のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

シマノ電動コンポ専用のスーパーシックスEVOを機械式仕様にしました  

ドリルがうなる!
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お客さんじゃないのですが、元同業者からスーパーシックスEVOの
シマノ電動コンポ用フレームをお預かりしました。
これを機械式コンポで組みたいので
アウター受けを付けてほしいということです。
「テメーも(元とはいえ)同業者の端くれなら自分でやれや」と言ったのですが
普通のショップの店員では無理だと言われました。
ひ・・・ひどい、まるで当店が普通のショップでは無いかのような言い草です。
これを持ち込んだ彼のボスには
政治的理由があり 逆らえないので しぶしぶ引き受けました。

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ヘッドチューブの両側と
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右チェーンステーの裏にアウター受けを付ければいいだけの
簡単なお仕事です、と思っていました。当初は。

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アウター受けを3つ、フレームビルダーでもある師匠のところからもらってきました。
直接 丁稚になったことはありませんが、私の心の師匠です。
裏側が丸パイプに沿った形状になっているので 平面に削ぎました。
画像では ひたひたの水に浸けています。
黒い部分は まだ丸が残っていますが
リベットナットを打つ部分の厚みが薄くなるので このへんにしておきます。

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補助的に使う(実は固定力に関して補助的どころではないのですが)
接着剤の硬化時間は、5分のものと30分のものがあるのですが
5分は止めとけという 師匠の言いつけを守って正解でした。
画像ではみ出しているぶんは、あとで拭っています。

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BB裏に取り付けたワイヤーリードから、ワイヤーが
スリットをドンピシャに通る位置にするのは案外難しいです。

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みぎ
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ひだり
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した
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まえ
ダウンチューブのアウター受けは、
デュアルコントロールレバーが出て以降に必要になった フレーム小物であり
元来はWレバー台座です。
現行のレース用フレームでは Wレバーの使用を想定する必要が無いので
単なるアウター受けを メーカーが思う位置に好き勝手に付けていますが、
ヘッドチューブの横にアウター受けを設けたのは
大メーカーではジャイアントのTCRが最初だったはずです。

ヘッドチューブ横にアウター受けを設けるデメリットですが、
ハンドルを切ったときに シフトアウターがアウター受けに押しつけられる強さが
ダウンチューブにアウター受けを設けた場合よりも強くなるので、
シフトアウターの端面の被覆がアウターキャップの中で剥けるのが早まります。
また、ハンドルポジションが低い場合に
シフトアウターの取り回しがきつくなります。

それに対してメリットですが、
ダウンチューブにアウター受けを設けると
シフトアウターがヘッドチューブの横で擦るので
フレームに擦り傷が付いたり
シフトアウターがの被覆が摩耗したりしますが、
ヘッドチューブ横のアウター受けでは それらの問題は起きません。

私は、シフトアウターはダウンチューブにあったほうが
変速の性能上も アウターの寿命を考えても
問題が起きにくいので そちらのほうが好きなのですが、
見栄えが良いとでも思っているのか
ヘッドチューブ横にアウター受けを設けるメーカーは 現在 非常に多いです。
あと、トレックやキャノンデールなどで ヘッドチューブの前から
リヤブレーキを通している方式(このフレームもそう)も、
ワイヤーの取り回しを考えると 明らかに良くありません。
フレームサイズがよほど大きい場合は別ですが。

と書いておいて なぜ今回アウター受けをダウンチューブではなく
ヘッドチューブ横に付けたのかというと、
このフレームのダウンチューブが異常に薄かったからです。
なので リヤブレーキアウター受けの前側を
トップチューブに設けないのも そういう事情な気がしてきました。

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右チェーンステーにも アウター受けを取り付けました。
外側にずれているように見えるかもしれませんが、
この位置でシフトワイヤーの道がドンピシャです。

これでいけると思っていたのですが、大事なことを忘れていました。

BB裏からフロントメカまでのワイヤーの道を設けないといけません。
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これが非常に難しかったです。BB裏の入口は簡単ですが、
そこから斜めに抜けた出口をドンピシャであけるのに いろいろ考えました。

仮のガイドとしてFD-9000を取り付けていますが、
パンタグラフからワイヤーの固定位置が離れているわけではない
従来のフロントメカでも対応します。

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シフトワイヤーは(シマノの場合)1.2mm径ですが、
3mm径のライナーを通して 道にしているので
BB小物を圧入後でも 百発百中でワイヤーが通せます。

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スーパーシックスEVOですが、
現行モデルで キャノンデールジャパン経由のものは
トップチューブの表記が「EVO」ではなく「6」になっています。
これは日本国内で起きた 自動車メーカーとの商標問題からです。

ということは、これで海外通販かどうかを見分けることが出来るわけですが
今回のフレームがどうなのかについては触れないことにします。

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別件で、BB圧入作業を ご希望のスーパーシックスEVOをお預かりしました。
時系列でいうと アウター受けの作業前なので
位置や通し方など参考になり たいへん助かりました。

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BB上
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BB裏
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この、ビートボックスなるハンガー部分ですが
今回のEVOと比べて ボリュームがあるので
穴位置の寸法をそのまま盗むことができませんでした。

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ヘッドチューブ
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右チェーンステー

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外付けバッテリー(ショート台座)
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フロントメカ
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リヤメカ

これらは 元からの穴ですが、
もうちょっと きれいにあければいいのにと思います。

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