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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

コスミック プロ カーボンさん  

お客さんから 旧コスミックカーボンを今風にしたコスミックをお預かりしました。
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近所のショップで パーツ組付け時に預けたときに
一緒に点検しているはずなので大丈夫だと思うものの
一応 点検をご希望です。
信用されていないのは マヴィックなのかショップなのかは不明です。

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アルミリムにフードをかぶせた
元祖コスミックカーボンと同じ構造のリムですが、
最近の流行に合わせて ワイドリムとなっています。

リム高は実測で46mm、リム幅が実測で23.5mmだったので
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おおよそ リム幅の2倍が リム高ということになります。
リム形状も スマートエンヴィのように ずんぐりしていて、
縦横比でいうと80mm高リムのときに40mm幅となる形状なので
かなり幅広に見えます。

DSC02958amx12.jpg
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結論から言うと、間違いなく まともな点検はされていません。
ナローリムだと手を抜いていいという意味ではありませんが、
ワイドリムの場合 シューとの左右の間隔の調整幅が そもそも少ないので
センター出しは非常に重要です。
そして、まともな調整ができる奴なら
このセンターずれの量を看過することはあり得ません。

DSC02960amx12.jpg
あと、ハブの玉当たり調整にガタがあったということで
お客さんのほうで締めているということでしたが、
締めすぎだったので 少しゆるめました。
横ガタが出ないギリギリゆるいところが
問題のない範囲で 回転が最も軽くなる調整ですが、
それだとガタが出やすくなり メンテ頻度が上がるので
そこから うっすら増し締めする感じです。
元の状態は それよりはるかに締めこまれていました。

細かいことを言うと クイックを締めると玉当たりがシブくなりますが、
クイックを締めた後でも調整できる この機構の特性を生かして
「クイックを締めた状態で ガタが無いギリギリのところ」が
真の最低抵抗の調整です。
そこからクイックを開きホイール単体で見ると 横ガタが出ます。
これは手入れが非常に面倒なので
そこまでこだわって 追い込む必要はありません。
リヤハブがインスタントドライブ360で 回転がノッソリしているので、
「リヤハブと同じくらいでいいか」と調整すると
重ための調整になってしまうのかもしれません。

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センターを出しました。振れは 元々ほぼ無しでした。

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つづいて後輪。

DSC02967amx12.jpg
元祖コスミックカーボンは 反フリー側ラジアル組みですが、
この後輪は イソパルス(フリー側ラジアル組み)となっています。
最初のイソパルス採用ホイールの初代キシリウムSSCが出る
3年ほど前から コスミックカーボンが存在していたので、
コスミックカーボンに フリー側ラジアル組みが採用されることはありませんでした。
旧コスミックカーボンのリムとパワータップのハブで組まれた
マヴィック製のホイールが存在しますが、
パワータップのリヤハブは 左右ともにラジアル組み禁止であるところ
どうしても仕方がない場合は
反フリー側だけでもタンジェント組みしろという指示があるので
コスミックカーボン パワータップではフリー側ラジアル組みとなっています。

DSC02968amx12.jpg
エリプティック(楕円断面形状)エアロというには あまりにも薄い、
指を切りそうなほど 薄くて幅広のエアロスポークですが、
これは現行のキシリウムの名を冠するモデルにも
採用されているものと同じ・・・
つまり コスミック以外のモデルと仕様を共用しているということです。
ハブもスチールスポークのキシリウムと同じものですが、
違うのは この後輪の場合24Hではなく 20Hという点で、
20H 2クロスだと タンジェント組み側のスポークを
ハブフランジの接線方向に引くのが容易になります。
というか このリヤハブの左フランジ、それを意識して
あえてフランジ径を大きくしている節があります。
ひとつのフランジから出ている2本のスポークが
ほぼ直線の1本の線分に見えるようになっています。

DSC02970amx12.jpg
ニップルからスポークが飛び出ていますが、
スポーク長さが長すぎるわけではありません。
ニップルのねじ山の面圧を最大化するためか、
ニップル側でスポークが折れた場合
(ねじ山始まりの境目で折れることがある)に
折れたスポークを回収するためかは不明ですが、
これをするために スポークのねじ山部分の長さを
汎用スポークより長くしてある 特別仕様のスポークだからです。

DSC02969amx12.jpg
飛び出している ねじ山に
汎用14番ニップルが スムーズにかかりました。
ということは このスポークは14番ベースということになります。
実は旧コスミックカーボンのスポークは13番ベースで、
ニップルも13番ニップルの内蔵用のものという
非常に特殊な仕様でした。
20Hの後輪で反フリー側ラジアル組みで
リムの実行高さがローハイトリム相当で
数もそれなりに出回っていたのに、
ヌルいとかシュータッチするとかいう話を ほぼ聞かないのは
スポーク比重が大きいということと無関係ではありません。

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後輪もセンターずれありで、マヴィックによく見られる傾向と量です。
全然 点検してねーじゃねーか。

ほぼすべての後輪が 紙2枚以内の範囲で
反フリー側にずらしているというのであれば
わざとやっている可能性があり 一応 妥当な理由もあるのですが
(私も 私物の後輪は紙1枚ほど 反フリー側にずらします)、
だいたい それ以上に反フリー側にずれていることが多いうえ(今回も そう)
ずれている必要がないオチョコ無しの前輪ですら
そこそこずれている(今回も そう)ことが多いので
「深い理由はなく 単に下手くそなうえ検品が甘いだけ」
という結論に至りました。

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センターを出しました。後輪は うっすら振れがありました。

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