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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

アイオロス3さん  

お客さんから ボントレガーのアイオロス3をお預かりしました。
DSC02194amx14.jpg
カーボンWOリムの完組みホイールです。

DSC02195amx14.jpg
ハブはDT製で、フリーボディはカンパニョーロ用です。
このハブを「白ハブ」と呼ぶことにすると、

DSC02197amx14.jpg
お客さんから それとは別に
同じ寸法で色違いの「白黒ハブ」を お預かりしており、
前後輪ともこれに交換しつつ
白黒リヤハブはシマノフリーボディなので
フリーボディ周りはカンパニョーロ用を継承してほしい、
というのが ご希望の作業内容でした。
が、無理でした。

DSC02113amx14.jpg
白黒リヤハブには
DSC02114amx14.jpg
チェーン落ちの痕があり、
DSC02115amx14.jpg
これが一番ひどい箇所なのですが
DSC02116amx14.jpg
前後方向から見ると こんな感じ、
DSC02117amx14.jpg
その反対側が こんな感じで
ホイールを組むのが怖いので断念しました。

DSC02196amx14.jpg
白リヤハブのほうは フランジに傷はありません。
というわけで、作業内容は 白ハブホイールの点検と
スターラチェットのグリスアップに変更されました。

DSC02191amx14.jpg
↑これは後輪で、リムが回転しています。
前後輪とも ほぼ振れ無しで、
触ったニップルは どちらも2ヵ所程度です。

DSC02120amx14.jpg
DSC02121amx14.jpg
後輪は センタードンピシャでした。
DTではフリーボディと右エンドのセットのことを
「ローターキット」と呼んでいますが、
フリーボディの仕様によってポン当て式の右エンドの寸法が違うので
ローターキットごとの交換が必要です。
右エンドの寸法が違うローターキットに変更した場合、
当然ながら ホイールのセンターは狂います。
ミリ単位で大きく狂うのですが、トレックでは
「そのセンターずれを わざわざ直してはいけない」
という公式声明が出ており、
ああ ホイールの理解度に関して この程度の連中なのかと
あきれたことがありますが、これがもし私物であれば直しますし
お客さんから 直してくれと言われれば直します。

一時期トレックが主導的にやっていた
BB後ろに付ける形式のダイレクトマウントブレーキですが、
あれの片利き調整ねじの調整しろは非常に少なく
ローターキットの変更によるセンターずれを
補正しきれるかどうか怪しいくらいです。

ローターキットを シマノ10S用からシマノ11S用にした場合
右エンドが長くなるので リムが反フリー側にずれることになりますが、
カンパニョーロ用のローターキットに付属している右エンドは
やたらと分厚いカンパニョーロのロックリングが
フレーム内側に擦りにくいように シマノ11S用よりも
さらに長くなっています。

DSC02175amx14.jpg
白リヤハブですが、フリーボディを抜いても なお
ハブシャフトの回転がゾリゾリしています。
DTのリヤハブは、右べアリングのほうが大径で傷みが出にくいので
こういう場合にダメなのは たいてい 左ベアリングのみです。
私は このハブを、白ハブも白黒ハブも
DTでいうところの「180」ハブをベースにしているのかと思っていたので
もし ベアリングがセラミックであれば
白黒ハブから部品取りするつもりでしたが

DSC02176amx14.jpg
ベアリングは IJK(井上軸受工業)の鉄球仕様のものでした。
DSC02177amx14.jpg
ちなみにサイズは6802です。

DSC02178amx14.jpg
白ハブから左ベアリングを抜きました。
ハブの内側に向いている側は黒シールです。

右ベアリングだけだと ハブシャフトの回転が
非常にスムースになったので、要交換なのは左だけでした。
白黒ハブも同じベアリングだったので、
部品取りはせずに 同じサイズの新品の鉄球ベアリングで補修しています。

DSC02179amx14.jpg
このベアリングですが、内輪にも外輪にも
放射方向に小さな溝が付いており、
一瞬 クラックでも入っているのかと焦りましたが
どちらも きっちり120°位相で3ヵ所にあるので
まず そんな偶然は無いだろうと考えました。

DSC02180amx14.jpg
↑溝の位相を そろえてみました。
クラックではありません。

DSC02123amx14.jpg
白黒ハブは、スターラチェットのパーツが
1周18山の通常のものでしたが

DSC02122amx14.jpg
白ハブは54山のものに交換されていました。
カンパニョーロ用のローターキットと この54山ラチェットを
白黒ハブに移植してホイールを組み直す、
というのが当初の目論見でした。

DSC02181amx14.jpg
白黒ハブのラチェットのパーツですが、
コの字断面の肉抜き形状になっていません。
180ベースのハブであれば、肉抜きされたパーツが入っているはずです。
ただ、ハブ胴はカーボンなので その点では180に近い仕様ではあります。

DSC02182amx14.jpg
54山ラチェットのほうはコの字型に肉抜きされています。

DSC02183amx14.jpg
スターラチェット専用グリスですが、
最近 DTの問屋さんから「筆で塗るのがオススメ、
あと 量はそんなに多くなくてもいいぞ」という お達しがありました。
私は 筆でなく脱脂した小さいマイナスドライバーで塗布していますが、
これは問屋さんが注意喚起した「塗りすぎ」に当たります。

DSC02184amx14.jpg
が、どうせすぐに必要な部分に必要な量が回ったあとは
押し出されるので 私は やや塗りすぎくらいにしています。
問屋さんの お達しによれば
「塗りすぎると前方向に空転する恐れがある」とされていますが
純正グリスであれば そんなことにはなりません。

一度 私物のハブで ここのグリス(というかペーストですが)を
ハブベアリングに使うような普通のグリスにしたところ、
前方向に空転しました。純正グリスをケチるのは無理なようです。

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先ほど 後輪「は」センタードンピシャと書きましたが
前輪「も」元からセンタードンピシャでした。

DSC02185amx14.jpg
このホイールのニップルは 外周側から回すタイプの可能性大ですが
テープタイプのリムテープを剥がしてまで それに従うほど
振れてはいなかったので、内周側をつかんで調整しています。
先ほども書きましたが 触ったのは2ヵ所ほど、
回した量も 微々たるものです。

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