のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

コメントのお返事など  

開店以来 初めてでしょうか、定休日ということになっている
最終土曜日にお休みをいただくのは。
といってもホイールの出荷や事務仕事、アポありの方に会うために
結局 店に出ましたけども。

それはいいとして、コメントなどをいろいろと頂戴しているので
お答えしていきます。

まず、OVALのR700のハンドルバーの在庫について
お問い合わせを頂いていますが、メアドの添付がないのでここに書きます。
26.0mm径は完売、31.8mm径は芯~芯400mm、420mmともに
問屋さんにあります。ご検討ください。

あと、「テスラコイル蟹光線」さま。
ブログの記事にはしていませんが、
いつもコメントは拝読しています。
何かの機会に お礼を書こうと思っておりました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
コメントの数々 大変参考になります。


では、コメントのお返事を。
スポークテンションとホイールの横剛性について、
コメントを頂いております。
(テスラコイル様からではありません)
「テンションを上げても横剛性はなかなか上がらないと書いてありましたが
自分は横剛性はスポークテンションに比例すると思います。
自分も初めは剛性とテンションは関係ない(f=kxなので)
緩まない程度で充分と思っていましたが
それは縦剛性(上下方向)に関してだけでした。
テンションメーターはなぜテンションの違いを測れるのでしょうか
横の変化に対する力(つまり横剛性)がテンションに比例しするからではないだろうか。
さらに書くと 横剛性=テンション×sin(フランジ角?) と表せ
フランジ幅とテンションは同等の関係だと思います。
なので耐久性の関係でスポークテンションに上限があるなか
左右のテンションの差を少なくしテンション(横剛性)を稼ぎ
さらに角度もつけるためにラージフランジというのは理にかなっていないでょうか?」
という内容です。
原文ママで載せさせてもらいました。

まず、「フランジ幅とテンションは同等の関係だと思います。」ということですが、
そんなことはありません。
これが真実なら、フランジ幅の狭いハブでもスポークテンションを張れば
横たわみのないホイールが出来るということになります。
材料すべてが完全剛体ならともかく、現実の範囲では
狭いフランジ幅で横剛性を稼ぐのは不可能です。

例えば許容テンションが120kgfのリムがあったとします。
フランジ幅50mmのハブ(アメクラ)と57mm(Tni・デュラなど)のハブで
それぞれフリー側を120kgfまで張ります。
このときの組み方は左右同本組みということにします。
50mm幅ハブの反フリー側のスポークテンションは90kgf、
57mm幅ハブの反フリー側のスポークテンションは80kgf
くらいになるでしょうか。
57mm幅の方が反フリー側のスポークテンションが低いですが、
フランジ幅が広いので横剛性は上です。
この状態でホイールが組めている(リムセンターが出ている)わけですが、
フリー側は限界テンションなので一切 増し締め出来ない、
反フリー側は 反フリー側だけ締めるとセンターが狂うので一切 増し締め出来ない、
という袋小路になります。
仮にここから、50mm幅ハブのほうのホイールのテンションを
自己責任で フリー側140kgfまで張ったとします。
そのときの反フリー側のテンションは110弱kgfくらいでしょうか。
断言しますが、その状態でも
57mm幅ハブでフリー側120kgfのホイールのほうが
横剛性が上です。
再三書いていますが、フランジ幅が狭いというのは
横剛性に関して 最悪にどうしようもないことなんです。
フランジ幅が狭い損失はラージフランジにして取り戻せるようなものではありません。
詳しくは(→こちら)をどうぞ。
この記事にあるくらいのラージフランジを以ってして やっと、
フランジ幅を7mm詰めた損失が(角度的に)補えることになります。

あと「左右のテンションの差を少なくし(中略)
ラージフランジというのは理にかなっていないでょうか?」
ということですが、反フリー側をラージフランジにすると
スポークテンション差は増大します。
例えばカンパニョーロのホイールですが、リヤハブがハイローフランジですね。
スポークの変形量の軽減に主眼を置くならハイハイフランジにすればいいものを、
ハイローフランジにしているのはスポークテンションの左右差の軽減のほうが
ホイールにとってメリットが多いということが明らかだからです。
これはG3や2:1ではないハイペロンやニュートロン、
あるいはG3以前のハイプロファイルアルミリムのシャマルなどでも同様です。

ラージフランジのハブが剛性確保に有利だというなら
フロントハブで採用しているものが もっとあってもいいはずです。
しかし、現実には思いつくほどのものはありません。
(ローハイトリムしかなかった時代まで遡ればありますが)
もはやラージフランジというのは、スモールフランジとの落差で
スポークのテンションにとって有利な条件を引き出すための
リヤフリー側の手段のひとつ、でしかありません。

コメントの最後にアメクラで組んだことがないとありましたが、
もし機会があればぜひ組んでみてください。
下りでよれるくらいヌルいホイールを良いと思えるなら「良い」ホイールです。

DSC02153amx.jpg
↑私の作ったWフリーハブですが、これなら左右とも同じテンションで組めるので
リムの許容限界が120kgfまでなら 左右とも120kgfで組めます。
実際に ほぼそれに近いことをしています。
横剛性が最悪なのでスポークテンションでごまかそうとしましたが、
どれほど張っても横剛性には変換されないのです。
これも「フランジ幅とテンションは同等の関係」ではない証左だと思います。
このハブのフランジ幅は約42mmですが、
アメクラのハブは このハブとデュラエースハブの中間くらいのフランジ幅です。
もしこのWフリーハブがラージフランジなら今以上にカッチリしたホイールが
組めるのでしょうか?無理です。
横剛性に関してはフランジ幅が各段に支配的な要素で、
スポークテンションはそれを補いうるほどのものではありません。



つづいて。
「アメクラのフランジ幅が約49ミリは旧モデル(15ミリシャフト)で、
モデルチェンジ後(17ミリシャフト)さらに狭くて42ミリしかないはず。
実測値なので間違ってないと思うが、現行はのはまた広くなってる??」
というコメントをいただきました。
ハブのフランジ幅というのは外~外を測るのですが、
42mmというのは上にあるようなWフリーハブと
同じくらいということになります。
アメクラのハブは昔のHH-220も
現行のRD-205も 50mm幅くらいだったと思いますが・・・。
現行のRD-205の公称値はフリー側20.0mm、
反フリー側30.0mmです。


今日は(記事かいてる間に昨日になってもうた)お休みだったのですが、
それでも電話がかかってきました。
しかも「あれ?お休みじゃないんですか?」と言って。
あれ?休みだと知ってるなら電話しないはず。
休みの日だけど店に潜伏しているという確信があったから
電話をしてこられたんですね。そんな方が約2名。

あと「定休日を除いた営業日で連続してホイールを組んだ通算日数記録」に
挑んでいるわけではないですが、
今日 店に出たのはノーカウントでお願いします(笑)。
明日からまた がんばって組みます。
この記事にホワイトボードの落書きがないのは家で書いているからです。
結局 休みの日には程遠い1日でした。

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2013/03/31 16:30 | edit

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2013/03/31 18:09 | edit

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