のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

カンパニョーロとフルクラムのアルミスポークの刻印について  

カンパニョーロとフルクラムのアルミスポークですが、
DSC06955msn.jpg
スポークヘッドの端に線で刻印が入れてあります。
長手方向を水平と見て 縦なら縦、横なら横として
その本数と合わせて 例えば「縦3本」などと呼ぶことにします。
上の図は縦3本の実例です。
この刻印ですが、カンパニョーロ・フルクラム問わず
同じ刻印であれば 同じ長さ
という法則があり、
いまのところ例外はありません。

また、フロントスポークは年代やモデルによっては
リヤ左と兼用になっている場合があります。

DSC06913msn.jpg
↑これは縦3本で リヤ左のスポークです。
赤はレーシングゼロの赤、銀はレーシング1の銀ですが
黒はレーシングゼロの黒か シャマルウルトラの黒か判別が出来ません。
縦3本なら同じ長さです。

なので シャマルウルトラのリヤ左の黒スポークが縦3本であったなら、
縦3本の赤または銀のスポークで おしゃれ泥棒が出来るということになります。

DSC06914msn.jpg
↑これは縦4本です。
画像では銀スポークの縦線の長さが違いますが、他の色と全く同じ長さです。

DSC06911msn.jpg
↑これはリヤハブがメガG3化する以前のシャマルウルトラのスポークで、
初代の金と その次のグレーです。
当店では これらは長さではなく 色で分けているので
縦3・4・5本が混在しています。
3種類あるということはフロントとリヤ左は 同じ長さではありません。

グレーの縦4本にドットが打ってありますが、少なくとも長さに関して違いはありません。
同じ長さでスポークのねじ山始まりが違う、という例もあり 後述しますが、
それに関しても全く同じでした。

DSC06906msn.jpg
こういうケースに入れていますが、
DSC06908msn.jpg
フロントスポークの長さが
DSC06909msn.jpg
リヤ右未満で
DSC06910msn.jpg
リヤ左以上なので、ケースのフタに貼ってある
フロントスポークと同じ長さを引いた紙に当てることで
同じ→フロント、スポークが長い→リヤ右、スポークが短い→リヤ左と
判別が出来るようにもしてあります。
ちなみに、縦5本はメガG3以前の 旧G3のフリー側なので、
現行のメガG3および2:1で合う長さはありません。
私が おしゃれ泥棒をするときに フロントとリヤ左でするのは
この刻印が合う可能性を高くしたいからというのもあります。

DSC06890msn.jpg
先日、レーシングゼロカーボンで おしゃれ泥棒をしましたが
レーシングゼロカーボンはフロントとリヤ左のスポークが
同じ長さ(縦4本で同じ刻印)だったので
従来のレーシングゼロの赤スポークが使えました。

で、ひとつ前の記事のレーシングゼロナイトですが、
DSC06926msn.jpg
横2本です。

DSC06915msn.jpg
これはシャマル ミレのフロント(上の画像)と同じ長さです。
ややこしい話になりますが、この横2本は「横並び横2本」と呼ぶことにします。
フロントベアリングを小径化した関係で ハブフランジも小径になり、
従来よりスポークが少し長くなっています。

ここで、レーシングゼロカーボンも小径フロントベアリングなのに
スポークが横並び横2本ではなく 縦4本なの?
という疑問が湧いてくると思いますが、これについて書いておきます。
フルクラムのアルミスポーク・ニップルの供給は
「フロントスポークのみ一式16本」
「リヤスポークのみ一式21本」
「スポーク1本とニップル1個」
「ニップルのみ10個」
という4つの形があります。

このうち「フロントスポークのみ一式」の品番は
レーシングゼロ(アルミリム)と レーシングゼロカーボンで同じですが、
「スポ-ク1本とニップル1個」になると違う品番になります。
なぜかというと、

DSC06935msn.jpg
DSC06937msn.jpg
ニップルが違うからです。
スポークは同じ縦4本なので スポークのみの品番は同じですが、
ニップルとセットになると品番が違ってきます。
上の画像、なべネジの頭のように丸くなっているほうが
レーシングゼロカーボンのニップルです。
この違いと リム内径がアルミリムと違うことによって
レーシングゼロカーボンのフロントスポークは 小径ハブながら
横並び横2本ではなく 縦4本となっているわけです。

話を戻しますが、レーシングゼロナイトでおしゃれ泥棒をする場合、
フロントスポークは 横並び横2本の赤スポークを
用意する必要があるわけですが、そんなものは存在しません。
もちろん、従来のレーシングゼロの赤スポークで長さが合うものもありません。
こりゃ困った。

というわけで 色々調べたのですが、
レーシングゼロ コンペティツィオーネのスポークの品番が
旧来から一新されていることに気が付きました。
ハブとリムの寸法が同じなのに、スポーク長さが違います。
これはどういうことかと思い 現物を取り寄せました。

