のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

シャマル ミレさんと シャマル ミレさん  

お客さんから シャマル ミレをお預かりしました。
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CULTベアリングに交換してほしいということです。

DSC02823amx6.jpg
ベアリングも お持ち込みされていますが、
シャマル ミレは フロントハブのベアリング径が小径に変わっており
従来のベアリングは寸法が合いません。
よって お持ち込みされた HB-HY100(※)のCULTベアリングは
リヤハブにしか使えません。

※品番のHYはハイペロンのことです。

しかし、これが無駄になることはありません。
今回 お客さんはシャマル ミレを2ペア お持ち込みされているので
これらのベアリングはリヤハブ2つに使えばいいからです。
ちなみに、ホイール2ペアに対して HB-HY100が2箱なのは
HB-HY100 1箱で前後輪のベアリングが交換できると
お客さんが思っていたからです。
実際は1箱で ハブ1つ、左右ぶんなので ご注意ください。

DSC02824amx6.jpg
というわけで、新サイズのCULTベアリングである
HB-BO(※)100を仕入れました。

※BOはボーラの略です。

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これでシャマル ミレ2ペアに対応できます。

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↑先に左エンド中空ボルトがゆるんだので
新シャフトだいばくはつは避けられました。

DSC02827amx6.jpg
取り違えが怖いので 作業中に並べたのは
撮影のためのこの1回だけですが、
USBとCULTを並べてみました。
ベアリングにグリスが付いていることから分かるように
画像左が USBです。
ボールレースが黒から銀色になって以降は
鉄球・USB用と CULT用の見分けが ほとんど同じになっています。

現状どうだか知りませんが、少なくとも最初期のCULTのボールレースは
ドイツの鉄鋼メーカーに製造を委託していたので
カンパニョーロ内製ではありません。
そのせいかどうかは知りませんが

DSC02829amx6.jpg
↑ワン
DSC02828amx6.jpg
↑玉押し
どちらも 画像左がUSBです。
寸法は当然同じなのですが、USBのほうが 角の面取りが大きいので
平面部分の幅が狭くなっています。
玉押しのほうは分かりにくいですが かすかに違います。
どちらか単品を見て見分けることは まず出来ません。
色つやも そっくりです(変えとけよ)。

面取りうんぬんの話ですが、今回の件で交換したものを見比べたら
たまたま全てそうだったというだけのことであって、
今後もこれが確実な手掛かりになるとは断言できない点は ご注意ください。

DSC02833amx6.jpg
シャマル ミレのリヤハブのワンの内側には
「破れたポイの枠」が圧入されています。
ポイというのは金魚すくいで使う紙を貼ったアレのことです。

DSC02883amx6.jpg
↑これは別件でのレーシングゼロの
鉄球ベアリング・旧サイズ大径仕様のフロントハブの中身ですが、
ベアリングのグリスがハブ胴に流れこまないように
シャフトの外径すれすれの寸法の穴があいた膜が
ポイ枠に張ってあります。

DSC02836amx6.jpg
↑これはシャマル ミレの ワン圧入部分ですが、
ポイ枠に膜があるか無いかに関わらず
圧入の段付きの深さは同じなので、

DSC02832amx6.jpg
グリスガードの膜が無い仕様であっても
寸法合わせのために ポイ枠を一緒に圧入してあるのです。

前後ハブともワンの径が同じだった少し前までのモデルだと
前後ハブともポイ枠が圧入されていたのですが、
少し小径になった新ベアリングでは
ポイ枠が入っていませんでした。

DSC02831amx6.jpg
USBではベアリングにグリスを塗布しているわけですが、

DSC02830amx6.jpg
↑シャマル ミレのリヤハブでは膜無しポイ枠なので
ハブ胴に汚れたグリスが逃げていました。
大した問題ではありませんが。

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前後輪2ペアとも 交換しました。

DSC02834amx6.jpg
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↑(お預かりしたときに)クイックありで
シマノフリーボディのペア

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DSC02839amx6.jpg
↑クイック無しで
カンパニョーロフリーボディのペア

今回のシャマル ミレは4本ともセンタードンピシャ(作業前に見てます)で
振れも無しだったのですが、
ワンの脱着でホイールセンターが狂う場合があることが
経験上分かっているので、それも調べました。
シマノフリーのペアは前後輪とも作業後にセンターずれが起きなかったのですが、
カンパニョーロフリーのペアは前後輪とも作業後にずれていました。
ポイ枠の入れ忘れということは無いですし、
新フロントハブにはポイ枠がありません。
これが起きる理由は ワンの圧入具合や
玉当たり調整のセンタリング割り入りくさびの食い込み具合が
作業前後で変わったから、くらいしか考えられませんが
現象として確率的に起こるということは間違いないので
ワンの交換作業をしたあとは
ホイールセンターを疑う必要があります。

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