のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

前後で何グラム?  

お客さんから たまに、のむラボホイール○号は前後で何グラムですか?
というようなことを訊かれますが、これはたいへん困る質問です。
憶えていないので即答できません。
リム単体の重量であれば のむラボホイール以外のリムであっても
そらで答えられないリムのほうが少ないと思いますが。
ここでも過去に何度か触れたように、ホイールの前後輪の合計重量には
リムやホイールの硬さのデータが 取り出せる形で含まれていません。

例えば エボライトハブに対してクリスキングのR45ハブは
フロントが44g、リヤが6gほど重たいわけですが、
ハブの回転の滑らかさや 1年間ノーメンテで使った後で
ベアリングが死んでいる確率などを考えると
クリスキングのほうが高品位なハブということで間違いないので
単に重量だけで優劣を比較できません。
しかし、前後輪で50gも違うと 100gの境をまたぐこともあり、
カタログスペックで前後1320gと1270gでは
後者のほうが走るホイールだと判断されがちになります。
リム重量と硬さが同じなら大差はないというのが 私の観念なのですが。

DSC04251amx6.jpg
DSC04252amx6.jpg
↑これは昨日のカーボンWOホイールの前後輪の重量です。
合計では1673gということになります。

仮に、このホイールのスポークと組み方が
前輪 エアロSBIIラジアル組み→CX-RAYラジアル組み
後輪 半ストロングヨンロク組み→全CX-RAYヨンヨン組み
という よくある構成になった場合
重量の概算値は前輪720g、後輪877g、合計で1597gとなります。
少なくとも平地から緩傾斜までは、1673gのスペックのほうが
走るホイールだということは間違いないので
重量だけに囚われてはいけません。
上り下りコーナリングなど あらゆる状況での総合的な損得で考えても
1673gのホイールのほうが レーサーから高く評価されるだろうということは
経験的に間違いがありません。

ところで、ほぼ同じリム高のWOホイールである
シマノのRS81-C35-CLが 前後で733/910g、合計で1643gです。
これと比べれば昨日のホイールも 別に重たいホイールには思えない不思議・・・
いや全然 不思議ではなく リム重量をホイールの合計重量で包んだ
まやかしラッピングなだけなんですが。

シマノのホイールの場合は
防塵防水性能の高さと フリーボディの材質と構造、
あとはカップ&コーン式のベアリングなので
極端に小さいベアリング球にできないことなどから
ハブの重量が重たいわけですが、
それ以外のたいていの完組みホイールは ハブとスポークを軽くして
リム重量を まやかしラッピングする傾向がありますので要注意です。

意図して まやかしラッピングをするつもりは無くとも、
ホイールの全体重量のみを告げて リム重量を告げない
(完組みホイールは一般的にそうですが)というのは
まやかしラッピングになります。

という理由で、私は リム重量を重要視するあまり
ホイールの全体重量に疎いのですが お許しください。
リム重量を告げるのと合わせれば ホイール全体重量も有益な情報たりえるから
のむラボホイールの範囲だけでも それくらい覚えとけよ、と言われそうですが
エボライトハブとリーフハブでも けっこう違ったりします。

もしも まやかしラッピングするつもりであれば
24Hの後輪は全CX-RAYヨンヨン組みにすればいいわけで、
私が そういうホイールを組まないということからも
単に「持った重量」を最重要視しているわけでないのは
伝わっていると思います。

追記:コメントのお返事
タイヤやチューブの転がり抵抗の性能差も含めたうえでも
WOホイール(タイヤ込み)のほうが分が悪いとお考えですか?
というコメントをいただきました。
「WOタイヤのほうが転がり抵抗が軽い」という前提での
ご質問なのかどうかは分かりませんが、
仮に WOタイヤ特有の構造に、チューブラーには無い
転がり軽さが得られる魔法がかかっていたとしても
リム重量の差による性能差は到底埋めきれるものではないと思うので、
絶対性能はチューブラーのほうが上で
WOは所詮 取り扱いが簡便なトレーニング用の代用品・・・だと
私はずっと考えてきましたが ミシュランのアクシアルプロが出て以降は
WOタイヤもレースユースに堪えられるものになりつつあるんだな、
と考えを多少は改めるようになりました。
昔であれば「最高級WOタイヤでも1000円タイヤ以下」といったところです。
1000円タイヤというのは、最廉価帯のチューブラータイヤが
1000円で買えた時代があったのです。

WOとチューブラーを ほぼ同じ構造で併売しているメーカーといえば
ヴィットリアか ヴェロフレックスです。
この2社のWOタイヤ(ヴィットリアはオープンコルサのみ)は
WOではなくオープンチューブラーと呼称していて、
「チューブラータイヤを縫わずに、端にビードを取り付けただけ」
という構造になっています。

そうでない例としては、
コンチネンタルのグランプリ4000SIIチューブラーは
WOモデルとトレッドパターンと名前が同じだけで、
タイヤサイドの形状やタイヤの高さの違いからして 全く別のタイヤです。

そこで、同じくWOとチューブラーを併売しているホイール、
例えば ボーラ ワンなどにオープンコルサCXと コルサCXチューブラーを
それぞれ履かせて乗り比べたときにWOのほうが走るということは
まず無いのではないかと思います。
先ほども書きましたが、最近のWOタイヤは昔よりは はるかにマシだけど
やはりチューブラータイヤのほうが性能が上、というのが 私の考えです。


つづいて。実は同じ方からなのですが
ボーラ ワンやRS81に対して「同じリムの上位モデル」に
ウルトラ ツーや 9000がありますが、
これらは値段に見合う性能差は無いとお考えですか?
というコメントをいただきました。

「中身」と「価格」によります。というのが 私の答えです。
まず「中身」から。
ボーラの場合は、ベアリングがUSBかCULTかの違いになりますが、
この2つは 体感できるだけの性能差は一応あります。
下りでフリーにかかっているときや、きれいな路面を走っているときなどに
明らかな違いがあります。

シマノホイールの場合は、ハブがアルテグラ相当か
デュラエース相当かになるわけですが、回転の軽さの差は ほぼありません。
アルテグラ相当のほうが うっすら濁ってはいますが、
乗って違いを見分けるのは まず無理だと思います。
フリーボディの材質の違いによる
リヤハブの軽さも、体感できることではありません。
ただ、数万kmないし数年間ノーメンテで使った場合に
ベアリングが死んでいない可能性は デュラエースホイールのほうが
明らかに高いのは間違いありません。

次に「価格」について。
これらの性能差と製品の価格差を勘案して、
どちらを買うかは人それぞれだと思いますが
私の場合は ボーラならワンのほうを買うと思います。
シマノホイールの場合は、ハブの防塵防水性能が及ばない点以外は
完全上位互換のホイールを自分で組めるので どっちも買いません。
というのが答えです。

私は普段エボライトハブでホイールを組むことが多いですが、
上位モデルということになっている ウィングハブはほとんど使いません。
セラミックベアリングに対して 価格差ほどの魅力を感じていないことと、
リヤハブの寸法がエボライトハブのほうが優れていることが理由です。

あと わりとどーでもいいことですが、
エボライトハブの前のエボハブの、ある時期のモデルは
スリット穴だったのですが、エボライトハブ化に際して丸穴だけになりました。
ウィングハブは依然としてスリット穴のままだったので
CXなどのスポークを使う場合に重宝したのですが、
最近はウィングハブも丸穴に移行しているので
そういう理由で使うことが無くなりました。

コメントありがとうございました。

category: ホイールの話

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2017/03/03 07:52 | edit

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