のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

イーストントンさん  

お客さんから イーストンのEA90TTをお預かりしました。
DSC03526amx6.jpg
ナローフランジの特別なハブを採用した前輪です。

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横剛性は低いのですが、お客さんのほうでは「乗り心地がいい」と
好意的に捉えているので問題ないのかもしれません。
立ちこぎをせず、タイトな下りを攻めなければ
あまり欠点も目立たないので まさにTTバイク向けの仕様です。
何かをスポイルしてでも 別の何か(空力特性)が得られているので
限定的な状況では かえってOK、ということでしょうか。

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スポークが曲がっているので
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交換しました。
このスポークは スポーク比重が約100%の
幅広エリプティックエアロスポークでストレート仕様のものです。
CX-RAYと違い 全ての長さを在庫しているわけではありませんが
この前輪の補修用の長さだけは持っています。

スポーク数は16本ですが、しんちゅうニップル仕様でした。
つい最近 16Hという穴数にビビッて
しんちゅうニップルで前輪を組んだ気がします。

DSC03528amx6.jpg
ZIPPにも 同様のアイデアのものがありますが、
ハブのエンドが翼型になっています。

DSC03530amx6.jpg
ポン当て式エンドをはめ込むハブシャフトに切り欠きがあるので
DSC03529amx6.jpg
左右エンドの位相が 必ず同期するようになっています。

DSC03523amx6.jpg
つづいて後輪です。
実際に触ったのは こちらが先ですが。

DSC03524amx6.jpg
ハブのオーバーホールをご希望なので やりました。
R4ハブが鉄球ベアリング、R4SLハブがセラミックベアリングですが
いずれにしてもエンデューロのベアリングなので、
ブランド名に反して傷みが早く ゴリゴリになっているものが散見されます。
とくにR4SLの場合「鉄球用のボースレースにセラミック球を入れただけ」
なのかどうかは知りませんが、高確率でゴリっています。

今回のリヤハブは、シャフトを手で回すとゴリゴリしているものの
フリーボディを抜くと 非常にスムースになりました。
ということは傷んでいるベアリングはフリーボディ側のどちらか、
あるいは両方ということになります。
結果から言うと両方でしたが、奥のべアリングが とくに傷んでいました。
サイズは2つとも15267です。
これはそのまま内径15mm・外径26mm・厚み7mmを意味しますが
規格ベアリングの6902が15/28/7mmと よく似たサイズです。

「15mmアルミシャフトに突っ込みたいけど
6902の外径28mmをフリーボディに入れると
スプライン部分が肉薄になるので ちょっと怖いな、
でも6802だと15/24/5mmで薄っぺらいから
6902から外径だけ少し小さくしたのがいいな」という理由なのか
最近よく見かける特殊サイズです。
あと15267ほどではないですが たまにあるのが17287で、
これらと 6801~3と6901~3、
あとは マヴィックのハブ体右側の608と
エボフロントハブの699、エボライトフロントハブの689があれば
ハブのベアリングは だいたい事足ります。

点検のほうは盛大にセンターずれあり、
リムが脈打つほどの縦振れありでしたが
これはお客さんの作業の結果なので 仕方がありません。
もし同業者の仕事ならキレてます。

DSC03539amx6.jpg
DSC03538amx6.jpg
同じお客さんからEA90SLXもお預かりしました。
同名の旧モデルとは リムもハブも全く異なるモデルです。
チューブレスリムなので、リム自体は かつてのEA90RTに近く
ハブはイーストンの新型です。

前輪はハブに異常なしで、暫定センターが かすかにずれていましたが
1ヵ所だけある振れを取ったところ センターもドンピシャになりました。

後輪は、フリー側にリムがずれていましたが
振れはほぼ無いので 反フリー側の均等増し締めで対処しました。

DSC03532amx6.jpg
リヤハブは、アメリカンクラシックと同じく ハブ体側に爪があり
フリーボディ側にラチェットの山があるという仕様です。
フリーボディの外側は61901というベアリングですが、
この手の5桁ベアリングは 2桁目の数字がサイズに関係ありません。
つまり6901です。かすかにゴリっていたので交換しました。
内側のベアリングは アンギュラ(角度)コンタクトで
内角36°・外角45°のものですが、
これは1-1/8インチのヘッドベアリングの
36/45°のものと全く同じなので それで補修が可能です。
このベアリング、上の画像では分かりませんが
茶色い錆び汁をハブ胴内に漏らしていて エライことになっていました。

DSC03534amx6.jpg
↑ENDURO
DSC03533amx6.jpg
↑ACB3645
ACBはアンギュラ コンタクト ベアリングの略です。

DSC03535amx6.jpg
交換しました。

DSC03537amx6.jpg
ACBの
DSC03536amx6.jpg
3645です。

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