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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

WH-R9270-C36-TUの前輪を買いました  

WH-R9270-C36-TUの前輪を私物として買いました。
DSC06020amx14.jpg
後輪は12S専用のスプラインのリヤハブなので買っていません。
この素晴らしいホイールを前後輪で使うには
コンポのほうを12Sにする必要があります。
7800系が出た当初も デュラエースグレードのホイールは
10S専用フリーボディとして 同じことを やっていました。
ちなみに、R8100系の後輪は
11Sにも対応している従来のスプラインです。

この前輪、概算上ではリムの重量が270~280gになるはずで、
シマノが そんな攻めた仕様にするのか疑問だったので
それの検証のために買っています。

DSC06021amx14.jpg
発表当初は、メーカーサイトで「リムブレーキモデルでも使用可能」
との表記がありましたが ほぼ1日で消されました。
92701amx14.jpg
↑びふぉー
92702amx14.jpg
↑あふたー

DSC06023amx14.jpg
リムはチューブラーですが、
ブレーキゾーンに相当する箇所に水抜き穴があいていました。
チューブレスリムの場合でも、タイヤ内の空気がリム内に漏れて
内圧が上がったときのエア抜き穴として
同じ穴があいていると思われます。

DSC06040amx14.jpg
ディスクブレーキだけ!とステッカーも貼ってありました。
これを貼るくらいなら DURA-ACEのロゴを
もっと外周いっぱいの位置に設定すればいいと思うのですが・・・。

リムにあるC36の表記のプリントは厚みがありませんが、
DURA-ACEのほうは エンボスとまではいかないものの
かすかに 盛り上がっています。

DSC06024amx14.jpg
ホイールの構成は左右同径同数組みの
24Hヨンヨン組み相当です。
実に ふつーの組み方ですが、
故に ふつー以下のホイールでは無いのが確かなだけ マシです。
ロヴァ―ルなどは、ふつ―では無い組み方をしたがために
むしろ ふつ―以下のクソホイールに仕上がっているので。

DSC06029amx14.jpg
公称522gに対して525gでした。

DSC06028amx14.jpg
スポークを4本抜いた状態での話ですが。

DSC06026amx14.jpg
時系列が戻りますが、吊るしの状態だと545gです。
この時点で かなり萎えていますが 続けます。

DSC06030amx14.jpg
ホイールをバラして リム単体の状態にしました。
私物として買ったホイールを 届いた その日にバラすのは
アイサツのようなものです。
古くはキシリウムESや 初代シャマルウルトラ(ゴールド)でも
同じことをしました。

DSC06031amx14.jpg
↑リムの実測重量です。
うーん、これは厳しい!
超軽量と言ってもいいくらいではありますが
ホイールが公称重量どおりであれば 300gを切っていました。
軽いのは事実ですが、ウソをつかれたのも事実です。
なお、仮にホイールが522gだった場合
リムの重量は285gになりますが、
私の過去の見積もりが それより さらに軽いのには理由があります。
過去の記事では このホイールのスポーク比重を
CX-RAYと同じだとして計算していますが、
実際はそれよりも軽いスポークで組まれていました。
これについては後述します。

DSC06032amx14.jpg
300gまでであれば 目量0.1gの秤でも重量が量れたのですが・・・。
ちょっとオーバーしてるだけなので 量れるかも?
と思い 実際やってみたら

DSC06034amx14.jpg
ダメでした。
1円玉10枚の10gを載せてゼロを取り、そこから1円玉を除けて
マイナス10gから載せれば量れるかもとか考えましたが
実行は していません。

DSC06027amx14.jpg
時系列が戻りますが、ニップルの内周側のつかみしろは
3.2mmの四角で 汎用ニップルと同じでした。
外周側にも 六角の つかみしろがあったので
バラす際には そちら側を触っています。

