シマノ11Sとカンパニョーロ11Sの互換性について 
2013/04/13 Sat. 04:10 [edit]
これを書くと荒れるとは思いますし、
まっとうな自転車屋の書くことでもないと思っています。
先にお断りしておきますが、
「私、こんなん出来るんですよ」的な意図はありませんので
同じことをされる場合は自己責任でお願いします。

9070デュラエースを組む機会がありました。

コンポはすべて純正品です。
お客さんの要望で、
「カンパニョーロ11Sで変速調整してほしい」というのと
「シマノ11Sとホイールを入れ換えても無調整で位置が合うようにしてほしい」という
ことをお願いされました。
鶏和え酢←なんだこの誤変換は!パソコンが記憶している!
とりあえずシマノ11Sでバッチリ変速調整をします。

その状態から カンパニョーロ11Sのスプロケットが付いている
後輪に入れ換えました。
で、変速を見たのですが、チャラついてしまいます。

しかし、チャラつきの感触は上の図のように
「この辺だけ合う」というような感じではなく

↑この図のように「どこでも均等にずれている」という感じです。
スプロケットの左右の歯先間隔が同じくらいで
カンパニョーロのほうがより奥まった位置にあるという感触です。

そこで、スペーサーを足してスプロケット全体を外に振ることにしました。
スペーサーの厚みは秘密です。


ギャー!!やーめーろー!

あまりスペーサーを足すとトップギヤのかかりが浅くなります。
また、カンパニョーロはリヤハブの右エンドとロックリングが
ツライチに近いので その点でも厳しいです。
で、再度 変速を見た結果ですが、
チャラつきはかなり治まりました。
が、かすかに合っていない感じがあります。
そこで、カンパニョーロのスプロケットに合わせて変速調整をしました。
これについては・・・こう書くのはたいへん問題なのですが、合います。
十分使える程度には合います。
このときの調整量ですが、本当にかすかなものです。
その状態から再度 元の9000のスプロケットのホイールに差し替えました。
そうすると、問題なく変速しました(という表現には問題がありますが)。
2つのホイールの間で すり合わせをすればいけたという結果になりました。
シマノと自称シマノコンパチブルのフリーハブの、
それぞれのフリーボディの左右位置にはかすかな個体差があります。
9Sくらいまでは気になりませんでしたが、10S以上となると
変速調整がシビアなので同じスプロケットでも変速が合わないことがあります。
例えばシマノのホイールとシマノのスプロケットから
マヴィックのホイールとシマノのスプロケット(交換前と同じもの)に
換えたときに、リヤメカのアジャスターを触る程度の調整を要する場合があります。
今回はフルクラムのシマノ11Sフリーに9000のスプロケットと
カンパニョーロのホイールにカンパニョーロのスプロケットとの間で
すり合わせをしました。


変速が合う合わないという問題以上の懸念は、
スプロケットからのチェーンの脱落です。
これについては変速よりも気を払いました。
本当にヤバいのでこれ以上書けませんが、
シマノ11Sとカンパニョーロ11Sの歯先の左右位置については、
私よりもずっと言及がはばかられる人から「同じ」という答えを訊きました。
「同じ」の精度についてはお察しください。

もうひとつ。
チェーンのインナーリンクの内幅の違いなどが理由なのですが、
「すべてシマノ11Sの状態からスプロケットのみカンパニョーロ11S」と、
「すべてカンパニョーロ11Sの状態からスプロケットのみシマノ11S」とでは
互換具合が同じではありません。
これ以上はメシノタネコードに触れるので書けません。
メーカー推奨外のことを「やったぞ」と喜んで書くような真似は
したくないのですが(別に喜んでませんが)、
今回の事例に関しては以上の通りです。
まっとうな自転車屋の書くことでもないと思っています。
先にお断りしておきますが、
「私、こんなん出来るんですよ」的な意図はありませんので
同じことをされる場合は自己責任でお願いします。

9070デュラエースを組む機会がありました。

コンポはすべて純正品です。
お客さんの要望で、
「カンパニョーロ11Sで変速調整してほしい」というのと
「シマノ11Sとホイールを入れ換えても無調整で位置が合うようにしてほしい」という
ことをお願いされました。
とりあえずシマノ11Sでバッチリ変速調整をします。

その状態から カンパニョーロ11Sのスプロケットが付いている
後輪に入れ換えました。
で、変速を見たのですが、チャラついてしまいます。

しかし、チャラつきの感触は上の図のように
「この辺だけ合う」というような感じではなく

↑この図のように「どこでも均等にずれている」という感じです。
スプロケットの左右の歯先間隔が同じくらいで
カンパニョーロのほうがより奥まった位置にあるという感触です。

そこで、スペーサーを足してスプロケット全体を外に振ることにしました。
スペーサーの厚みは秘密です。


ギャー!!やーめーろー!

あまりスペーサーを足すとトップギヤのかかりが浅くなります。
また、カンパニョーロはリヤハブの右エンドとロックリングが
ツライチに近いので その点でも厳しいです。
で、再度 変速を見た結果ですが、
チャラつきはかなり治まりました。
が、かすかに合っていない感じがあります。
そこで、カンパニョーロのスプロケットに合わせて変速調整をしました。
これについては・・・こう書くのはたいへん問題なのですが、合います。
十分使える程度には合います。
このときの調整量ですが、本当にかすかなものです。
その状態から再度 元の9000のスプロケットのホイールに差し替えました。
そうすると、問題なく変速しました(という表現には問題がありますが)。
2つのホイールの間で すり合わせをすればいけたという結果になりました。
シマノと自称シマノコンパチブルのフリーハブの、
それぞれのフリーボディの左右位置にはかすかな個体差があります。
9Sくらいまでは気になりませんでしたが、10S以上となると
変速調整がシビアなので同じスプロケットでも変速が合わないことがあります。
例えばシマノのホイールとシマノのスプロケットから
マヴィックのホイールとシマノのスプロケット(交換前と同じもの)に
換えたときに、リヤメカのアジャスターを触る程度の調整を要する場合があります。
今回はフルクラムのシマノ11Sフリーに9000のスプロケットと
カンパニョーロのホイールにカンパニョーロのスプロケットとの間で
すり合わせをしました。


変速が合う合わないという問題以上の懸念は、
スプロケットからのチェーンの脱落です。
これについては変速よりも気を払いました。
本当にヤバいのでこれ以上書けませんが、
シマノ11Sとカンパニョーロ11Sの歯先の左右位置については、
私よりもずっと言及がはばかられる人から「同じ」という答えを訊きました。
「同じ」の精度についてはお察しください。

もうひとつ。
チェーンのインナーリンクの内幅の違いなどが理由なのですが、
「すべてシマノ11Sの状態からスプロケットのみカンパニョーロ11S」と、
「すべてカンパニョーロ11Sの状態からスプロケットのみシマノ11S」とでは
互換具合が同じではありません。
これ以上はメシノタネコードに触れるので書けません。
メーカー推奨外のことを「やったぞ」と喜んで書くような真似は
したくないのですが(別に喜んでませんが)、
今回の事例に関しては以上の通りです。
category: 11S互換性の話
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