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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ロヴァ―ルのC38を組み直しました(後輪だから後編)  

今日もホイー(以下略)。
DSC02308msn4.jpg
先日の続きです。
ロヴァールのC38の後輪も組み直します。

DSC02309msn4.jpg
DSC02310msn4.jpg
ハブはDT350の ロヴァールとのダブルネーム仕様で、
旧スターラチェットのフリーボディハブとなっています。
オーバーロックナット寸法ならぬ オーバーポン当てエンド寸法は
実測で 143mmちょうどでした。
スポークは 前輪と同じく 左右とも黒コンペティションレースで、
24H ヨンヨンJIS組みです。

元の状態は センターずれ無しで、
フリー側のテンションが このスポークで可能な
上限ギリギリくらいに張ってありました。
これは、こうせざるを得ないからです。

ホイールを組むのに ニップルを回して(締めて)いくと、
その回転量が スポークの変形量の減少に
ほぼ反映されないゾーンに入ります。
横ばいになるということですが、横ばいになるということは
それまでは右肩上がりの傾向であったわけです。
これがオチョコが大きいハブだと、片側が横ばいに達しているのに
もう片側が右肩上がりの途中で止まってしまいます。
高テンション側が横ばいになる理由が
リム側で起きるのが テンションの袋小路、
スポーク側で起きるのが うにょーんの発生です。
ホイールセンターを中央で出すという大前提を守るなら
たとえば後輪の反フリー側が どれほどヌルかろうが
それ以上 張りようがありません。

これが今回の後輪のように、リムではなく
スポークのほうが先に限界を迎えるような条件で
しかも 左右同径同本同数組みであった場合、
反フリー側のテンションは 右肩上がりの途中の
かなり下のほうで打ち止めになってしまいます。
低テンションであるほど スポークテンションのバラつきは大きくなりますし、
こういう後輪を センターを保ったまま ニップルを半周ほどゆるめると
(反フリー側がジャスト半周なら フリー側は半周ちょっと)
フリー側が 多少ヌルくなるだけなのに比して
反フリー側は スポークテンションが一気に抜けて
指でつまんで揺すると ガクガクに動くようなスポークが出てきたりします。
それをなんとかごまかすためには
フリー側を可能な限りキンキンに張る以外にありません。
その方針でよく頑張ったな、という作為を感じる張り方をしていました。
コンペティションレースやレボリューションのような軽量丸バテッドスポークは、
32Hくらいのホイールであれば まだ使いようがありますが、
24Hはちょっと厳しく 20Hかそれ以下ではやめたほうがいいです。
とくにオチョコがあるハブの場合では。
前輪は 反ローター台座側をラジアル組みするという
かなりふざけた組み方をしていましたが、
あれでギリギリ ホイールとして成立するのは
オチョコがあるとはいえ少ないからです。

今回の後輪、吊るしのスペックがコンペレースではなく
コンペであったなら まだマシ(というか ふつーのホイールですが)
だったのですが・・・。

DSC02315msn4.jpg
組めました。
DSC02316msn4.jpg
黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

このホイール、日本のメーカーサイトでは
「カーボンホイールを欲しくないロードライダーはいません。
ただ、値札のせいで手が出せないことが多いだけです。」
という謳い文句が書かれています。

なるほど。とにかくカーボンリムであれば何でもいいという程度の
認識の人を釣るには リムの材質を前面に押し出すのがいいというわけですね。
重量についても「ホイールセット総重量」として1560gとありますが、
これにはホイールの本質に関わる部分の情報が含まれていません
(厳密には 含まれていないというか余計なものと混ざっています)。
価格についても、値札のせいで手が出せないと豪語するからには
いくらなんだと見てみると 143000円(税込)と 別に安くもありません。
私に言わせれば このホイールの吊るしの状態は
手を加えないと使い物にならない半製品のようなものなので、
リムとハブに、さらに廃棄確定のスポークとニップルが
付いてきているという認識です。

カーボンホイールを欲しくないロードライダーはいません。
とのことですが 私が考えるリムの性能の優先順位は
1:絶対重量(リム単体の実測値)
2:リムの許容限界テンション
3:相対重量(リム高なりの軽さの評価)
です。カーボンリムかどうかは 走行性能には直接関係ありません
(耐座屈性能には関わってきます。
アルミリムであった場合に ビードフックを潰すような座屈をしたときに、
カーボンリムだと 外的な永久変形を出さずに
耐えるということはありえます)。

まず リムが軽いかどうか。次に 張れるリムかどうか。
最後に 同じ重量ならリム高が高いほうが
基本的に優れていると見なします(これについては例外というか限度はある)。

このホイールの調べごとで
「roval c38」とグーグルで検索すると
サジェストに「roval c38 リム重量」というのが出てきます。
が、ざっと見た限り メーカーの前後ホイールの公称重量が1560gと
書いているのは多々ありましたが
リムの「実測」重量について触れているのは 見当たりませんでした。

あと関係ないですが、スポークについて
「Jベンドのコンペティションなので
スポーク破損などの不測の事態に対応しやすい」とか
書いてるところもありますが スポークはコンペではなく
コンペレースで、これは入手困難です。ちゃんと調べてから書けや。

もちろん今回も リム重量は量っています。
このタイミングだと ホログラムの35mm高リムの実測重量と比較される形で
より貴重な情報となるかもしれません。
それが分かっているだけに・・・教えるつもりはないんだな これが。
↑うわなにこいつもったいつけておいてこれとか最悪。











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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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ふろんとりむデス!

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りやりむデス!
↑やーめーろー!

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