のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

レーシングゼロ プレーン・カーボン・2WAY-FITさん  

レーシングゼロ系のホイールをいろいろ修理しましたが、
同じお客さんなので まとめます。
全て同じオーナーというわけではなくて、代理のお持ち込みもあるようです。
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まずは レーシングゼロの後輪から。

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落車によって、ハブに近い部分でのスポーク曲がりがあり

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その隣のスポークが リムのあたりで曲がっています。

DSC05505amx6.jpg
交換しました。

DSC05506amx6.jpg
つづいてレーシングゼロカーボンの後輪です。
スポークが1本 手で揺するとガクガク動くくらいにゆるんでおり、
全体のスポークテンションも やや低めです。
ガクガクスポークの位相で 顕著な横振れがあったので
まずは そのスポークのニップルだけで横振れ取り、
それから全般的に 少し増し締めしました。

DSC05507amx6.jpg
つづいて最大の問題児、レーシングゼロ2WAY-FITの後輪です。
一度 近所のショップでリム交換をしたということですが、
ホイール組み自体がロクになっていないので 二度手間もいいところです。
先ほどのレーシングゼロカーボンよりもスポークテンションが低く、
吊るしの下限にも達していません。
そのうえセンターずれがあり、縦振れも全く取れていません。
どこのショップかは訊いていませんが、
お代金をいただける内容の仕事では ありません。

DSC05508amx6.jpg
スポークが1本折れています。
これ自体は走行中に起きたことのようですが、
偶発的なものではなく ショップの不手際ということで間違いありません。
画像の、隣のスポークを見てもらえば分かりますが
ちゃんとした工具で ねじれを押さえていないので スポークがねじれています。
とくにフリー側は、全くねじれていないスポークが ほぼ無いほどでした。
高テンションのスポークで、固着予備軍のニップルを
なんとか締めたというのであれば ギリギリ分からないでもないですが、
こんな低テンションで なぜスポークのここをねじれさせられるのか
本当に疑問です。
フルクラムのスポーク押さえ工具の長いスリットに
ねじれ部分を押し付けて 回転方向に動かすことで
スポークのねじれの大部分は解消しました。

まずは 折れたスポークを交換し、そのスポークのニップル「だけ」の調整で
横振れ取りをひと通り追い込み、
スポークが折れた直前の状態を概ね再現しました。
DSC05509amx6.jpg
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で、これだけの縦振れがあります。
リムが上下に踊りまくりです。
縦振れの最大最小量の位相と
交換したスポークの位相は関係がありません。
横振れがほぼ無いので、この状態で乗っていたということになります。
その証拠に、土星の輪っか(カッシーニの間隙)のようなブレーキ痕は
ホイールの中心から同じ距離にあるのが画像でも分かります。

ブレーキ痕の外周側の端から 振れ取り台のゲージまでの距離が、
リムの位置にかかわらず一定になっているということです。

DSC05511amx6.jpg
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リムが反フリー側に これだけ寄っていました。
経年使用でずれる側では無いですし、ずれの量もおかしいです。
横振れ取り以外できない奴がホイール組みをすると こうなるんですね。

ここから増し締めだけで縦振れ取りとセンター出しをする自信が無かったので、
まずはニップルを全般的に、かなりの量をゆるめました。
ホイールの組み直しに近いというか、組み直しそのものです。

作業時間も「のむラボホイールの前輪だったら もう組めてる」→
「のむラボホイールの後輪だったら もう組めてる」→
「レーシングゼロを 新品の材料でイチから組み始めてても そろそろ組めてるはず」
などという風に、かなりの数の駅を通過していきました。

DSC05513amx6.jpg
フリー側のニップルは、増し締め方向に固着しているものが3つほどありました。
幸いにもゆるめることはできたので、それらは 全般ゆるめとは別に
完全にスポークをニップルから外して ねじ山を洗浄しています。
ある程度以上 締まらなかったのは、例のパリパリ系接着剤が硬化したカスが
ねじ山に食い込んでいるのが原因でした。
手応えが明らかにおかしい(固い)のに 無理に締めるから
スポークがねじれるというわけです
(固着気味ではないスポークまでねじれてるんですが)。

画像のスポークは、元の深さに印をつけてから ゆるめている最中です。
ゆるめる側にも固着してた場合は、本当にお手上げでした。

まずは仮組み状態から、縦横振れほぼ無しで
リムがフリー側にガッツリずれた状態にして、
それから反フリー側の一方的な増し締めでセンター出しをします。
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わざと ずらした状態です。
リムがフリー側にガッツリ寄っていて
縦横振れほぼ無しという状態から、

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センター出しをしました。
センター出しの作業によって出る振れも取ってます 念のため。

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縦振れは、これでもかというくらい追い込みました。
以前も別のレーシングゼロで 同じようなことがありましたが、
ホイールを回すと 縦振れが無いブレーキゾーンの中で
ブレーキ痕が上下に踊っているという状態になっています。

DSC05521amx6.jpg
直りました。過度に張ったわけではなく、
お客さんにテンションメーターの数値を見せつつ
(作業前の数値がどれだけ低いかも見せてます)
吊るしの上限あたりで組んでいますが、
お持ち込み時の状態が ホイールと呼べたものでは無いので
乗って違いが分からないはずが無いと断言できます。

あと、作業中にスポークへし折ったらすみませんと
事前に言ってはおいたのですが、なんとか1本も折らずに済みました。

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