のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

アイオロス5さん  

お客さんから ボントレガーのアイオロス5をお預かりしました。
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知り合いが使っている同じホイールと比べて明らかにヌルイから
テンションを張れるなら張ってほしいとのこと、
あと ハブの点検などご希望です。
前輪はセンターずれほぼ無しで ハブの回転も悪くないので
横振れ取りをちょっとしただけで終わり・・・ではなく
振れ取りとは別の全般的な増し締めをしました。
タイヤを剥がせば 外周側からニップル回し工具を
かけられるのは知っているのですが、
ワイドリムで タイヤ(22C)をむにっと避ければセンターゲージが当てられたので
作業に際して タイヤは剥がしていません。

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アイオロス5だと断定できたのは、うっすらと読めるからです。
リムを製造してからステッカーを貼り、
吸血鬼が溶けるほどの強力な紫外線を照射するか
太陽光を浴びせて経年使用したのちに剥がすことで
このような仕上がりになります。
どちらの方法を採ったのかは分かりません。

後輪は、まず ハブの回転が濁っています。
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スターラチェットに、専用のグリスが きれいな状態で塗布されていません。
たっぷり塗っても すぐに切れるので 実は当然なのですが。

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このハブはDT製ですが、
フリー側のベアリングを抜くにはラチェットリングを外す必要があります。
ラチェットリングを外す工具は、ハブシャフトが通っている間は かかりません。
つまり、右のベアリングを交換するためには
左のベアリングを抜く必要があるということです。

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↑ラチェットリングツール(もちろん専用品)
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こんな感じで
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外れます。

これが外せるのはカンパニョーロ(フルクラム)もですが、
カンパニョーロの場合は ラチェットリングも専用工具も
サービスセンターだけの扱いになっているので
交換の際は このクソブログの問題ある表現などを
いつも生暖かく見守ってくださる
かの慈悲深いカンパニョーロ・ジャパン様へ出す必要があります。
先日 中の人に会いましたが、こないだの記事(→こちら)も
なかなかひどかったと言われました。
ラチェットリングは なぜか3個セットでの価格設定で
プライスリストに載っているのですが、
ちゃんと1個あたりの価格で販売してくれます。

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ラチェットリングの奥に、ベアリングのシール部分で
スターラチェットのタケノコバネを受けないようにするため(たぶん)の
そこそこ厚い スチールのワッシャが入っています。

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ベアリングを抜いて洗浄しました。

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反フリー側のベアリングですが、
傷みは少ないものの セラミック球ではなく鉄球であったのと
お客さんが遠方であるため 気持ちよく新品にすることにしました。
なので、ハブ体ベアリングは 左右両側とも交換しています。

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ラチェットリングを裏から見ると、
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例のワッシャがおさまる段付きになっていますが
ラチェットリングのねじ込みで 勝手に誘導されるわけではないので、
ある程度締めてから ずれないように ここにおさめる必要があります。

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つづいて、ダストシールを はめ込みますが
このパーツ、指で押し込んだくらいでは取り付けが出来ません。
圧入ですが、専用工具を使っての衝撃荷重で叩き入れます。

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ダストシールの凹みを避ける専用の工具で、

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シャフトの内径にピッタリ合うので叩く力が真っ直ぐになり 逃げません。

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もうひとつ。叩くためのアダプターも必要です。
DTのハブは なにかと専用工具が必要なのです。

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入れました。

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↑ダストシールは、スチールのリングにゴムを溶着させた構造で、
突起は ゴムで出来ています。
上の画像では マイナスドライバーで押しています。

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スターラチェット専用グリスを べったりと塗布しました。

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↑うーむ。スターラチェットの圧入が怪しい。
というわけでクイックを取り付けて、強めに フレームに取り付けました。
DTのフリーボディは、右エンドをパチンと はめこむのに
手で押した程度では入りません。
一度 フレームに取り付けるのが確実です。
これをしないとセンターゲージが正しく当てられません。

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センターが思いっきり ずれていました。
ずれの量と向きから察するに、フリーボディをシマノ10Sから11Sにした際に出た
後天的なものだと思われます。
トレックの公式見解では これのセンター出しをやっちゃいけないらしいですが、
お客さんの希望なのでやります。
もしこれが私のホイールであっても直します。
これを「直さなくていい」とか おかしいやろ。

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フリー側の増し締め偏重で
横振れ取りついでにセンター出しを狙ってみました
第3回目!(1回目と2回目は割愛)
おいおい まだ出ないのか。

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やっと出ました。
これ以前は フリー側の寸法をセンターゲージで採って
反フリー側でハブとのすき間を見ていますが、
最後だけは逆で 反フリー側の寸法をフリー側に当てています。
センターが出ていれば 結果は同じになりますが。

ほぼ増し締めで作業していますが、
リヤハブ寸法と組み方の条件がよろしくないので
良条件の後輪と比べて 反フリー側が未だヌルいのは否めません。
一応、乗って分かる程度の違いは発生しているとは思いますが・・・。

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