のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

位相の話 その3  

コメントのお返事をする前に、
触れておかなければならない話があるので 先に書きます。
ある種の完組みホイールのハブ側の位相についてです。
DSC03652amx.jpg
スポークの交差について、「x本組み」という呼びは
「x/2本クロス」という呼びと同義である

というのは上の図の通りですが、
実は これは通常のハブについてのみ
成り立つのであって、例外がありますよという話です。

DSC03655amx.jpg
32H(ホール)のハブは32本スポーク、とは限りません。
ここでいうホールとは「スポークの出はじめの位置の数」と思ってください。

通常の32Hのハブについては「スポークの出はじめの位置」が32ヵ所あります。

DSC03656amx.jpg
↑普通の20Hのハブを描きました。
見えない位置の穴については赤で示しています。
20H(ホール)ですから、スポークの出はじめの位置も20ヵ所あります。

DSC03657amx.jpg
「x本組み」という呼びの定義について再度 確認します。
最終的に交差するスポーク同士の出はじめの位置を見ます。
最初の位置を1と数えてx本目のスポークと最終的に交差する場合を
x本組みと呼びます。上の図では4本組みですね。

このルールではラジアル組みは1本組みということになりますが、
ラジアル組みはスポーク計算時の係数に「0」を入力しますので
ラジアル組みのみ例外として「0本組み」と呼びます。
(ということに私はしています)

例として、
フリー側が4本組み、反フリー側がラジアル組みであった場合
このブログ内での呼称は「ヨンゼロ組み」となります。

DSC03658amx.jpg
つづいて、上の図のような場合について。
完組みホイールでよくありますね。
1ヵ所から2本のスポークが出ている場合です。
図では20本スポークですが、10ヵ所からスポークが出ています。
これは、スポーク長さの計算上では
10Hということになります。


重ねて書きますが、H(ホール)の定義は「スポークの出はじめの位置の数」です。

DSC03659amx.jpg
実際に組んでみます。
上の図の赤いスポークですが、編む編まないは別として
横から見たスポークの交差回数は2回です。
ということは2クロスです。

DSC03661amx.jpg
ところがこれ、「x本組み」の呼びのルールに当てはめると3本組みになります。
この場合は「x本組み=x/2クロス」という法則が成り立ちません。

DSC03663amx.jpg
H(ホール)の定義からすると、
これのスポーク長さは「10Hの3本組み」ということになりますが、
実は それで正解です。
2クロスだからといって4本組みの係数で計算すると長さが出ません。

DSC03664amx.jpg
↑このZIPPのハブのフリー側ですが、
ここまでの定義でいうと「片側6H」です。
反フリー側は1H1スポークですが、フリー側は1H2スポークなので
フリー側のスポーク長さの計算は「12Hの3本組み」で出します。

このようなハブの場合は「~本組み」ではなく「~クロス」のほうが
誤解を生みにくい表現になることがあります。
上の画像では3本組みになりますが、「(奇数)本組み」というのが
聞きなれないと思いますので、
「2クロス」と呼んだ方がいいのではないかということです。

category: 位相の話

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