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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

666ヨコすべてうさぎさんさん  

お客さんから、セルコフの666ヨコ∀うさぎさんという
ホイールをお預かりしました。
DSC05325amx6.jpg
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↑この文字だけが解読不能でした。
仮に「うさぎさん」としておきます。

セルコフというのは 元々はシートポスト専業メーカーだったのですが、
旧ITM(イタルマヌーブリ)のシートポストのOEMを受ける代わりに
セルコフブランドのステムとハンドルバーはITM製でした。
あとカーボンフォークなど パーツの展開を手広くしていた時期があるのですが、
これは ホイールです(見れば分かる)。

DSC05328amx6.jpg
上の画像にあるように、リムサイドの仕上げがエキノックスっぽいですが
実際 その通りです。

DSC05329amx6.jpg
のむラボホイール2号のリムがWH108で、
このリムがWH105なので わりと近縁です。
ややワイドリムですが、これは最近の流行に乗っかったわけではなく
シリアルナンバーからすれば2010年製のリムで間違いなく、
その中でも相当に後のほうなので
ホイール自体は2011年製の可能性があります。

DSC05330amx6.jpg
本題はこれです。
このシマノ10Sフリーボディを11S化してほしい、
というのが お客さんの希望で、
リヤハブの交換(ホイールの組み直し)など
費用と納期がかかるのは なるべく避けたいとのことです。
まずは このフリーボディがどこのものなのかを調べないといけません。
ハブ胴にセルコフとありますが もちろん当てにはなりません。
DSC05331amx6.jpg
CHO-10 SEN-09とあります。
あっ!こいつどこかで(→こちら)見たことあるぞ!
CHOの後の数字は20××年製を意味するようですね。
基本的にどういう作業になるのかは リンク先をご参照ください。
前回は右エンドの加工以外は ポン付けでOKでしたが
今回はそれ以外の現物合わせが いくつかありました。

DSC05332amx6.jpg
シマノ11Sフリーボディを取り寄せました。
CHO-16となっています。

DSC05334amx6.jpg
当たり前ですが フリーボディのスプラインの突き当たりまでの寸法が違います。

DSC05335amx6.jpg
DSC05336amx6.jpg
そして例によって、フチの有無が異なります。

DSC05337amx6.jpg
フリーボディのどん突き防止スペーサーの厚みが異なりますが、
付属しているものを そのまま使えばOKです。

DSC05340amx6.jpg
あえて間違えて取り付けると こうなります。

DSC05341amx6.jpg
例によって右エンドのツバを
DSC05343amx6.jpg
削ったのですが、前回は起きなかった問題があり
DSC05345amx6.jpg
右エンドの内側、ベアリングとの接触面が広いようで
11Sフリーボディのベアリングのシールに擦るようです。
手で右エンドを締め込んだだけで 固定ギヤのようになりました。

DSC05346amx6.jpg
仕方がないので、その問題を起こさない右エンドに交換しました。

DSC05347amx6.jpg
出来ました。
両エンドを 工具でしっかり締め込んでも
フリーボディの回転が重たくならないのを確認しています。

DSC05348amx6.jpg
スプラインの奥とハブ体が すれすれに見えますが、
実際にスプロケットを取り付けて ロックリングをかなり強めに締め込んでも
スプロケットがハブ体に カジらないのも確認済みです。

category: 11S互換性の話

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2017/04/21 16:19 | edit

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