のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ディスクブレーキ用ハブで5号を組みました  

ディスクブレーキハブでのむラボホイール5号を組みました。
5号のリムは現在欠品・次回入荷未定ですが、
今回のホイールはご予約分でハブ待ちだったリムで組んでいます。

まずはディスクブレーキハブのホイール組みについて。
DSC03088amx.jpg
前回のリムブレーキと同じような図です。
ディスクローターとハブは、一体化した剛体だと考えてください。

DSC03089amx.jpg
ディスクブレーキなどの場合(他には一般車のバンドブレーキなど)は、
ハブ側でブレーキがかかります。
ブレーキの瞬間は、リム側は まだ回っています。

DSC03091amx.jpg
そのとき ピーンと張るスポークは、
ホイールの上側で進行方向に対して前向きのスポークです。
当ブログでいうところの反ヤマアラシさん方向のスポークですね。
より外側に配されたスポーク(要はヌポーク)でストッピングパワーを
受けたいので、上の図の青いスポークがヌポークになるように
組むのがいいと考えられます。

DSC03093amx.jpg
前回の記事のときに、
「ホイールのスポークが前進状態のときと後進状態のときで
ピーンと張るかどうかの振る舞いは同じではない」
という趣旨のコメントをいただきました。
ホイールは宙に浮いて回っているわけではなく、
地面に接地して前進しているので確かにそうは考えられます。
これについて書くと非常に長くなるので今回は割愛します。

DSC03094amx.jpg
とにかく、前輪の場合はヌポークが左右とも反ヤマアラシさん方向になるように組む、
つまり逆イタリアン組みにするということです。

DSC03095amx.jpg
後輪はそうはいきません。
フリーボディのねじれをヌポークで受け止めなければならないので、
フリー側のヌポークはヤマアラシさん方向にしないといけません。
反フリー側は ハブ側ブレーキの真剣白羽取りパワーをヌポークで受けるので
反ヤマアラシさん方向にヌポークを配します。
要はJIS組みです。


で、今日もホイー(以下略)。
DSC03097amx.jpg
実際に組みました。
フロントハブはXT、リヤハブはスルーアクスルのSLXです。

DSC03103amx.jpg
まず後輪ですが、JISのヨンパチ組みにしました。

DSC03107amx.jpg
これらのハブは いずれもラジアル組みが禁止されていますが、
もしラジアル組みで組んだとするとブレーキング時に
上の図のようなねじれが発生すると考えられます。

DSC03105amx.jpg
ということは、ラジアル組みから最も遠い組み方である最接線組みをすれば
ブレーキング時のねじれ応力をより良く受け止めるのではないか、
と思い 反フリー側を8本組みにしました。
スポークテンションの左右差の是正も兼ねています。

DSC03100amx.jpg
つづいて前輪です。
前輪は左側にディスクローターを取り付ける関係上、
左のフランジ幅が詰まっています。
リヤハブの右側ほどではないですが、
これのせいで左右同じスポークテンションでは組めません。
左右フランジ幅の違いがリヤハブよりは軽微なので、
ヨンパチ組みの逆のハチヨン組みにすれば
左右のスポークテンションが釣り合うのではと考えたのですが、
後輪でブレーキ側をラジアル組みから遠ざけたのに
前輪でそれと逆に組むのはおかしいというのもあって
結局 逆イタリアンのロクロク組みにしました。

DSC03102amx.jpg
↑このハブ、かすかにハイローフランジなんですよね。
ハブのほうでもちょっとは配慮があるので、これに甘えました。

DSC03110amx.jpg
前輪は逆イタリアン組み、後輪はJIS組みというのは
私が考えたわけではなく一般論です。
シマノの説明書でも そう組めという指示がありますが、
(上の画像は要約するとそういうことです)
文字で表現しているわけではありません。

文字で表現すると
「前輪は左右とも、ハブフランジの内から外に通したスポークが
ホイールの上半分で進行方向に向かっている状態でタンジェント組みすること。
後輪のフリーボディ側も同様。後輪の反フリーボディ側のみ それらと逆に組むこと。」
となります。
シマノの説明書はロゼッタストーンのように各国語で書かれていますが、
JIS組みという呼び名などが世界中で通用するわけでもないので
組み方については こういう風に表現するしかないのです。

このブログにしても「ハブフランジの内から外に通したスポーク」と
たびたび書くのが面倒なので「ヌポーク」という造語を作った次第です。

話が脱線しますが、スラムのコンポの説明書はもっとすごいですね。
なるべく文字を使わずに、組み付け手順を 図で説明しています。
まるでプラモデルかIKEAのセルフ組み立て家具の説明書です。

DSC03112amx.jpg
↑英語

DSC03111amx.jpg
↑フランス語

DSC03115amx.jpg
↑ヒエログリフ(古代エジプト神聖文字)

category: ホイールの話

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2013/03/22 12:08 | edit

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