のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

初代R-SYSさん  

お客さんから 初代R-SYSをお預かりしました。
DSC03328amx6.jpg
お客さんいわく2009年頃のR-SYS SLかも?ということですが
これは2008年モデルの初代R-SYSの、さらに初期ロットです。
初期初代R-SYSのカーボンスポークは、
竹のように縦方向の繊維しかなく 超デコピン的な外からのショックで
シャクシャクとほぐれる形で破損します。
通常のホイールのようなスポークテンションがかかっているわけではないので
シャクシャクスポークが混じっていてもほとんど振れには出ませんが、
乗車時に突然折れることがあり 非常に危険です。
カーボンスポークは フロントの左右とリヤの左に採用されていますが、
前輪のみリコールがかかったので 初期ロットの後輪の左側は
縦繊維のみスポークのままです。
カーボンの編みを変えた対策後のスポークには3本線が入っていますが
この後輪のカーボンスポークは全て初期バージョンです。

DSC03331amx6.jpg
お客さんのほうで
10本中4本に白テープ、1本に赤テープが貼ってあり
白テープが交換希望、赤テープが私の判断次第でということで

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実際に白テープのスポークに擦り傷はありますが、

DSC03333amx6.jpg
テープを貼っていないスポークにシャクシャク状態のものがあり
DSC03332amx6.jpg
これはもう少し曲げるとベキッと折れます。
もちろん擦り傷よりも重篤な状態です。

DSC03336amx6.jpg
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もう1本ありました。
マイクロドライバーが挿せます。
これがもしお客さんの目の前での作業であったなら
「失礼しまーす!」と言いながら へし折っているかもしれませんが
遠方から送られてきたホイールなので
外したパーツも なるべく現状維持でお返しします。

DSC03337amx6.jpg
回り止めパーツの無い、赤いトラコンプリングなのも
初期ロットの証です。

DSC03338amx6.jpg
非常に圧入がゆるく、おそらくは専用工具を使わなくても簡単に取れました。
圧入がゆるんでいたのは スポークのシャクシャク化と関係があります。
スポークヘッドとの接触点以外に、リング自体が回った跡があるので
これは現行品に交換しておきます。

DSC03340amx6.jpg
反フリー側のスポークを全て外しました。
ハブ体も洗浄しています。
ベアリングは とくに傷んでいませんでした。

DSC03354amx6.jpg
↑フリー側はこんな感じ

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↑赤テープのスポークも傷がありますが、
テープの有無にかかわらず 私の判断で全数検査したところ

DSC03344amx6.jpg
先ほどのシャクシャクスポークが2本、

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わりと傷が深いのが4本、

DSC03347amx6.jpg
DSC03348amx6.jpg
わりと傷が浅いのが4本でした。
傷が浅い4本はカーボンフレームにも使うコーティング剤をかけて
再使用します。

R-SYSのスポークを三本束ねたものは一人では折れないものの、
三人が協力して一本ずつ受け持てば折れる
というサンフレッチェの故事にならい、
へし折る形にスポークに軽く力をかけたときに
ミシミシと音が鳴る場合はシャクシャク化しているので 交換が必要です。
今回の件では、深い傷の4本はシャクシャク化してませんが
白テープが貼ってあったスポークの傷の程度で交換希望ということだったので、
お客さんの気持ちの問題もあり 交換しています。

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びふぉー
DSC03352amx6.jpg
あふたー

DSC03353amx6.jpg
↑スポークヘッドにトラコンプリングとの摩耗痕が無いものが
交換したスポークです。

DSC03355amx6.jpg
直りました。

DSC03356amx6.jpg
浅い傷にコーティングをかけたスポークが4本混じっていますが、
よほど注意して見ないと分かりません。

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2017/01/14 22:01 | edit

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