のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ラピーデSL45のハブで のむラボホイール1号を組みました  

お客さんから ローヴァルのラピーデSL45の後輪をお預かりしました。
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ブレーキ熱で リムがグシッたのでハブを使い回して
練習ホイールを組んでほしいということです。

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↑バルブ穴の部分が、グシッと潰れています。
そのせいでステッカーに しわが寄っていますが、
名前にSL(Short Life)とあるので仕方がないのかもしれません。

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反対側です。
お客さんが スペシャライズドにリム交換の可否を問い合わせたところ、
スペアのリムが無いので出来ないそうです。
まるで常備していた期間が存在するかのような言い方ですね。
たかが 5~6年前のホイールの修理も出来ないのかスペシャライズドは。

追記:出来るというなら直してみせろよ 出来ないなら黙ってろ

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ハブ胴のステッカーがピラピラしていますが、
洗浄するときに剥がす許可を お客さんからもらいました。
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右フランジには チェーン落ちの跡があります。

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洗いました。

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XR300リムで組み換えました。

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2:1組みなので 左右異径組みにすると
反フリー側のほうが高テンションになる可能性があるため、
左右とも 黒CX-RAYのストレートスポークにしています。
2:1組みといっても、フルクラムの場合はフリー側の交差が
もっと最接線組みに近く 最終交差の挟角が鈍いのですが、
ローヴァルでは最終交差の挟角が鋭くなっています。
かなり大げさに言えば、フルクラムよりもローヴァルのほうが
左右ラジアル組みに近いということです。

DSC01242amx6.jpg
例えば、レーシングクアトロでは 反フリー側ラジアル組みのスポークが
真横から見てフリー側の最終交差上を通るので
最終交差スポークの先のリム側の位相が
右左右
赤で示した部分となり、
DSC01243amx6.jpg
レーシング3では反フリー側のスポークが
最終交差ではない交差上を通るので
右左右右左右
となるので
リム側の位相が近いので最終交差の挟角が鋭くなる・・・というのは誤りです。

レーシングクアトロも 3も、どちらも「お休みの位相」があるので
右左右休休 ←レーシングクアトロ
右左左右休 ←レーシング3
となり、リム位相上の角度差は同じです。
最終交差の挟角が異なるのは フランジ径とリム高が異なるためです。

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ところが、ローヴァルのリムは お休みの位相が無いので
最終交差の先のリム穴は 右左右右左右となり
そのせいで最終交差の挟角が鋭く(ラジアル組みに近く)なってしまいます。
先ほど挙げたフルクラムが21H、SL45が24Hというのも関係ありますが。

DSC01228amx6.jpg
さらに、フランジ上でのスポークヘッドの位相が
均等ではなく疎密になっていて
寄ったスポーク穴同士で最終交差になっているのも
挟角が鋭くなる理由です。

DSC01245amx6.jpg
見方を変えると、
疎密フランジ穴の「疎」同士と「密」同士は 同じ間隔なので

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スポークの線分を内側に延長すると
フランジ穴の間隔が均等になる 仮想フランジが取れます。
これは 均等間隔穴の普通のハブであった場合のフランジ径になるので、
同じスポークの角度の普通のハブで考えると
ローヴァルの疎密穴フランジは
見た目よりスモールフランジになるということになります。
(剛性うんぬんとかではなく スポーク角度だけの話です)

現行のフルクラムのリム穴位相は 右左右休の反復ですが
(レーシングライトやレッドウインドなどの例外あり)、
これは右左右左の左右同数組みから
左を半数 間引いた格好になるので、スポーク長さの計算が楽なのです。
28Hロクゼロ組みから反フリー側のスポークを間引くと
レーシングゼロ・3などと同じ21Hになります。