DSC06919msn.jpg
コンペティツィオーネの フロントスポークのみ一式16本です。
刻印は 斜め3本です。1本だけ赤いコスメチックスポークですが、
当然 他の15本と同じ長さなので、法則通り「同じ刻印なら 同じ長さ」となります。

DSC06922msn.jpg
コンペティツィオーネの リヤスポークのみ一式21本です。
斜め2本の刻印が7本で 左スポーク(1本が赤スポーク)、
縦並び横2本が14本で 右スポークです。

DSC06925msn.jpg
↑こいつのせいで横2本という表現を さらに区別する必要が出てきました。
この縦並び横2本と レーシングゼロナイトのフロントの横並び横2本は
全く違う長さです。

DSC06938msn.jpg
DSC06927msn.jpg
小径フロントハブの新旧スポークを比べてみます。
いずれも画像上が横並び横2本、下が斜め3本です。

DSC06928msn.jpg
スポーク全体の長さは全く同じなのですが、

DSC06929msn.jpg
ねじ山部分の長さが異なります。

DSC06930msn.jpg
実は、新スポークは「スポーク1本とニップル1個」
または「ニップルのみ10個」の形で注文すると分かるのですが
ニップルも新しくなっていて ねじ山の長さも それに対応しています。

DSC06931msn.jpg
新ニップルは、ゆるみ止めのナイロンが埋め込まれています。
2つ前の記事で リムから異物が出るとあるのは、ちぎれたこれのことです。
これによって ニップルのねじ山始まりの深さも変わっていて、

DSC06932msn.jpg
新スポークをニップルのねじ山に突き当たるまで突っ込んだ場合、
DSC06933msn.jpg
↑旧ニップル
DSC06934msn.jpg
↑新ニップル
歯周ポケットの深さに違いがあります。
これらの事情から、斜め3本の新スポークと
旧ニップルとの組み合わせは可能だと判断し、
斜め3本の赤スポークを レーシングゼロ ナイトのフロントに使いました。

DSC06939msn.jpg
同様に、リヤ左スポークも比べました。
上の画像 赤いほうが新スポークです。

DSC06940msn.jpg
こちらの場合は「スポーク長さは違うものの
ねじ山始まりの位置は同じ」ということになっていました。

DSC06941msn.jpg
新スポークと旧ニップルで、ねじ山を使い切るところまで 回してみました。
実際は、この状態になるまで張ることは不可能です。

DSC06942msn.jpg
組み上がりの状態だと このくらいでしょうか
(これでも相当に張っていると思いますが)。
新ニップルは旧ニップルよりも 全長が長いので、
上の画像で はみ出しているところが ゆるみ止めにかかるはずです。

カンパニョーロ・フルクラムのアルミスポークは、
1本だけガクガクにゆるんでくるという症状を(私は)見たことが無いので
ゆるみ止めは はっきり言って不要です。
固着ニップルが余計に固まって回しにくくなるだけだと思うのですが。

それはともかく、こちらの場合はスポークの実効長さが同じなので
フロントと事情は違うものの 新スポークと旧ニップルの組み合わせが
可能だと判断しコンペティツィオーネのリヤ左スポークを ナイトに使いました。

DSC06944msn.jpg
↑実際にナイトから外したリヤ左スポークと、新リヤ左の赤スポークです。

「フロントまたはリヤスポークのみ一式」から
早速 コスメチックスポークを抜いて大丈夫なのか、と思われそうですが
問題ありません。この記事の趣旨には大いに問題がありますが。

DSC06916msn.jpg
DSC06917msn.jpg
↑斜め3本(新フロント)と 斜め2本(新リヤ左)の
「赤スポーク+ニップル1個ずつ」を 別に仕入れてあるからです。
これについては、問屋さんからも
「どうせロクな使い方をしないんだろう」と
看破されてしまいました。カンパだけに。

DSC06958msn.jpg
初代レーシングゼロのネクタイスポークでは
縦線とも横線ともつかない感じの刻印でした。
一応、縦1本と縦2本ということにしています。

DSC06997amx6.jpg
ネクタイスポークでなく、メガ右フランジになる前の
2:1のフリー側は横1本です。
このスポークのみ「スポーク4本とニップル4個」という販売単位になっています。
このモデルが最新だった往時は そういう販売単位だったという名残です。

DSC06956msn.jpg
どの品番のスポークがどの刻印なのかは 調べが付いております。
例えば 縦4本なら上の図の 上から
レーシングゼロ フロント スポークブラック01
レーシングゼロ フロント スポークレッド01
レーシング1 フロント スポークシルバー01
ホイール 105 シャマル ブラック
という意味になりますが、刻印は全て縦4本なので 長さは同じです。
そして、黒スポーク同士に関しては
レーシングゼロとシャマルウルトラを 見た目で判別することはできません。

category: スポークの話

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