のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

マッドファイバーさん  

お客さんから マッドファイバーの後輪をお預かりしました。
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振れ取りなどの調整要素はありません。
ハブのベアリングが死んでいるので交換してほしいとのことです。
カンパニョーロのハブと一緒で、(逆ねじではありませんが)右エンドナットをゆるめれば
フリーボディが手で抜けるはずなのですが、
フリーボディのベアリングの錆びが回っていて すんなりとは抜けませんでした。

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バラしました。
フリーボディを抜いた「フロントハブ状態」のリヤハブの回転は、
抜く前より ずいぶんと良くなりました。ゴリゴリの主犯は

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フリーボディ外側のベアリングです。
これより ましというだけで、内側のベアリングもダメだったので交換します。

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↑ハブシャフトの もらい錆びです。

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セラミックスピードのベアリングが入ってますステッカーが貼ってありますが、
スポークに沿った形なので メーカーのほうで 元からそうしてある仕様のようです。
セラミックスピードのベアリングが使われているのはハブだけで、
フリーボディは日本のメーカーの鉄球ベアリングでした。
反フリー側のベアリングが傷んでいたので これも交換します。

DSC05012amx6.jpg
↑カーボンに錆び汁が食いついていて、完全に きれいにはなりませんでした。

DSC05006amx6.jpg
フリーボディのベアリング圧入部分ですが、
非常に珍しい仕様になっていて

DSC05010amx6.jpg
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ベアリングが収まる位置をスナップリングで決めています。
抜け落ち止めに スナップリングを使うのは珍しくありませんが、
位置決めに使っている点と 外側のべアリングにも使うのは珍しいです。
あと、内側のベアリングは フリーボディ外側から どん突きまで入れるのではなく
内側からスナップリングまで入れるというのも あまり見かけません。
6806のベアリングを直接圧入するタイプのBB30と同じ構造です。

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外径15mmのハブシャフトに使われるベアリングは、
多くの場合6802、そうでなければ15267です。
6802や6902は規格サイズのベアリングですが
「6902はフリーボディに放り込むには 外径がちょっとデカいなー」ということで
外径を2mm小さくした規格外のベアリングが15267で、
これは内径・外径・厚みのミリ寸法を並べて書いただけです。

DSC05038amx6.jpg
↑ノヴァテック、カンパニョーロ、マッドファイバーのフリーボディの構造です。
通常、フリーボディのベアリングは 2つとも外側から入れるものですが
マッドファイバーの場合は 内側のベアリングは
フリーボディ内側から入れるようになっていました。

訂正:カンパニョーロは17mmシャフトなので、
6803(17/26/5mm)です!
コメントをいただく前に自分で気付きました。
申し訳ありません。


DSC05040amx6.jpg
ついでに、玉当たり調整の方法について。

DSC05043amx6.jpg
ゴチャゴチャしていたので 寸法にかかわるところだけにしました。
あと、12mmの六角というのを描き足しています。

ハブシャフト両端の外側にねじ山が切ってありますが、
フリー側はエンドナットの取り付け、
反フリー側は玉当たり調整ナットのためにあり 役割が違います。
左エンドはハブシャフト内に ポン当てで突っ込むだけです。

左ポン当てエンドを外すと、
ハブシャフト内に12mmアーレンキーがかかるようになっています。
ポン当てエンドは通常 丸穴で、
5mmアーレンキーがかかるようにする必要はありませんが、
このハブでは5mmの六角穴が付いています。

この構造だと、フリーボディを抜いた状態で ハブシャフトを工具で抑えつつ
玉当たり調整ナット(20mmハブスパナがかかるようになっています)を
回すのに12mmアーレンキーが必要です。
また、右エンドナットの締め込みに右側5mm、
左側12mmのアーレンキーが必要になります。
が、無くても一応 何とかなるようになっているのが このハブの賢いところです。

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↑左ハブシャフト、12mmアーレンキー用の六角が内側に切ってあります。
あと、先ほども書きましたが 玉当たり調整ナットの平行面は20mm幅です。

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ポン当て式エンドの根元に 12mmの六角があり、
60°位相ごとでキッチリ合わさないとハブシャフトに入りません。

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で、エンドに5mmの六角穴を設けることによって、
ポン当てエンド自体を 12mmビットソケットのように扱えるようにしてあります。
今回、フリーボディの取り付けは 12mmと5mmでやりましたが、
左右5mmでも一応は可能です(外すときは やめたほうがいいでしょう)。

DSC05018amx6.jpg
直りました。
ベアリングのゴリゴリが一切無くなりました。
反フリー側のハブベアリングは、お客さんに こだわりが無かったので
鉄球ベアリングで修理しています。

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2017/04/10 06:04 | edit

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