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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

303Sの後輪のリムを反転させました  

家にデジカメを持って帰ったのを 店に持って来忘れたので
この記事と次の記事の画像は スマホで撮ったものです。
スポークのねじ山レベルの接写をしないなら問題はないのですが、
画像を PCに落とす手段が面倒です。それはともかく

今日もホイー(以下略)。
image16msn211217.jpg
お客さんから ZIPPの303Sの後輪をお預かりしました。
303Sファイアクレストと違い リムサイドにディンプル加工が無く、
303Sが リム高45mmでリム内幅23mm、
303Sファイアクレストが リム高40mmでリム内幅25mmと
リムそのものも 仕様がけっこう違います。

上の画像の時点では、バルブ穴を頂点(12時の位置)にして
フリー側からホイールを見たときに
ZIPPのロゴが12~3時と6~9時の位相の2ヵ所にあります。
このZIPPの大きなロゴは、

image12msn211217.jpg
リム片側が ZIPPの上半分で
image13msn211217.jpg
同じ位相の反対側が ZIPPの下半分という形で
プリントされています。

image14msn211217.jpg
で、フリー側から見るとバルブ穴から
時計回りに すぐに ZIPPと書いてあるところ、

image11msn211217.jpg
反フリー側では

image15msn211217.jpg
これが逆に なっています
(リムに貼った矢印のテープは
現時点では回転方向と逆になっています)。

この、バルブ穴に対するロゴの位相が前後輪で違うので
後輪を一旦バラして リムの左右を入れ換えてほしいというのが
お客さんの希望です。
要注意なのは リムの穴振りで、
穴振りが無い または左右交互に同じだけ振っているのであれば
問題は無いですが、
右・左・右・左・・・ではなく
真ん中・左・真ん中・左・・・といったように
反フリー側のみ穴振りがあるリム(←2:1穴のリムに多い)だと
左右の反転は できません。
お客さんいわく いろいろ調べたところ
ZIPPの このホイールのロゴは テキトーで、
前後輪でロゴの位相が揃っていることもあれば
そうでないこともあるということです。

リムの頂点に1ヵ所 シリアルナンバー入りのシールが貼ってありましたが、
それはホイールを右側(フリー側)から見たときに
正方向で読める向きでした。
リムの左右を ひっくり返すと シリアルナンバーのシールが
逆方向になりますよと お客さんに言ったのですが、
前輪は 右側から見たときに
逆向きに そのシールが貼っているとのことなので
かえって前後で向きが揃うとのことです。

後輪ではなく 前輪を反転させてもいいのでは?
と言ったのですが 前輪と同じ向きのロゴがいいということなので
後輪を組み直すことになりました。

image10msn211217.jpg
ホイールをバラしました。

image9msn211217.jpg
リムの中にニップルが落ちないようにテープで固定しているのは、

image8msn211217.jpg
チューブレステープを剥がさずに
リムの向きを変えたかったからです。
元のニップルは しんちゅうでしたが、
これは そのまま使い回します。
スポークは 左右とも首折れの黒CXスプリントでした。
これも そのままで組み直します。

もし ニップルをひとつでもリム内に落とした場合は
リムテープを剥がすかというと、数個程度であれば
バルブ穴から回収して フルクラム方式で磁石で呼んで
リカバリーします。
今回は やらかしませんでした。
もし全数をアルミニップルに交換するというのであれば
リムテープを剥がしています。

image4msn211217.jpg
組めました。
フリー側から撮った画像ですが、
矢印と回転方向が一致しています。

image5msn211217.jpg
バルブ穴の両側のスポークに目印のテープを貼っているのは、
組み直し前後で リムとハブ胴との位置関係が
変わらないようにするためです。

ホイールの組み直しに際して
チューブレスバルブは外していませんが、
振れ取り台にかけたホイールを 静止状態から回した初動で
洗濯機のドラムの初動のような 水がチャポンと はねる音がします。
リム内に 水が入っており、ホイールを左右方向に振ると
チャポチャポと音がします。
チューブレスタイヤに シーラントを入れた状態だと
シーラントの音かと思うでしょうが、
タイヤの無い状態で リムの中から音がしています。
リムサイドには水抜き穴がありません。

image6msn211217.jpg
バルブナットをゆるめたあとの チューブレスバルブが
手の力で外周側に抜けなかったので、
米式バルブアダプターを取り付けて
プラスチックハンマーで軽く叩いて抜きました。
この チューブレスバルブ食い込みすぎ問題、
出先でパンクしたときに抜けなかった場合
地獄を見る可能性があります。

image7msn211217.jpg
けっこうな量の水が出てきました。
バルブ穴を真下にして一晩 放置したかったのですが

image2msn211217.jpg
取り付けられていたタイヤのシーラントが
無駄になるかもしれないのと、
チューブレスのエア漏れの経過観察をするほうが
優先順位が高いと判断したので
ホイールを振って なんとか水を抜き、

image1msn211217.jpg
シーラントは 少し追い足して

image0msn211217.jpg
タイヤを取り付けて ビードを持ち上げました。
このリム、冒頭で書いたように リムの内幅が23mmですが
バルブ穴の位相の横に
最大空気圧が5BARだという表記があります。

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