のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

コスミックSLRさん  

お客さんから コスミックSLRをお預かりしました。
DSC02481amx6.jpg
縦振れを直してほしいということです。
近所のショップで一度 振れ取りをしてもらったということですが、
私の見立てでは縦振れの原因は そのときのテキトーな作業です。

このホイール、廃版になった「調整要素のあるカーボンスポーク」を採用していますが
よほど注意しないと ニップルの初動の供回りで
カーボンスポークがねじれて破損しそうになります。
それを避けるための専用のスポーク押さえ工具もありますが、
フリー側のほうがスポークテンションが高く
専用工具を使ってもニップルを回すのに 気を遣います。
反フリー側も同様の構造ですが、フリー側と比べるとすんなりニップルが回せるので
センターゲージの存在を知らない奴が横振れ取りだけするのであれば
反フリー側の増し締めだけで作業するのが楽ということになります。

DSC02478amx6.jpg
DSC02479amx6.jpg
↑もちろん こうなりますが。
本当に横振れ取り「だけ」頑張っているので、
お客さんにあっさり看破されるほどの縦振れが発生していました。

素人さんで たまに
「ホイールは組めないけど振れ取りはできる」というようなことを言う人がいますが、
私に言わせれば これはありえません。
縦振れを出さずに横振れを取るというのは、
ホイール組みをしたことが無いとできないからです。

リムが反ったりなどしていない限りでは、振れ取りというのは
100%(※)の状態でない組みかけのホイールを100%にする作業なので、
ホイール組みそのものです。

※100%の基準は人によって違います

今日、これとは別件で手組みの20インチホイールの点検をしましたが、
それはカンz・・・あるショップの手組みホイールでした。
縦振れが このコスミックSLRよりもひどく
位相によってはブレーキシューがタイヤサイドに こするほどだったので
まさか同業者の仕事ではないだろう という意味で
「これ、お客さんが組んだんですか?」と訊いてしまいました。
センターずれもひどく、前後ともずれていて
後輪は500円玉1枚分を超えています。
(記事にするつもりが無かったので画像は撮っていませんが
お客さんには作業前後の状態を見てもらっています)
結局、前後輪の点検にかかった時間は
イチから後輪を1本組むのにかかる時間と同じくらいでした。
お客さんにも言いましたが まさに組みかけのホイールです。

ホイールも組めないのに 無理して振れ取り作業を受けるのはやめましょう。
当店も 再点検で工賃をいただかないわけにはいかないので、
お客さんは工賃を2回払う破目になります。
そういうのを恥とも何とも思わないというわけでないのなら、
「ホイール組めません、なので振れ取りもできません」という看板を
外に大きく出してあげるのが親切というものです。

あと もうひとつ。
ホイール組みの最終妥協点(さっき書いた100%)が この程度であるならば、
それ以外の仕事全般の妥協点も まず間違いなく低いということです。
個人的には ここのショップの仕事では、リヤメカに至るシフトアウターが
冗談みたいに長いのが気になります。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://pass13.blog.fc2.com/tb.php/3080-dc08f421
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

検索フォーム

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ

リンク

カウンター