!  

先日の記事中に、イーストンのステムのフロントキャップを逆さに付けていると
「ヨーストン」になるので 直せ!というようなことが書いてありましたが
ステムのモデルと状況によってはそれが出来ません、
というのが 今から書く話です。
DSC08389amx5.jpg
↑これは2006~2008年のEA90ステムです。
角度は-10°です。

これ以外には0°と+10°がありますが、
-10°と+10°は天返しすれば同じ・・・ではない、
というのも このステム特有の事情です。

DSC08390amx5.jpg
↑Eーストンになっています。
このステムの 本体とフロントキャップの合わせ目ですが、
Eーストンと読める状態の上側が
DSC08393amx5.jpg
カーブ状になっていて、
DSC08394amx5.jpg
下側は平面になっています。

DSC08395amx5.jpg
このステムですが、
カーブ状になっている側を まず締めきって
それから平面側でハンドルバーを固定する

という手順が指定されています。
なので 上側はヒンジのような扱いになります。
(厳密にはヒンジではないですが)

ステム本体とキャップの関係は
カーブ同士と平面同士で合わせなければならないので
DSC08396amx5.jpg
-10°のステムで Eーストンになる場合、天返しすると
DSC08397amx5.jpg
必ず ヨーストンになってしまいます。

DSC08400amx5.jpg
DSC08401amx5.jpg
メーカーの指示通りに取り付けました。
これはアルミのハンドルバーですが、
カーボンの場合は この締め付けの状態が
応力的に非常に良くないので
メーカーの指示を知りつつも あえて上下とも均等なすき間で
締め付けをしたほうがいいかもしれません。
とくに 軽くて肉厚の薄いバーの場合は なおさらです。

つづいて、-10°と+10°のステムの違いについて。
DSC08429amx5.jpg
このステムの説明書です。

DSC08426amx5.jpg
-10°と0°の場合は、上側の2本のボルトを完全に締めきって
フロントキャップのGap(すき間)を 下側に設けろという指示があります。
締めきるのはもちろんカーブしている側です。

DSC08427amx5.jpg
これが+10°の場合、カーブしているのが下側になるので
そちらをまず完全に締めきって すき間を上側に設けろとなっています。
疑似とはいえ ヒンジタイプのステムで
上にすき間があるのはどうなんだ、と思いますが
これは「+10°と-10°のステムは、ステム本体が同じもの」
という横着をしているのが原因です。
本体が同じでフロントキャップも同じであれば
+10°のステムでは ヨーストン状態は避けられませんが、
それを避けるために

DSC08428amx5.jpg
↑+10°のフロントキャップは
Eーストン状態でのカーブのある側の上下が
他の角度とは逆になっています。

フロントキャップを2種類作るか、
それとも ステム本体をわざわざ もう1種類作るかの手間を考えたときに、
前者のほうが楽だから こうしたのでしょう。
同時期の下位モデルのEA70ステムの場合は
ヒンジ締め込みをしなくていい 普通のフロントキャップなのですが、
フロントキャップのEのロゴは 立体的に削りだされたエンボス状になっています。
ところが EA90ではその手間を省いて Eのロゴがプリントとなっているので、
これは 逆さのフロントキャップを別に作る手間のために
こうしているとしか思えません。

というわけで-10°と+10°では、天返しすれば
同じ角度が得られるわけですが フロントキャップは別物となり、
+10°を低くなる側で使うと 必ずヨーストンとなります。

category: その他 機材の話

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2016/03/25 13:47 | edit

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