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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

サクラのカーボンWOリムでホイールを組みました(前輪だけど後編)  

今日もホイー(以下略)。
DSC04413amx6.jpg
サクラの50mm高カーボンWOリムで前輪を組みました。

DSC04414amx6.jpg
スターハブ(セラミックベアリング仕様)20H
黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで 赤アルミニップルです。

DSC04409amx6.jpg
フロントリムの重量です。
画像は無いですが、リヤリムは511gでした。
公称重量は490gプラスマイナス15gということですが、
本当に475gのリムがあるなら ハイト/ウェイトレシオで一応は納得できます(私が)。

ハイト/ウェイトレシオなどと言うと、まるで リム高とリム重量が
ホイールの性能に及ぼす要素の大小において
同列同格であるかのように捉えられかねませんが、
もちろんリム重量のほうが はるかに大要素です。
ものすごく乱暴に言うと、このリムは
「材質やリム高に関係なく513gのリム」でしか無いということです。

軽くないリムに付いて回る口上として「剛性が高いんです!」というのがありますが、
リム単体では そうであっても ホイールに仕立てると
ホイールの剛性はスポークの選定や組み方や
テンションなどの要素によっても決まるので
リム剛性=ホイール剛性、とはなりません(もちろん無関係でもないですが)。
ただ、サクラの完組みホイールを見ると お粗末な組み方以外の何物でもないので
リムの剛性「だけ」で ホイールの剛性が決まると
勘違いしてるんじゃあないかという気がします。

例えば同じくWOリムで、アルミになりますが XR300リム(462g)で
このホイールと同等の硬さで組むことは可能です。
仮に このリムが513gのリムとしては世界一硬く、
50mm高のリムとしては世界一空力に優れているとしても、
対XR300リムで考えた場合の 約50gのリム重量差を
埋められるような特性になるとは思えません。
もし475g(13g差)であれば 話は別ですが。

このリム、150kgfまで張れるらしいです。
完組みホイールでは 反フリー側ラジアル組みをしていますが、
スポーク長さが最短になることによって得られる軽さと、
タンジェント組みほどには スポークが空気を撹拌しないだろうと
思われる空力特性とやらが、
その組み方に因るホイールの左右バランスの悪化を考えても
メリットのほうが大きい・・・わけが無いことや、
それがスポークテンションの多寡で解決する
(フリー側を150kgfにすれば反フリー側ラジアル組みでもOK?)
わけが無いことは これまで再三に渡って実証してきました。

とはいえ、ホイール全体の剛性におけるリム単体の剛性というものを
軽く見ているわけでもありません。
先ほど、この513gリムと XR300リム(462g)で
リムの内側の条件全てを同じに出来る
(同等の硬さで組むことは可能)と書きましたが、
これが400gのWOリム(材質問わず)では無理なものがあり、
350gのWOリム(材質問わず)では おそらく不可能です。
言い方を変えると、経験上350gと400gと450gでは
それぞれホイールの組み方(張り方)を変える必要があるものの、
それ以上は(メーカーにもよりますが) 経験上 ほぼ同じ感じで組めるので
450g以上あるリムは、超過分については いわば贅肉です。
その「贅肉」に 乗り手を納得させられるレベルでの
空力特性などの付加価値があればいいのですが、
それの実現が非常に難しいことは わざわざ書くまでもないような当然のことです。
わざわざ書くと、もし このリムが80mm高で513g(←非常に難しい)なら、
450gからの超過分を贅肉呼ばわりはできません。

50mm高のWOリムは、競技用のアルミリムでは実質 存在しないので
ハイト/ウェイトレシオの比較対象が無い、という意味で
513gのローハイトアルミリムに対して
スポークが短くなるぶん硬いホイールを組みやすく
リム重量が内周部に分散するので513gの「中身」としては悪くない、
という見方もできます。
それが30mm高/462g(材質問わず)より
優れているかどうかが問題なのですが。


あと「見てくれがカーボンリム」という条件は
アルミリムでは満たせません(当たり前だ)。

DSC04412amx6.jpg
↑フリー側
DSC04411amx6.jpg
↑反フリー側
昨日は書きませんでしたが、これのリヤリムはオフセットリムです。
リムの断面形状がU型(Uシェイプ)なので
Vシェイプリムよりもリム穴をずらせる量が大きくなるかもしれません。
オフセット量も大きめです。
Vシェイプオフセットワイドアルミリムといえば
XR31T(31mm高/486g)がありますが。


あと、このリムはアルミリム用のブレーキシューが使用可能になっています。
が、アルミリムで使ったシューに金属片が噛んでいる状態で使うと
カーボンのブレーキゾーンにダメージが及ぶので
併用はできないことになっています。
金属片を完全に ほじくり出す(←自己責任)手間や、
併用不可を守って シューまたはシューホルダーごと交換する手間を考えれば
アルミリムホイールからの換装に伴う手間は そう変わりないことになりますが、
カーボンリム用のシューに対して 低コストであることは確かです。


おまけ
DSC01909amx6.jpg
↑レイノルズ アタック(カーボンWOリム)
DSC04423amx6.jpg
↑フルクラム レーシングゼロカーボン(カーボンWOリム)
材質問わず(できればカーボン)のWOリムで
サクラのリム並み(または それ以上)に張れるWOリムの実例を挙げておきます。
この2つのリム、製造元は同じなんですが。

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2017/03/13 00:38 | edit

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