のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ヴィットリアのQURANO46ホイールの後輪を組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
DSC08576amx5.jpg
お客さんから ヴィットリアのキュラーノ46というホイールの後輪をお預かりしました。
グラフェンというものを混ぜることによって強化されたカーボンリムですが、

DSC08577amx5.jpg
DSC08578amx5.jpg
不幸にも 買って1ヵ月もしないうちにグシャってしまったということです。
日本の代理店に問い合わせたところ、これの交換用のリムは
在庫していないということです(少なくとも今現在は)。
というわけで、なにか合うリムでいいので 組み換えをご希望なのですが、
このリム、2:1スポークが7ペアの21Hなのです。

DSC08579amx5.jpg
DTっぽい(DT製ではない)削りだし感の超ハイローフランジハブを
DSC08580amx5.jpg
2:1組みしています。
ホイールメーカーとしては後発なので
色んなメーカーのいいところをパクって合わせてみたのでしょう。

それはともかく 21Hハブで組み換える方法ですが、一応あります。
ホイールの展開図で描いていくと・・・
DSC08598amx5.jpg
ハブ・リム・ハブ型の展開図では
元のホイールは こうなります。
2:1スポーク計3本の7回反復で21Hですが
図が横長になるのが嫌なので4回分だけ書きました。
リムの端の丸はバルブ穴です。
ハブの線の隣に打ってある赤い点がフランジ穴ですが、

DSC08599amx5.jpg
↑今回の場合、フリー側のスポークヘッドの位置がこうなっているので
均等間隔の場合と比べて 最終交差の角度が寝ます。
一応それも図に盛り込むと
DSC08600amx5.jpg
こうですね。
実際のホイールのフリー側は 図の2クロスではなく
4クロスで組まれていますが、それを正確に描くと
図がゴチャゴチャするので単純化しています。
この状態から・・・

DSC08602amx5.jpg
リムを28Hにしました。
バルブ穴の位相を21Hリムと合わせたので
ハブとリムの穴の位相が合いません。

DSC08603amx5.jpg
そこで、リムの位相を反フリー側と合うところまで ずらしました。
バルブ穴もずれていますが これについてはあとで触れます。
反フリー側のリム穴は 半分が「お休みの位相」になります。

DSC08604amx5.jpg
フリー側のリム穴は、最終交差から見れば
21Hのときよりもリム穴の間隔が広がりましたが
左右均等に広がったので スポークの長さを調整すれば
ホイールが組めます。
というのを 現物で見てみると

DSC08583amx5.jpg
リム穴の位置に 白い印を付けました。
DSC08584amx5.jpg
こんな感じ

DSC08586amx5.jpg
それにヴィットリアのホイールを重ねます。
反フリー側ラジアル組み直下の穴と
28Hリムのリム穴を合わせたところに Lと書きました。

この画像の範囲では 新旧のリムで位相が合うのは
Lの部分だけですが、

DSC08587amx5.jpg
↑4つ隣で また合います。これもLです。

DSC08588amx5.jpg
Lの中間に×を書きました。
これは お休みの位相です。

DSC08589amx5.jpg
↑あとは、残った位相がRになるのですが
最終交差の角度が開く形で 左右均等に位相がずれます。
これでスポーク長さが変わるのと、
組み換え後のリムは内蔵ニップルなので
その補正値も足さないといけません。

DSC08590amx5.jpg
組めました。
お気づきの方も多いと思いますが、LR休R×7回反復は
現行のレーシングゼロと同じ リム穴の位相です。
レーシングスピードの場合は2:1で等間隔になるので
50mm高リムでの お休み位相ありの2:1組みは珍しい状態です。
超ハイローフランジと位相ずれとリム高の条件がそろって
反フリー側ラジアル組みの両隣のフリー側のスポーク2本が
概ね平行となっているので2:1というより
むしろG3に近いスポーク配列になりました。

申し遅れましたが リムはのむラボホイール2.5号のものです。

DSC08591amx5.jpg
スポークは左右とも 黒CX-RAYのストレートスポーク仕様としました。
2:1組みで左右異径組みは、是正にしても やり過ぎになる可能性があるので
あえて左右同径にしています。
超ハイローフランジですし。

あと、こっそりフリー側の最終交差を編んでおります。
おそらく異音はしないと思いますが、
したらしたで結線してやろうかなどと思っておりますフヒヒ。


DSC08594amx5.jpg
バルブ穴は ここになります。
展開図で リムをずらしたときにバルブ穴もずれていますが、
実際に こうなります。
見た目では G3的な3本まとまりの中にバルブ穴が来るのはダサい、
ように見えますが

DSC08596amx5.jpg
↑上の画像Aの位置にバルブ穴を持ってくると
最終交差の中にバルブ穴が来てしまいます。
スポークの角度とバルブ長さとポンプヘッドの形などの条件が重なって
空気を入れるときに ポンプヘッドがスポークに絡む可能性もあります。

となると BかCですが、Cだと逆リム扱いで組むことになるので
Bにした次第です。
組み換え前も 正リム扱いでした。

DSC08605amx5.jpg
21Hハブ28Hリム組みですが、どんな条件でも組めるというわけではありません。
このリムは内蔵ニップルなので 工具を外側から挿す都合上からか
外側に穴振りがありますが、幸運にも内周側は穴振りがありませんでした。
内蔵ニップルなので、お休みの位相のリム穴が目立ちません。
ふさぐにしても簡単です(テープかシールを貼ると思います)。

DSC08581amx5.jpg
ところで組み換え前のリムにある「21R」のシールですが、
これは21Hのリヤリムという意味です。
この字体、どこかで見たことがある気がするのですが 思い出せません。

DSC08582amx5.jpg
組み換え後の28Hリムは エキノックスのものです!

DSC08608amx5.jpg
フリーボディはポン当て式右エンドで、

DSC08606amx5.jpg
DSC08607amx5.jpg
新型イーストンと マヴィックのフリーボディの構造を ほどよくパクっております。

新型のイーストンは この状態からハブ体側にラチェット爪、
フリーボディ側にラチェットの山で、爪と山が逆転した構造です。

DSC08609amx5.jpg
ハブの左側は、中空エンドボルトになっていて
ハブシャフトがハブ体を貫通していません。
どう考えても あまりいい構造ではないのですが
先日のゼンティスのXH-001ハブも同じような左エンドです。

DSC08610amx5.jpg
ハブシャフトの端面が左ベアリングの内側、で 大丈夫なのかと
思ってしまいますが ゼンティスでいけるのでOKと思ったのかもしれません。

category: のむラボホイール

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2016/10/18 21:49 | edit

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