のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

完組みホイールでの左右異数組みや異径組みの話  

いろいろと書いていたら長くなったので
分割して独立した記事にしました。

先ほどの記事のコリマS+のスポークについて。
DSC09835amx5.jpg
↑反フリー側
DSC09836amx5.jpg
↑フリー側
極端な寸法のハブである場合などを除いて、
左右のスポークテンション差の是正に より強く働くのは 一般に
左右異数組み>左右異径組み>左右異本組みになります。
(一応書いておきますが 2つある>の記号は同じくらいの差ではありません)
どうしても 左右異数組みで手組みホイールを組まざるを得ない場合
私は 左右異径組みをやりません。
(左右異数組みについては、その場合 反フリー側の組み方は
ラジアル組み一択なので考える必要が無いです)
しかし2:1組みの亜種であるG3組みのゾンダでは、
それほど極端な差では無いものの
左右異径組み(フリー側が太い)をしています。
このS+では、2:1組みより是正度が低いはずの3:2組みでありながら
左右「逆」異径組みをしており、
フリー側がCX-RAY相当のエリプティックエアロスポーク、
反フリー側がそれよりスポーク比重が大きい
スクエアエアロ気味のスポークという仕様になっています。
これが正解かどうか(やったほうがいいのかどうか)は分かりませんが、
左右異数組みに対して 左右異径組みで引き算をしようという
思いつきがコリマの中の人にあったということに驚かされます。
この仕様の意図に私は気付いたぞ!
少なくともここに一人 あんたの慮りに感心している奴がいるぞ!

DSC08004amx5.jpg
コリマと全然関係ないホイールですが いい機会なので。
DTの廉価グレードの完組みホイールです。

DSC08005amx5.jpg
フリー側20H、
DSC08006amx5.jpg
反フリー側10Hの 2:1組み30Hホイールなのですが
DSC08007amx5.jpg
左右同径スポークです。
このホイール、フリー側のほうがスポークテンションが低くなっています。
片側20Hであれば6本組みではなく8本組み(あるいは10本組み)にしたほうが
良かったのではとも思いますが、
首折れスポークなので そのあたり試せるなあ(フヒヒ)と思いつつ
振れ取りをして お客さんに渡したのでありました。

以前にも書いたことがありますが、
2:1組みを特徴としている完組みホイールメーカーで
ディスクローター台座のあるMTBの後輪をどうしているのかというと
ローヴァル→反フリー側ラジアル組みはヤバいので その場合のみ左右同数組み
フルクラム→反フリー側ラジアル組みはヤバいので 2:1組みのままタンジェント組み
となっており、フルクラムの後輪は反フリー側が異常なまでにピンピンに張っていました。
コリマのS+の左右「逆」異径組みが正解かどうかはともかく、
フルクラムのMTBホイールは「逆」異径組みを採用したほうが
いいんじゃないかと ふと今日思いました。

あと、ここで書かないと いつになるのか分からないので
さらに ついでに書きますが、
black incというブランドのホイールについて。
35mm高リムのTHIRTY、50mm高リムのFIFTY、
80mm高リムのEIGHTYという展開
(チューブラーの場合。WOモデルはいずれも5mm低い)をしていますが、
FIFTYとEIGHTYは前後輪 左右全てがCX-RAYです。
ところが、THRITYは 前輪がDTエアロライト、
後輪はフリー側がDTチャンピオン/反フリー側がエアロライトという
スポークの構成になっています。
エアロライトのスポーク比重は ほぼCX-RAYと同じなので
いわゆる半チャンピをホイールメーカーがしているということになります。
フリー側だけとはいえ14番プレーンスポークを採用するというのは
公称重量の点で カタログスペック上 非常に不利に見えてしまうので、
うわべのスペックだけでホイールを選ぶ大多数のユーザーに選ばれにくいという
リスクを負うことになります。
具体的に書くと、35mm高でTHIRTYのフリー側の組み方で外出しニップルだと
スポーク長さは275mmくらいになると思いますが、
仮に275mmだとするとチャンピオン12本の重量は
169.6gという概算値になります。
これがエアロライトだと109.4gとなるので
全エアロライトと半チャンピの重量差は約60gとなります。
THIRTYの公称重量は前後輪で1298gと 前後別には出ていませんが
FIFTYが前後輪で1350g、内訳が前輪593g+後輪757gということなので、
仮にTHIRTYが後輪も全エアロライトであったなら
前後輪1238gで 前輪537g+後輪701gあたりになったと思われ、
実際は後輪が半チャンピなので
前後輪1298gで 前輪537g+後輪761gという感じになるはずです。
ラインナップしている中で 最もローハイトリム(一般に軽さが求められるリム高)の
モデルに あえて重量が重たくなる仕様を選んでいるというところが
なかなか挑戦的でいいですね。
全モデルともストレートスポークのハブを採用していますが
反フリー側ラジアル組みを避けたかったのか
左右同本組みながら反フリー側タンジェント組みのものになっています。
THIRTYの「軽さを気にするローハイトモデルであえて重いスポーク」と同じく、
EIGHTYは「空力を気にするディープリムなのに より空気を撹拌しそうな
反フリー側タンジェント組み」という一見、駄目スペックに見えて
実は「分かる奴だけ分かれ」というような構成になっているところにニヤリとします。
さらに、うわべのスペックだけでホイールを選ぶ大多数のユーザーにも
選ばれやすいように「幅が23~25Cのタイヤを履けば
空力が最大限生かされるリム幅を採用しています」という値打ちこきポイントを
別に用意していますが これについてはワイドリムというだけのことなので
私には あまり響きません。
black incのホイールはトライスポーツさんの取り扱いですが、
別に 頼まれてステマしているわけではありません念のため。
もし私がTHIRTYを履いていたとしても
それは普通に買ったものです。信じてください。

category: ホイールの話

tb: 0   cm: 1

コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

# | 
2016/06/14 07:47 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://pass13.blog.fc2.com/tb.php/2789-aae5edfc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

検索フォーム

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ

リンク

カウンター