666ヨコすべてうさぎさんさん 
2017/04/21 Fri. 02:07 [edit]
お客さんから、セルコフの666ヨコ∀うさぎさんという
ホイールをお預かりしました。



↑この文字だけが解読不能でした。
仮に「うさぎさん」としておきます。
セルコフというのは 元々はシートポスト専業メーカーだったのですが、
旧ITM(イタルマヌーブリ)のシートポストのOEMを受ける代わりに
セルコフブランドのステムとハンドルバーはITM製でした。
あとカーボンフォークなど パーツの展開を手広くしていた時期があるのですが、
これは ホイールです(見れば分かる)。

上の画像にあるように、リムサイドの仕上げがエキノックスっぽいですが
実際 その通りです。

のむラボホイール2号のリムがWH108で、
このリムがWH105なので わりと近縁です。
ややワイドリムですが、これは最近の流行に乗っかったわけではなく
シリアルナンバーからすれば2010年製のリムで間違いなく、
その中でも相当に後のほうなので
ホイール自体は2011年製の可能性があります。

本題はこれです。
このシマノ10Sフリーボディを11S化してほしい、
というのが お客さんの希望で、
リヤハブの交換(ホイールの組み直し)など
費用と納期がかかるのは なるべく避けたいとのことです。
まずは このフリーボディがどこのものなのかを調べないといけません。
ハブ胴にセルコフとありますが もちろん当てにはなりません。

CHO-10 SEN-09とあります。
あっ!こいつどこかで(→こちら)見たことあるぞ!
CHOの後の数字は20××年製を意味するようですね。
基本的にどういう作業になるのかは リンク先をご参照ください。
前回は右エンドの加工以外は ポン付けでOKでしたが
今回はそれ以外の現物合わせが いくつかありました。

シマノ11Sフリーボディを取り寄せました。
CHO-16となっています。

当たり前ですが フリーボディのスプラインの突き当たりまでの寸法が違います。


そして例によって、フチの有無が異なります。

フリーボディのどん突き防止スペーサーの厚みが異なりますが、
付属しているものを そのまま使えばOKです。

あえて間違えて取り付けると こうなります。

例によって右エンドのツバを

削ったのですが、前回は起きなかった問題があり

右エンドの内側、ベアリングとの接触面が広いようで
11Sフリーボディのベアリングのシールに擦るようです。
手で右エンドを締め込んだだけで 固定ギヤのようになりました。

仕方がないので、その問題を起こさない右エンドに交換しました。

出来ました。
両エンドを 工具でしっかり締め込んでも
フリーボディの回転が重たくならないのを確認しています。

スプラインの奥とハブ体が すれすれに見えますが、
実際にスプロケットを取り付けて ロックリングをかなり強めに締め込んでも
スプロケットがハブ体に カジらないのも確認済みです。
ホイールをお預かりしました。



↑この文字だけが解読不能でした。
仮に「うさぎさん」としておきます。
セルコフというのは 元々はシートポスト専業メーカーだったのですが、
旧ITM(イタルマヌーブリ)のシートポストのOEMを受ける代わりに
セルコフブランドのステムとハンドルバーはITM製でした。
あとカーボンフォークなど パーツの展開を手広くしていた時期があるのですが、
これは ホイールです(見れば分かる)。

上の画像にあるように、リムサイドの仕上げがエキノックスっぽいですが
実際 その通りです。

のむラボホイール2号のリムがWH108で、
このリムがWH105なので わりと近縁です。
ややワイドリムですが、これは最近の流行に乗っかったわけではなく
シリアルナンバーからすれば2010年製のリムで間違いなく、
その中でも相当に後のほうなので
ホイール自体は2011年製の可能性があります。

本題はこれです。
このシマノ10Sフリーボディを11S化してほしい、
というのが お客さんの希望で、
リヤハブの交換(ホイールの組み直し)など
費用と納期がかかるのは なるべく避けたいとのことです。
まずは このフリーボディがどこのものなのかを調べないといけません。
ハブ胴にセルコフとありますが もちろん当てにはなりません。

CHO-10 SEN-09とあります。
あっ!こいつどこかで(→こちら)見たことあるぞ!
CHOの後の数字は20××年製を意味するようですね。
基本的にどういう作業になるのかは リンク先をご参照ください。
前回は右エンドの加工以外は ポン付けでOKでしたが
今回はそれ以外の現物合わせが いくつかありました。

シマノ11Sフリーボディを取り寄せました。
CHO-16となっています。

当たり前ですが フリーボディのスプラインの突き当たりまでの寸法が違います。


そして例によって、フチの有無が異なります。

フリーボディのどん突き防止スペーサーの厚みが異なりますが、
付属しているものを そのまま使えばOKです。

あえて間違えて取り付けると こうなります。

例によって右エンドのツバを

削ったのですが、前回は起きなかった問題があり

右エンドの内側、ベアリングとの接触面が広いようで
11Sフリーボディのベアリングのシールに擦るようです。
手で右エンドを締め込んだだけで 固定ギヤのようになりました。

仕方がないので、その問題を起こさない右エンドに交換しました。

出来ました。
両エンドを 工具でしっかり締め込んでも
フリーボディの回転が重たくならないのを確認しています。

スプラインの奥とハブ体が すれすれに見えますが、
実際にスプロケットを取り付けて ロックリングをかなり強めに締め込んでも
スプロケットがハブ体に カジらないのも確認済みです。
category: 11S互換性の話
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