のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

XR300リムで後輪を組みました   

今日もホイー(以下略)。
DSC05809amx6.jpg
先日の続きです。
XR300の銀リムで後輪を組みました。

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リーフハブっぽいリヤハブ24H
半コンペヨンロク組み結線ありです。

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スプロケットがスプラインに噛みこむのを防ぐ
アンチバイトガードが付いているフリーボディです。
ノヴァテックのものより薄い鉄板ですが、
120°位相で3ヵ所に入っているので
効果としては十分だと思います。

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反フリー側にテープで留めているのは
オーバーロックナット寸法を
130mmから135mmにするアダプターで、

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それ込みでセンター出しをしています。
これがなかなか絶大でして、反フリー側の結線が
不要じゃないかと思うくらいのホイールに仕上がりました。
お客さんの希望なので やりましたが。

結線について 競輪関係から さらに知った話があるのですが、その前に。
競輪で使われるアラヤの16B GOLDというリムは
昔ながらの製法なので非常に軟らかく、
最近の 鍛造や切削やらが施されたリムと同じ調子で組もうとすると
スポークテンションでハトメが浮いてきて、
最悪ニップルがリムを突き破って割れます。

というリムなのですが、決戦用として
使い捨てのつもりで ハトメが浮くほど張った場合は
結線の効果があんまり分からない、ということでした。
これと、私がフリー側の結線をしない理由は おそらく同じです。
体感できるほどの違いが現れないなら飾りと一緒、というわけです。
反フリー側に施した場合は駆動剛性に関して
体感上の違いがあるので やりますが。
競輪の後輪の場合は、両切りハブならオチョコ無し、
片切りハブは(例えばデュラエースなら)オチョコがありますが、
それほど大きいものではありません。
右側からスプロケットが10枚も11枚も押し寄せてきて
大きなオチョコを取らざるを得ないロードバイクの場合は
考えられることをやり尽くしても なお 反フリー側のほうがヌルくなります。

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私が持っているチネリのスーパーコルサは
リヤエンドが126mmなのですが、
ピナレロのステルヴィオという(峠の名前が付いた)フレームと
後輪(カンパニョーロのボスフリー用ハブ)を共用していた時期があります。

ステルヴィオのリヤエンドが130mm幅なので、
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ハブシャフトのスペーサーを左側に4mm足して、
130mmの後輪に変換していたことがありました
(そんなにしょっちゅう 変換していたわけではないですが)。
右側のエンドのWナットも一旦ゆるめて、
ハブシャフト自体も左側にずらす必要があります。
なので エンドにかかるハブシャフトのねじ山部分が少し浅くなります。
もちろん これだけだと新しいオーバーロックナット寸法の
ホイールセンターに対して リムがずれたままになるので、

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リムの位置を 寸法を増やした側に、
増やした寸法の半分だけずらしてやる必要があります。
増やす4mmですが、左右2mmずつや 右だけ4mmというのはいけません。
変速(スプロケット)の位置が変わるというのもありますが、
右だけ4mmの場合はホイールの理屈的にも悪くなるからです。

リムを反フリー側に寄せるというのは
「一方的に反フリー側だけを増し締めできる」ということで、
この2mmというのは たった2mm・・・どころではなく
絶大な是正になるのです。
これは、乗り手としての 乗ってどうこうでも分かるかも知れませんが
組み手としてのホイールを組んだ感触だと 確実に違いが分かります。

というわけで今回のホイールも、
リーフハブで組んだのむラボホイール1号を
130mmでの完成状態から
さらにリムが2.5mm反フリー側にずれるまで
一方的に増し締めしたのと同じ状態になっています。
なので左右のスポークテンションの差が非常に少ないのです。

これと同じ効果を得られるのが オフセットリムだというのは
たぶんここまでで多くの方が気付いたと思いますが、
今回のこれも フランジ幅の損失無しでオチョコが軽減されています。

そのうち書こうと思っていたのですが、
キャノンデールのMTBやシクロクロスなどで
142mm幅のスルーアクスルエンドを
フリー側を6mm伸ばした形でオフセットした規格があります。
それでホイールを組めますか?というコメントを だいぶ前にいただいていますが、
リヤハブは142mmの汎用品でもいいということなので もちろん組めます。
スポーク長さの計算もそれほど面倒ではないですし、
既存の142mm幅の後輪であっても
左右のスポーク長さがニップルの端面で終わっているような長さであれば
反フリー側を締めて フリー側をゆるめることで
スポークの交換なしに6mmオフセット状態にすることも可能です。

右側を伸ばすのはダメ、というのは左右同寸法だからという
既成概念の上の話で 左右異寸法ならいいだろ、という考えのようですね。
キャノンデールがそれをする理由は
リム直下にハブフランジ間の中心を持ってくる、
つまりオチョコを無くしたいからのようですが
フランジ幅が変わらないなら横剛性が劇的に上がるわけではありません。

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フレームの142mmエンドを71/71mmではなく
65/77mm用で設計するということです。
上の図 上が普通の142mm、下が6mmオフセットです。
ハブを基準にして描くとこうなりますが、

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実際は6mmの「オフセット」なので フレームのシートチューブの中心と
ホイールセンター(上の図の破線)の関係は変わりません。
スプロケットが外に出る形になるので チェーンラインの問題なども軽減されます。

リヤハブのフランジ幅は(例外はたくさんありますが)だいたい平均して56mm、
その内訳がフリー側21mm 反フリー側35mmといったところなので
6mmオフセットさせると フリー側27mm 反フリー側29mmとなり
フランジ幅は変わりませんがオチョコは減ります。
専用に設計すれば左右同幅、オチョコ無しのリヤハブも作れるでしょう。
この場合 多くの組み手に取って助かるのが、左右同径同本組みで
左右同テンション・同スポーク角・同スポーク長さになるということです。
ここでいう多くの組み手というのは、32Hのオープンプロリムを渡されたら
一生 左右同径スポークでロクロク組みかハチハチ組みをし続けることに
何の疑問も抱かないような人達のことです。
そっちの人たちに合わせたモノづくりというのは困りますね。
オチョコがひどくなってもいいから、フランジ幅を広げてもらうほうが
私としてはありがたいのですが。
スポークの左右バランスを是正する術はいろいろありますが、
フランジ幅の損失を取り戻すような方法は無いのです。
それに・・・オチョコが無い後輪だと結線する場合
左右ともにしなくちゃいけないので 面倒くさいだろうが!(←これが本音)

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私物ですが、一例を。

DSC05821amx6.jpg
130mm幅 オチョコ無しのWフリーハブです。

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よって 結線するなら左右すべてになります。

category: ホイールの話

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2017/05/22 06:52 | edit

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