今回のローヴァルでは、お休み無しのリム穴位相と 疎密フランジなので
スポーク長さの計算が非常に面倒でした。

おっと。何が書きたかったのかというと、
ロクゼロ組みよりは ヨンゼロ組みに近いローヴァルの2:1組みの場合
多少は左右異径組みを盛り込んだほうが良かったのでは?という話です。
ところが実際には、ストレートスポークでも
スポーク比重100%・85%・65%の3つしか選択肢が無いので
レース/CX-RAYなどの 85%:65%では
2:1組みにするには 左右差が大きすぎると判断したので
結局 左右CX-RAYで組みました。
スポーク比重75%のスポークで 安定供給されるものがあれば
こういうときに便利です(たぶん)。

ただ、65%のスポークで丸断面の場合 カッチリ張る前に
伸張方向の塑性変形こと「うにょーん」が起きることが
経験上 分かっていますが、
もし75%のスポークが丸断面であった場合
ホイール組みの実際上の範囲で うにょーんが起きるかどうかは不明です。

扁平スポークであれば まず起きないことは、
完組みホイールや 安定供給されない首折れスポークで
約75%のものがあるので 確認済みです。
というより 65%で起きないなら普通は75%で起きる道理が無いのですが。

現行モデルでいうと ゾンダが左右異数組み且つ左右異径組みですが、
あれは いい落としどころなのかもしれません。

DSC01230amx6.jpg
まだまだ 続くでよ。
当初 お預かりしていたのは後輪だけだったのですが、
前輪も ブレーキ熱でぶっ壊れたので組み換えをご希望です。

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下りのブレーキで リムが熱くなっていたのが原因というのは
お客さんも認めるところですが、
急に「バンッ!」と音がしてカーボンがはじけたそうです。
怪我をしていないのだけが幸いです。
ちなみに、保証期間とやらが過ぎているので
リムの交換には応じられないというのがスペシャライズドの回答です。

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↑めくれているところ

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↑めくれ始め

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リムテープも、熱で幅が縮んで リムに融着したみたいになっています。

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組めました。
こちらも XR300リムで

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20H 黒CX-RAYストレート仕様 ラジアル組みです。
というかラジアル組みしかできません。

こちらのハブはステッカーがクリアの下にあって剥がれない仕上げになっていました。
リヤハブは フリーボディがスターラチェットなのでDT製ということになりますが、
フロントハブは シャフトのアルマイトの色がTniやパワータップと同じなのと、
ベアリングが EZO刻印の北日本精機のものだったので、ノヴァテック製のようです。

ところで、XR300リムに組み換えたことで リム重量が軽くなっています。
XR300リムの当店調べの平均重量は462gで、
これは 私がお客さんに説明するときに使う数値でもあります。
今日 別件で組んだ1号のリムを測ったところ458gでした。
これは少し軽い個体です。
で、XR300リムは30mm高、SL45のリムは45mm高ですが
リム高が30mmから15mm上がった場合、
どの程度の重量増であれば仕方ない(あるいは むしろ良い)と納得できて
ハイト/ウェイトレシオから どちらのリムが総合的に優れていると
考えられるのか、という問題があります。

仮に、SL45のリムが480gであれば
単純に上位互換だと考えていいでしょう。
では500gなら?550gなら?
もし600gであった場合、リム高15mm差ぶんだけ
内周部に重量が分散して あとエアロ効果が高いとしても、
絶対重量から考えれば「重たすぎてダメ」ということになってしまいます。

これはリム単体での話で、ホイール全体で見れば
組み上がりの硬さは 後輪が組み換え前と同じ程度、
前輪は たぶん違いが分かるくらい硬くなったという程度には張れました。

ガッカリさせてはいけないのでSL45のリム重量は公表しません。
誰が教えるか くそが。←うわこいつきわめてかんじわるい

















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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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りやりむデス!

DSC01240amx6.jpg
ふろんとりむデス!
ハジケタ箇所デ 撮ロウトシタラ りむガ自立シマセンデシタ!
↑やーめーろー!

category: のむラボホイール

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2016/08/29 22:03 | edit

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