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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

C50HPのフロントメカ台座のリベットを打ち直しました  

ドリルがうなる!
DSC07130amx9.jpg
ドリルがうなる!系の記事用の画像を撮っておきながら
記事にしていない件が20以上ありますが、
その多くは お客さんのまえで作業をしているので
過程の報告をする必要が無いので もういいや、となっているものがほとんどです。
これは そうではないので 記事にしています。

パイオニアのペダリングモニターに
非真円チェーンリングを取り付けてありますが、
メーカーの文言では シマノ純正チェーンリング以外の取り付けには
対応していません、となっています。
現行では キャノンデールやFSAやカンパニョーロのクランクにも
ペダリングモニター対応のクランクがありますが、
当初は シマノクランクにしか無かったので そのときの文言が修正されていないだけです。
要は真円チェーンリング以外 使うなということです。
仕組みからして高負荷・低ケイデンスの状況であれば(とくに固定ローラー台)、
真円チェーンリングと比べて 同じ心拍数のときに より高ワットのパワーが計測されるか
同じワット数のパワーを より低い心拍数で出せるといった結果が得られると思いますが、
これを以って非真円チェーンリングが真円チェーンリングより
完全に優れているとするのは早計です
(変速性能が悪いとかは別として 純粋に効率面での話に限っても)。
ある条件下では それが成立するというのは確かですが。

パイオニアが問題にしているのは、
純正チェーンリング使用時に「正しい」パワーが計測されるというのを前提としているので
それ以外のチェーンリングの使用をやめろと言っているわけで、
個人で 真円チェーンリングと非真円チェーンリングの差を経験的に知ったうえで
校正(較正)できるのであれば 使用することに問題はありません。

*おおっと* 本題。
フロントメカ台座が グラついているので
リベットを打ち直してほしいというのがお客さんからの依頼です。
確かに、抜けかけの乳歯のようにグラグラしています。
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↑フロントメカを持って台座をフレームに押し付ける
DSC07133amx9.jpg
↑今度は逆に引き離す
台座とフレームの すき間が変わっています。
画像では分かりにくいですが かなりグラついています。
このフロントメカはスラムのeタップですが、
電動コンポのフロントメカが要求する台座の強度というのは
昔のフレームの想定を超えている場合があるように感じます。

DSC07134amx9.jpg
台座に シマノのフロントメカのサポートボルト(イモネジ)受けの板が貼ってあり、
eタップのフロントメカに 台座に当てるくさび型のパーツを取り付けていて
それが台座に当たっていません。
この くさび型のパーツ、けっこうな機能部品で「無くてもいいや」というものではなく
正しく台座に当てる必要があります。
お客さんには イモネジ受けの板無しで
くさび型のパーツをキッチリ当てておいてくださいと お願いしました。

DSC07135amx9.jpg
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フロントメカとイモネジ受けの板を外しました。
前後とも 下側のリベットの色が違いますが、
色のノリが悪いのかフレームの塗装が ペリッと落ちただけのようです。
上側のリベットも、ドリルで さらった瞬間に 塗膜が取れました。

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↑こんな感じ
ドリルの進みが悪いなー、と思っていたのですが
理由は ブラインドリベットの芯が残っているからでした。

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というわけで 叩いてフレーム内に落としました。

DSC07141amx9.jpg
芯が無いと簡単にリベットの頭が削ぎ取れます。
DSC07142amx9.jpg
↑これ

DSC07144amx9.jpg
台座が外れました。左上以外 リベット本体が穴に残っているのも
DSC07145amx9.jpg
落としました。

DSC07151amx9.jpg
フレームに残るとカラカラ鳴るので回収してます念のため。

DSC07152amx9.jpg
台座の裏側にΦ32とありますが、
仮に 真円断面シートチューブなら
バンド式にすればいいんじゃないのと思います。

フレームとの間に接着剤を塗布していないので
リベットだけで留まっていたことになりますが、
フロントメカ台座の取り付けに接着剤は非常に重要です。
申し訳程度に塗布してある場合もありますが、
外れたりグラついたりしたなら 結果としてダメだったということになるわけで・・・。

DSC07153amx9.jpg
で、当店では それをどう処置しているのかというと
心の師匠のアドバイスそのままでやっており
もしかしたら メシノタネコードかも知れないので ここには書けません。
乾燥時間中はタイラップで縛る、というのは 私が勝手にやっていることなので
心の師匠のアドバイスは関係ありません。

DSC07154amx9.jpg
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ブラインドリベットを打ちこみました。


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同じフレームでもうひとつ お客さんからの要望がありまして、
フレームの水抜けが異常に悪いので 水抜き穴をあけてほしいとのことです。
BB小物を片側だけ外したのですが、溜まった水が出てきました。
それだけでなく、おもにチェーンステーから 水が出続けます。

DSC07158amx9.jpg
フレームの下側には 穴が2つあり、
後ろ側はワイヤーリード取り付け用のねじ穴ですが
前側の穴は 水抜き穴です。

DSC07159amx9.jpg
それが ふさがっているのですが、
DSC07157amx9.jpg
硬質な接着剤で わざわざふさいであります。
ということは、お客さんは このフレームの最初のオーナーでは無いのでしょう。
わざわざ穴を ふさいでおいて「水抜けが悪い」と言うわけがないので。

DSC07161amx9.jpg
元の穴の径で 穴をあけました。

DSC07160amx9.jpg
硬質な接着剤は、工具で押すと剥がせました。
あと 左右チェーンステーの穴を軟質なコーキングで埋めようとしているのですが、
処置がテキトーなので かすかに すき間があり
チェーンステーに水が溜まっています。
フレームを傾けると それが少しずつ漏れてくるというのが
いつまで経っても水が抜けない理由です。
コーキングのほうも できる限り こそげ落としました。余計なことをしやがって。

DSC07163amx9.jpg
水抜き穴ですが、正直このサイズでは 大して水は抜けません。
もう少し大径の穴にしたいところです。
このフレームのハンガー部分として差しこんであるアルミの筒ですが、
水抜き穴の箇所はもっと大きな穴があり
カーボンで ほぼ完全に塞いである構造でした。
これが私物なら アルミの穴と同サイズの穴をあけても何とも思わないのですが
さすがに それはヤバそうなので
心の師匠に電話してアドバイスをもらいました。
「どの程度の穴を」「どう あけたか」については ここには書けません。
お客さんに見せる資料には添付してあります。

DSC07165amx9.jpg
作業に際して BB小物を片側だけ外していますが、
規格がイタリアンで 右側が正ねじ(理屈上ゆるみやすい)なので
片側だけ外すなら 左側のほうが良かったですね。
実際、元のBBのねじ山に塗布してあるのとは
別のねじ止め剤を塗布したうえに しっかり締めてありました。
もしまた同じような事例があれば そうしましょう。

category: ドリルがうなる!

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2018/10/13 08:39 | edit

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