のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

アイオダイン2 27.5さん  

お客さんから クランクブラザーズのホイール、アイオダイン2をお預かりしました。
DSC04775amx6.jpg
クランクブラザーズのMTBホイールは XCレーシング用が「コバルト」、
エンデューロ用が「アイオダイン」というシリーズとなっており
末尾の数字が大きいほど上位モデルとなります。
ホイールに限った話ではないので アイオダイン2というハンドルバーや
コバルト3というステムやシートポストなどもあり ややこしいです。


これはアイオダイン2ですが、コバルト2というモデルもあり 価格も全く同じです。
アイオダイン2はリム幅が32.5mm、コバルト2は27.5mmで
お客さんの求める用途としてはコバルトのほうがいいのですが、
お客さんのMTBは27.5インチ規格であり、
それに対応するコバルトが無いので 仕方なくアイオダインにしたとのことです。
最近のMTBのハブの新規格にBOOST(ブースト)というのがありますが、
コバルト2は 29インチ・29インチブースト・27.5インチブーストという展開で
従来の27.5インチ規格がラインナップにありません。
アイオダイン2は 27.5インチと27.5インチブーストの2種類なので
前者を選べばOKです。
が、それだけではダメで 別売りのキットを使って
100/142mmスルーアクスルを 100/135mmクイックに変換したうえで
センター出しを希望です。

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リムから出ている餃子の羽根を引っ張ることでテンション構造としていますが、
従来のようなリム穴ではないので チューブレスリムを設計するのが容易です。
スポークヘッドは横が平らに潰してあるので、
丸断面スポークながら調整時に供回りが起きません。

DSC04777amx6.jpg
ハブから伸びている超ロングニップル全体が回ります。
強引に解釈すれば、スポークが短くなるので変形量が減るとか
超ロングニップル部分は実質アルミスポークだとか
ハブ体から伸びているニップルの部分までがハブに相当するとか
そういう見方もできるかも知れません。

DSC04778amx6.jpg
↑超ロングニップルに、3.2mm対辺のニップルレンチのつかみしろがあるので
汎用工具で調整が可能です。

DSC04779amx6.jpg
リヤハブは、まず左側の ポン当て式スルーアクスルエンドを抜きます。
圧入に近いので やや固めです。
そうすると ハブシャフトに12mmアーレンキー用の六角穴があるので、
右側の17mmハブスパナ対応の逆ねじエンドナット(上の画像)と
両方に工具をかけて ゆるめる形式となります。
クイックの右エンドナットは 5mmアーレンキー穴で、
ハブシャフトの12mmアーレンキーと共締めし
ポン当て式のクイック用 左エンドキャップを はめれば
142mmスルーアクスルを 135mmクイックに変換できます。

DSC04780amx6.jpg
DSC04781amx6.jpg
142mmの暫定センターを見ていないので、
135mmにしたせいで ずれたのかどうかは不明です。
左のポン当て式エンドキャップの形状が
やたらと凝っているのはポイントが高いですね。

DSC04782amx6.jpg
DSC04783amx6.jpg
センター出しをしました。

DSC04784amx6.jpg
↑クイック化した後輪
前輪は、スルーアクスルエンド時の暫定センターを見るぞ!と

DSC04789amx6.jpg
思っていましたが それを忘れてクイック化してしまいました。

DSC04785amx6.jpg
しかし、左右の区別が無い同寸法の
圧入気味ポン当て式スルーアクスルエンドキャップから、
左右の区別が無い同寸法の
圧入気味ポン当て式クイックエンドキャップに変更して
いずれもオーバーロックナット寸法が100mmなので、
前輪に関しては エンドの交換とセンターずれは関係がありません。

DSC04786amx6.jpg
DSC04787amx6.jpg
で、ずれていました。
ディスク台座のある側(左側)の寸法を
右側に当てるとハブで空くということは、
「リムが右側にずれている」ということです。

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センターずれを修正しました。

DSC04792amx6.jpg
エラソーに インスペクションシートをホイールに くくりつけてありましたが、
その前にまず センターずれを出すなと思います。
804gとあるので これは前輪ですが、
ドライバーサイド・ノンドライバーサイドとあるのは
後輪と同じ向きだと解釈して それぞれ右と左ということです。
クランクブラザーズのホイールは、日本の代理店のサイトいわく
「左右完全対象のスポークデザイン(原文ママ)」らしいので
左右完全対称であれば スポークテンションは前後輪とも左右均等になるはずです。
実際、表を見ると 右側のほうがやや高めであるものの
左側の最高値が 右側の最低値を超えていて
左右同数スポークのオチョコありホイールではありえない
スポークテンションの左右差になっています。
先ほど、前輪は右側にずれていたわけですが
これを修正するには 左側を締めて上げるか
右側をゆるめて下げることになるので、
センター出しをした後のスポークテンションの左右差は
ほぼ同じくらいになっているはずです。

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