のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

WH-7850-C24-CLさん  

お客さんから 7850のホイールをお預かりしました。
DSC05628amx6.jpg
まずは前輪から。
ハブのオーバーホールと振れ取りを ご希望です。
触った感触では オーバーホールの必要を感じなかったのですが、
使用頻度は分からないものの10年近く前のモデルでもありますし
バラして洗浄することにしました。

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ボールの曇り ほぼ無し、ボールレースの虫食い無しです。

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洗浄とグリスアップをしました。
横振れが少しあり、暫定センターは ずれ無しで
ほぼ問題ありませんでした。

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つづいて後輪。こっちは かなり苦戦しました。
ハブの回転に 妙な重みがあり、
左エンドを手で持って後ろに回すと
フリーボディが連動してノッソリ回ります。
最近どこかで見た症状ですが、あのホイールと同じお客さんのものです。
共通する原因・症例も多いので詳しくは(→こちら)をどうぞ。

DSC05629amx6.jpg
パーツクリーナーを噴くと、細かい鉄粉が混ざった
とろみのある汚れが出てきました。

DSC05632amx6.jpg
これが ハブ内部全体に回っていて、磨き粉のようになっていました。
発生源の右ボールレースは

DSC05631amx6.jpg
右玉押しの本来のボールの筋が大きく摩耗しています。
さらに、どこかの段階でハブをオーバーホールしようとして失敗し、
鋼球がきれいに並ばず噛みこんだ状態で 玉当たり調整をしているので
本来のボールレースの筋の内側に別の摩耗痕があります。
しかも、虫食っています。
これだけ右エンドが飛び出していれば 変速も他のホイールと合いませんし、
回転の感触もおかしかったと思うのですが・・・。

DSC05633amx6.jpg
セラミックボールベアリングに交換した結果、
ボールレースの硬さがセラミック球に負けて
筋の摩耗が異常に進んだのか、
と思っていたのですが これは鋼球です。
磁石にも くっつきます。

DSC05646amx6.jpg
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同じサイズのデュラエースの鋼球を仕入れました。
元のボールもデュラエースですが、シマノのロード用のハブは
デュラエースのみステンレス球です。
ステンレスですが 磁石にはくっつきます。

DSC05648amx6.jpg
ハブを洗浄しました。
左側のリテーナーボールベアリングにも
鉄粉入りの汚れが流れこんでいましたが、
右側ほどはひどくなく ボールもボールレースも無事でした。

DSC05649amx6.jpg
先日のWH-6800と同じく、
この画像の時点ではフリーボディのダストシールの向きが逆になっています。
ボールが きれいに並べられた状態から外れて
内側に新しいボールレースを作る原因のひとつは、これの向きかもしれません。

つづいて振れ取りを し始めたのですが、
妙な縦振れがあり 回転しているリムが上下に波打っています。

DSC05652amx6.jpg
通常、ニップルの出しろは このようになっていますが

DSC05651amx6.jpg
縦振れの位相直下のみ こうなっています。

うわあああ「C24のカーボンラミネートリムが爆発する話」を
封印から解き放つ前に別件で出会うとは!
いや、違う あれはチューブレスリムに限られる症状で
これはWOだった、いや なんでも無いです
C24のリムは爆発なんてしないです
もしご希望の方がおられましたら書きますが
忘れてください

DSC05656amx6.jpg
DSC05657amx6.jpg
DSC05658amx6.jpg
問題のニップルを除く全てのニップルの状態は こんな感じですが、

DSC05660amx6.jpg
問題のニップルのみ 明らかに新しいものになっています。
それとは別に、リム内部に 何か黒い線が見えますが・・・

DSC05661amx6.jpg
リム内部で 突っ張っていて取り出せません。
リムを振っても音もせず、動きもしません。

DSC05662amx6.jpg
まずは ニップルをゆるめて外しました。
これ、C24とC50のチューブラーリム用ニップル(Y012 Z4076)で、
クリンチャーリム用のニップル(Y012 Z4066)ではありません。
このホイール用のニップルは もっと短いのです。
テキトーな処置に ふざけんなと思う半面、
ニップルがリム穴を食い破ったわけではないことに ホッとしました。

必要なものと同サイズのニップルは在庫で持っていますが、
7900用なので赤は無く 黒になります。

DSC05678amx6.jpg
ラジアル組みに限られますが、
下りなど 高速走行中にスポークの首がとんだ場合、
とんだショックでスポークのかなりの長さが
一瞬で リム内に引きずり込まれる現象があります。
これと関係あるかどうかは不明ですが

DSC05679amx6.jpg
スポークの切れ端が こんな感じで はまっているようです。

チューブラー用のニップルを抜いたリム穴に
スポークの端を誘導すれば何とか取り出せるかもしれません。

DSC05664amx6.jpg
やってみました。

DSC05665amx6.jpg
なんじゃこりゃ。

DSC05666amx6.jpg
DSC05667amx6.jpg
他のニップルと同じ状態です。

DSC05668amx6.jpg
回収しました。
短い赤ニップルが期せずして手に入ったので これを使います。
振れ取り作業ですが、交換したニップルだけの調整で
ほとんど何とかなった・・・わけではなく
長ニップルを入れた位相の縦振れをごまかそうとして
異常にゆるめてあるニップル(スポークが手でカタカタ動く)などもあり
かなりの時間が かかりました。
なぜか 長ニップルの位相と関係の無い位相で
別の大きな縦振れもあり、リムの変形すら疑いましたが
落ち着いて振れを取っていったところ
吊るしの新品よりマシくらいには追い込めたので
リムそのものに問題は無いようです。

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