のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

コスミックSRさん  

お客さんから コスミックSRの後輪をお預かりしました。
DSC06525amx6.jpg
同じスペックのホイールとしては
「コスミックカーボンSLR」というモデル名のものが初出です。
カーボンフード付きアルミリムの旧コスミックカーボンリムを
振れ取り可能なカーボンスポークで組んだという意欲作ですが、短命のモデルでした。

それはともかく、初めに電話で伺った話では
「横振れがあり タイヤがフレームに当たる」ということなので
ベロンベロンに振れているものだと思っていましたが、
明らかな横振れはあるものの そこまでではありません。
詳しい話を伺うと、レース会場での事故(走行中の落車ではない)で
リムがダメになったので交換しているということです。
それ以降、シュータッチではなく フレームタッチするので
組み換えたところ含め 何軒かのショップに見せたところ
揃いもそろって これ以上はどうにもならんと言われ、
自転車仲間に当店のことを聞いて お持ち込みされたとのことでした。

持ち込んだショップのうち ある一軒からは、
「カーボンスポークがダメになっているので
これ以上ニップルを回せない」ということも言われています。
結果から言うと、直せないことの理由付けとしての
しょーもないウソでしたが 一応、全てのスポークを精査しました。
真に受ける必要が無いたわごとだと分かっていても。

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ホイールセンターが異常にずれています。
お客さんのフレームの形状がエアロ重視で
バックステーがリムと平行になるように絞られている形なので
タイヤとの左右のクリアランスがそもそも少ないこと、
そのうえリムがずれていて横振れもあることなどが原因ですが、
さらにひどいのはリムが反フリー側に寄っているという点です。
左右のスポークテンション差を感じないほど フリー側がぬるく、
大げさに言えば リヤハブフランジ間の中央にリムがあるような状態でした。
作業中のカーボンスポークのよじれにビビッて
ふんわりとしか張れなかったのでしょう。
そのせいで、もがくような応力に対して横たわみが大きくなり
タイヤとフレームが接触していたのだと思われます。
(このずれと同量で リムがフリー側に寄っていれば
反フリー側よりはフレームタッチが起きにくいだろうという話ですが、
ずれていること自体が論外です。)

あと、明らかにセンターゲージ無しで
ホイールを組んでいます(組めてないですが)。

挙句、現行の同等モデルだと言って エグザリットのコスミックを勧めて
奥から引っぱり出してきたショップもあったそうですが、
明らかに壊れていないホイールを差し置いて
買い替えを促すとは信じられません。
私も、何がなんでも直すわけではありませんし
リムがちょっとでも反っていれば 諦めることも多々ありますが
今回のこれは単に「組みかけのホイール」です。
壊れているわけではありません。

こいつらの「もう無理です」と 私の「もう無理です」を
同じに見られたくないって話です。

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組めました。
(お持ち込み時の状態をホイールとは認めないので「直しました」とは書かない)

フリー側の増し締めでセンター出しをした、だけではありません。
振れ取り台にかけずとも分かる(かけると もっと分かる)縦振れがあり
グワングワンと偏芯しながら回転していたので
縦振れの収まりについても 作業前後の状態をお客さんに見てもらっています。

元の状態からすると フリー側を劇的に張りましたが、
マヴィックの吊るしの上限程度にしただけです。
過度に張ったわけではありません。

このリムを まともに組めなくて
ショップやってるとか マヴィックの取り扱いをしてるとか
本気でヤバいと思うのですが、大丈夫なんでしょうか。

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