DSC06035amx14.jpg
ハブは116.2gでした。
これはカップ&コーンのディスクハブとしては超軽量で、
相当に頑張っています。
たとえばTniに ストレートスポーク用の24Hディスクハブとして
BITE(バイト)というハブがあり、
フロントハブの公称重量は121gですが
あれはカートリッジベアリング仕様です。

DSC06045amx14.jpg
また、「コンポパーツとしてのデュラエースのハブ」としては
最後となった9000系のフロントハブ(当然ですが リムブレーキ用)、
HB-9000よりも軽いことを考えると やはり相当に軽いです。

DSC06036amx14.jpg
↑ニップル24個

DSC06037amx14.jpg
↑短い側のスポーク12本

DSC06038amx14.jpg
↑長い側のスポーク12本
目量1gの秤での吊るしのホイール重量が545g、
リム以外を目量0.1gの秤で量ったパーツの重量を
全て足した合計は544.4gとなりました。

DSC06042amx14.jpg
これで、ホイールから リムを抜いた
それ以外すべてのパーツの重量が分かりました。
私は これを「ウニ」と呼んでいます。
スポークですが、公称値と 私の測り方ともに 同じ数値になりました。
スポーク比重は それぞれ61.89%と62.55%で、
概算では62%ということでいいかと思います。
これは、かなりの数のサンプルを採って
平均値を64.5%としている CX-RAYよりも軽いことは確実です。

スポーク長さの公称値が信用できて
スポーク比重も分かっている、これで何ができるのかというと

DSC06044amx14.jpg
同じハブと 同じ番手のスポークで組まれた
他のホイールのウニの重量が かなり正確に割り出せるということです。
スポーク比重は62%だと仮定しました。
高剛性モデルのC60-HRは スポークが違うので無理ですが、
C36のチューブレスと C50のチューブラーとチューブレスは
前輪の実測重量から 上の図のウニの重量(青の数値)を引けば
かなり正確に求められます。

ホイールによっては フロントリムとリヤリムの高さが同じでも
厚みを変えて 重たく強くなるように作り分けている場合があるので
フロントリムとリヤリムが同じものだとは断言できませんが、
私が現状 勝手に思っているぶんには
同じじゃないかと予想しています。

今回のホイールですが、リム高に関わらず(ローハイトリムだろうが)
リムブレーキの前輪は16Hが最適、
なぜなら それがスポークの空気抵抗が少ないから!とかいう
要素の大小をはき違えたクソホイールをひねり出し続けてきた
中の人が ようやく勇退したかのような感触があります。
(実際のところ どうなのかは知りませんが)。

リム重量について 萎えたと書いたのは
ホイールの公称重量の522gが わりとウソであったからで、
これが もし550gであったなら 受け取り方も変わり
リムそのものの308gは十分に軽いことから
とくに がっかりしなかったと思います。

あと、スペアスポークの供給などが 永く安定するのであれば
選択肢に入れてもいいのではないでしょうか。
価格についても かなり頑張っており、前後輪の税込定価233530円も
先代と言っていいのか ギリギリ現行になるのか R9100の
リムブレーキのWOモデルが カーボンラミネートのクソ重いリムで
C40が税込定価230560円、C60が税込定価240011円も
することを思えば、破格の安さです
(本当に出回っているのか疑問なレベルで 見かけないホイールですが)。
スペック的に R9270-C36-TUの先代と言っていい
R9170-C40-TU(名前に反してリム高は37mm・前輪の公称重量602g)が
税込定価356572円で あることから、
リムのサプライヤーを変更した可能性が高いと思われます。

ああ、でも R9200系の後輪は12S専用だったわ。
そうでなければ普通に もっと売れるホイールだと思うのに
惜しいことよ。

リム穴は、穴振り無しの仕様でした。
もし穴振りがあったところで 16+8Hでは無いので
左右交互か 反フリー側用の穴のみ
左に振っているのどちらかになるはずなので、
どのみち 私物で リヤブレーキをかけないなら
24Hのリムブレーキの後輪のリムとしても使えます。

category: ホイールの話

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