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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ゾンダの前輪のリムを交換しました(先日のとは別件)  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから ZIPPの400リムで組まれた前輪をお預かりしました。

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リムのロゴ(90年代後半)とリム高からして
440だと思っていましたが、400です。
といっても あながち(※)間違いだとは言い切れません。
440という700Cリムの、650C版が400だからです。
この時代に フルカーボンクリンチャーリムは存在しないので、
もちろんチューブラーリムです。

※あながち を使って短文を作りさない。
「そこはあながちがう。痛い。」

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ハブは ZIPPブランドの
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カーボンハブ胴のもので16H、
スポークはDTの要スリット穴の扁平エアロで 反ヌポークラジアル組みです。

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お預かりした要件は スポークとびではなく、

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ハブフランジちぎれです。
ちぎれたショックでスポークに変形はありますが、2本とも首とびは起きていません。
この時代のハブはアルミの材質や鍛造の技術が今ほど進んでいないので、
ラジアル組みをした場合 フランジちぎれが まれに起きます。
あと、フランジに対してフランジ穴を外側にあけている
(というか 今のハブが内側ぎみにあけるようになった)ので
ラジアル組みにした場合 厚みが薄い方向に力がかかるのも
ちぎれやすい条件になります。
私の知る限りではTNT(Tniじゃないよ)のハブで頻発していました。

で、これを16Hのハブで組み直すわけですが
16Hでスリット穴のハブというのが あまりありません。
デュラエース(9000系)のスリット穴仕様は18Hです。
丸穴のハブで組む場合、CX-RAYだと16Hの前輪は
横剛性の点で どう考えてもヤバいです。
シマノのC24は ローハイトリムで それをやっているわけですが。
14番プレーンで組めば剛性は確保できますが、
16Hの前輪で丸スポークはちょっと・・・。
650Cなので 700Cほどには少スポークにビビらなくてもいいのは確かですが。

というわけで 9000系のデュラエースの16Hハブで組むことにしました。
今さっき言ったことと違うやんけ!と言われそうですが
ウソは言ってません。

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デュラエースのハブが見た目に反してスモールフランジなので
組み直し後のスポーク長さが かなり短くなり 元のスポークが使えませんでした。
仕方が無いので サピムのCXなどで探したのですが、
使える長さが見つからなかったので
秘蔵の星スポーク エアロスターブライトII型を使います。

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首側の非バテッド部分が無駄に長いので助かりました。

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首側をカットし、ねじ山を切ることで 両ねじスポークを作りました。

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元からある ねじ山(リム側)

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作った ねじ山(ハブ側)
よし、ちょうどいい長さだぞ。

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どーでもいい話ですが このスポーク、
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端から同じ位置に 何かの跡があります。
HOSHIのエンボス加工の際に押さえる都合上
付いてしまう跡なのかもしれません。

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このスポークを、WH-9000-TLのフロントハブに通して

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ハブ側のねじ山に取り付けるパーツの
「ハブナット」を取り付けてから引っぱると

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こうなります。

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このホイールのハブナットの品番はY4G308000ですが、
このホイール組みに際して 当店の在庫が3つ足りなかったので
先日発注したところ、問屋さんの発注サイトでは
Y4G308000を入力すると
長さが違う Y4G308100を注文したことになるという罠がありました。

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これがY4G308100です。
元々はMTBホイールのWH-M988のために作られたパーツです。
しかも これの在庫はそもそも当店にもありました。

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長いほうを取り付けると、ハブフランジからハブナットがはみ出します。
ハブシャフトの回転と干渉しないので それだけなら別にいいのですが・・・

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ハブ側の位相を絞った非ラジアル0本組みにしているせいで
後からハブフランジに入れるハブナットが
先に入れたハブナットと干渉するので スポークがセットできません。
足りないハブナットは3個、長いハブナット同士は干渉するものの
長いと短いの組み合わせでは干渉しないので
8ヵ所中3ヶ所を 長いと短いの組み合わせにすればホイールが組めますが、
そういう不細工なことは そうせざるを得ない場合を除いてしたくないので
今日 これを組むのは断念しました。
ハブナットの長さを削ぐのも考えましたが
難度と手間を考えると おとなしく短いほうを取り寄せたほうがいいです。

問屋さんに電話して 短いほうのハブナットを(3個でいいところ念のため)
16個注文しようとしたところ、
なんとメーカー(シマノ)には14個しか在庫がないそうです。
再生産しないということは たぶん無いでしょうが、
もし しなければWH-9000-TLの修理ができなくなる可能性があります。
14個全て買うことにしましたが、これは買い占めではありません。
100個や200個買ったなら買い占めかもしれませんが、
向こうの在庫数がしょぼくて 結果 最後の1個まで買うことになっただけです。

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↑位相絞りのぶんだけ ラジアル組みと比べてスポーク長さが長くなるわけですが、

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16本中13本まで組み付けた時点で
「スポークの長さ計算を間違っていない感じ」は得られました。

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↑ちなみに この件、TL(チューブレス)ではなく
CL(クリンチャー)のハブでは できません。
CLのハブは 引っかけではなく「通し」なのでスポークの扁平部分が通せません。
TLのハブも「通し」ではありますが、ハブナットことスポークヘッドに当たる部分を
後付けできるので 外側からスポークを通せます。

この前輪が今日 組めないことが確定したので
次はというと パワータップハブの のむラボホイール5号なのですが
それはスポークが足りず(しかも足りない原因はRR411dbの習作ホイール)、
その次はということで

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ゾンダの前輪のリム交換をしました。

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↑リムのビードフックの変形はここだけですが、
ホイールを回転させると 振れ取りで対処不能だと一発で分かる
ポテチ的な振れかたをしています。
ばらしたリムを見たところ ガラスの定盤にかけずとも
反っているのが分かりました。

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組めました。
スポークは全て使い回しています。
「カンパニョーロやフルクラムのリム交換にはスポークの全交換も必要」などと
お客さんに言ったことが一度でもあるクソショップの店員どもは
みな 死後さばきにあう。←けっこう多そう

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バルブ穴から覗いたハブ胴のロゴの位相も なるべく合わせました。

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組み換え前のリムと貼り合わせると・・・
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対岸付近の位相で
DSC07480amx9.jpg
これくらい空きました。

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