のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

「ネタにマジレス」にマジレス  

先日、4月1日にシマノのC35をベタ褒めするという
エイプリルフールネタを書きましたが、
それについて以下のようなコメントをいただきました。
「使ったことありますけど、
合う合わないは置いといてそこまでコキおろすほどのホイールですか?
C24&C35ともども弱点らしい弱点もなく、
価格から考えてもちょっと競合の思い浮かばない優秀なホイールだと感じましたが。
(C50CLはちょっと無茶)
「大事なのは理論であって、実使用でどうかは知ったこっちゃない」と
おっしゃるなら知りません。
エイプリルフールのネタにマジレスごめんなさい。」
という内容です。

むしろ私ほど ホイールをメーカーやブランドの色眼鏡で見ていない者も
いないのではないか、という自負はあります。
DSC03435amx.jpg
ということで、このホイールの持ち主の許可をもらって

DSC03448amx.jpg
ばらしました(元通り以上の精度で組むので許してね)。

DSC03436amx.jpg
↑リムの重さ
(これ見て うへぁ、って変な声出る人が続出しそうです)

DSC03437amx.jpg
↑スポーク&ニップルの重さ

DSC03440amx.jpg
↑ハブの重さ

DSC03446amx.jpg
↑リムテープの重さ

WH-7900のC35のWOのリムテープ無しの公称重量は737gです。
材料の実測合計で741gなので嘘はついていない範囲です。

DSC03438amx.jpg
↑ニップルからスポークが飛び出ていますが、
これらは工具を一切かけていないニップルです。
通常のホイールとちがい専用設計の専用部品なので
スポークの長さが間違っているわけではありません。

DSC03439amx.jpg
工具をかけずにスポークが外れたのは、ホイールを半分ほど ばらすと
ハブ体からスポークヘッドの引っかけを
外すことができるようになるからです。
再組立てのときも同様にすれば、組み立て時間の短縮になります。

C24のWOリムですが、複数 測ったことがあるので かなり正確につかんでいます。
382~388gといったところです。
完組みホイールのWOリムでこれと競合するのはR-SYS SLくらいのものです。
参考までに、すべてWOでの場合ですが
キシリウムで400g、レーシングゼロで410gくらいです。
これはフロントの場合で、リヤは20gほど重くなります。

私はC24のWOホイールについては
「400gを大きく切ったリムでここまでスポークをよく張った」と
感心しています。非常に良くできたホイールです。
組み方は正直 気に入らないですが、
リムとしての材料の部分は ほとんど無二といってもいいでしょう。
C24に関しては7900ホイールで唯一ワイドフランジハブですし、
9000ホイールにおいても あえてオプトバルではないので
ある意味「手直しを要さなかった完成品」とみることができます。
オプトバルでは後輪の反フリー側のニップルの「リムを食い破ろうとする力」が
半端ではないと思われますので C24のリム高ではちょっとつらい、
というのが9000のC24のオプトバル不採用の理由だと私は思っています。

で、C35ですね。リムが494gありました。
C24とちがい 競合するリムや、同じようなリム高でもっと軽いリムはいくらでもあります。
DSC03442amx.jpg
しかもつらいことに、C35のリムは内周部がカーボンなのです。
上の図は適当ですが、494gという重量がフルアルミリムに比べて
外周部に偏在する形になります。

35mm高で500gのフルアルミリムのほうが外周部がより軽い、とも言えます。

DSC03443amx.jpg
ばらす前にスポークテンションを測りました。
これ単体ではメシノタネコードに引っかからないので書きますが、
のむラボホイール1号SL(C35とほぼ同じスポーク)の
見かけ上のスポークテンション(テンションゲージ上の数値の読み)は
120です。これを真のスポークテンションに換算すると、
概ねリムの限界値の90%くらいになります。
スポークテンションは ばらつきを生じますから、
ばらつきのうち最大値でも100%を決して超えないようにそうしています。
同様にC35の見かけ上のスポークテンションを測ると140でした。
これはストレートスポークだから、というのが まず理由です。

もうひとつは、スポークテンションというのは
ホイール片側すべてに必要な力をスポークの本数で分担しているものなので、
スポーク本数が減るほど1本当たりに必要なスポークテンションは上がります。
仮に反フリー側ラジアル組みの後輪があったとして、
スポークを1本飛ばしで除き、本数を半分にしたとします。2:1化ですね。
そうするとスポークテンションは倍にはならないものの、確実に上がります。
というわけで 16本という少ないスポーク本数も
C35の見かけ上のスポークテンションが高い理由です。

マヴィックにCXP33というリムがあります。
カタログ重量は470g、多少 嘘をついているとしても
500g弱といったところでしょう。
実際に仕様があるかどうかは別として、
色眼鏡抜きで考えればC35のWOホイールは
CXP33の16Hリムを
7900デュラエースの16Hのハブで
スポークテンションをカンカンに張ったものに非常に近い
と言えます。
(前後ペア定価150959円)

高くね?

で、「大事なのは理論であって実使用では知ったこっちゃないというのであれば」
という部分についてですが、
個々人が感じる実使用の感触は理論よりも重要です。
「こんなにすごいホイールなんですよ!」と言われても
実際使って「大したことないや」と思うなら、
それはその人にとっては真実だからです。
なので「C35が価格なりのホイールで 弱点も見当たらない」という意見は
上記の私の理屈など(価格=高い 弱点=リム約500g)よりも尊重されるべきです。
理屈 < 個人個人の使用感ということですね。
ついでに私の感想も書いておきます。
フルクラム・レーシングゼロのほうが走る気がしますし、
価格的に比較して お釣りも出ます。

今回ばらして初めて知ったことですが、500gのリムはちょっと・・・ですね。
この事実を知ってC35の使用感が変わった(萎えた)というのであれば
カーボンのフード部分やデュラエースのロゴ(カッコイイ!)に
「走りそう!」というプラシーボ効果があったということです。
普段から「リムのステッカー剥がしてください」と言われるようなホイールを
組みまくっている私にとっては、完組みホイールもそうした存在でしかありません。
ホイールは名前で走るわけではないのです。
今回の件とは関係ないですが、私のREDWIND105も
いずれ分解と再組立てをします。
お楽しみに!(している人はいるのだろうか)

DSC01976amx.jpg
あと、現行の9000系オプトバルホイールの説明いわく、
「従来の1対1のスポーク構成では、
不均衡なスポークテンションとなり、
ホイール全体の損傷ニップルの緩みなど、
耐久性と強度に影響を及ぼす可能性があります」(原文ママ)
とありますので、7900ホイールをこき下ろしているのはシマノ自身です。
まともなホイールメーカーであれば対応している11S化にも
未対応であることですし、怪我する前に買い換えろと言わんばかりですね。

最後に。
こちらこそ、ネタにマジレス、にマジレスしてごめんなさい。

category: ホイールの話

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2013/04/05 15:11 | edit

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