雨の中 鍋谷峠に行ってきました(解説編) 
2022/10/12 Wed. 05:31 [edit]
先日の実況編(→こちら)の続きです。
なぜ台風の中、しかも夜中に 鍋谷峠を登るなどという
イカれたマネをしたのかですが、


このような廃材アートを作り、
これをサドルレールから ぶら下げて
雨の中を走ることで KCS(→こちら)の代わりに
雨水でリムのアルマイトが剥げるという説を
実証してあげようと思ったからです。
そういえば この件まで 私はKCSとかいうショップは
名前すら聞いたことが無かったのですが、
複数店舗で展開しているんですね。
なので どのKCSがやらかしたのか私は当初 知らなかったのですが、
後日 お客さんに訊いて どの店舗なのかは特定しました。
それについては、この記事中で言及することはありません。

ストラップは バルブに通しています。
ニップルはエポキシ系の接着剤で
リムから飛び出している形で固定しました。

これは9月20日、鍋谷峠の旧道の入り口です。


廃材アートを ぶら下げています。
これを取り付けて以降、外すまで
一切 手を触れない点に 気をつけました。
シートポストについてるのはノグのライトですが、
私はこれを めったに使いません。
普段は キャットアイの革ケース入りのライトを
サドルレールに袋をくくりつけるためのバンドから
垂らしているのですが(→こちら)、廃材アートと干渉するので
シートポストに取り付けるタイプのリヤライトに変更しました。

こちらは以前にも挙げたことがある画像で、
同じときの鍋谷峠の頂上です。


↑廃材アートは こんな感じ

自転車通勤しました。




それなりに雨を走った跡があります。



↑廃材アートの状態です。
ここまでは、取り付け後に 一切 触っていません。


ステンレスのバットに置いて
まず 水洗いをしてみます。

まず、というか中性洗剤とか使う前に
水だけで きれいになったうえ
アルマイトが退色した様子も無いぞ!
やり方が まずいというか 条件が甘かったのでしょうか?
KCSさまには 雨で退色したと ほざいた以上
もっとえげつない条件で 雨水での退色が起こることを
証明してほしいですな。

というわけで、原因として濃厚なアルカリ性の液体を試してみます。
この件では、いろんな方から コメントまたは直接に
情報や助言をいただきました。
「全部 最初から分かったうえで とぼけてるやろ」と言われたりもしたのですが
そういう興の無いことを言ってはいけません。
上の画像、2種類のハイターがありますが
右の液体タイプのほうが漬け置きにしやすく、
左の泡状になるスプレーのほうは 液体よりも
噴きかけた対象に残りやすい性質があります。
出荷時の(←経年で薄まるらしい)
次亜塩素酸ナトリウムの濃度が6%という点は同じですが
中身の状態は違うらしく、液体ハイターを
スプレー容器に詰めても 水鉄砲のように出るだけで
泡状にならないので 詰めるなという注意書きがあります。
ところでpHですが、最近は「ペーハー」ではなく
「ピーエッチ」と読むらしいですね。
教科書の表記だと「ピーエイチ」なのだとか。

泡スプレーのほうを 軽く噴きかけて
放置したのち、水洗いをしました。
何か反応している感じがあります。


つづいて、液体のほうを シリンジに入れたのを
ニップルからリムサイドに垂らすようにかけて 放置しました。
リムとニップルの間でとくに反応が激しく、
リムサイドにも 元に戻らない退色が発生しました。

つづいて、液体のハイターにドブ漬けしました。
画像は ある程度 反応が進んだ状態ですが、

状態が固定されるまで放置したのがこれです。
ハイターの主成分の次亜塩素酸ナトリウムの
ナトリウム(塩化ナトリウム?)が析出されて
結晶のようになっていますが、

結晶は 卵の天ぷらの衣のようになっていて
水洗いしつつ剥くと むしろ結晶がアルマイトを保護したような形になっています。
空気と触れている状態が長いことが 退色に必要な条件のようなので、
今度は スプレーの泡ハイターを、垂れても少し時間を置いて
噴きかけ続けるというのをやったところ


めっちゃ退色しました。
結線はんだ付けに使う塩酸ですら 明確な退色は起きなかったので、
原因はアルカリ性の液体というのは間違いないです。
ただ、KCSが 例の後輪に泡ハイターを噴きかけたり
液体ハイターにドブ漬けするというのは考えられません。
これはコメントからも 実際に聞いた話からも いただいた情報ですが、
AZ(エーゼット)のチェーンディグリーザーではないかということです。
液体の色は 黄色と青の2種類がありますが、
青のほうがpHが高く(アルカリ性が強く)
実際に黒アルミリムが退色したという話も聞きました。
容器には 直後に水洗いをしろという注意書きもあるそうですが、
油断をすると シマノのクランクのアルマイトすら退色することもあるそうです。
例の後輪ですが、スプロケットのアルミ製スパイダーアームや
アルミ製リヤハブ胴にも 永久退色があったのと
リムとタイヤの間に染みるように白い反応が進んでいたことから
チェーン洗浄後のすすぎが甘く 放置時間も長かった、
というのが原因のようです。
これを書くと KCSのほうで証拠隠滅されたり
そもそも最初から当店にはそのようなディグリーザーはありません!
とか言われそうですが 別に構いません。
「お客さんが KCSに預ける前には
絶対に リムは退色していなかった」という事実だけで充分です。
ハブ胴やスプロケットはともかく、リムに関しては
この件に関して落ち度がない私の持ち出しですが
お客さんへの救済は済んでいますし。
最後に。
このあとに行った さらなる退色実験で
不可解な現象が起きました。
廃材アートの片面が あまりに激しく退色したので
もう片面は それより少しマシな程度に抑えてみようかと思い
普通に 泡ハイターを噴きかけただけなのですが

リムサイドに数字のように見える模様が現れました。
なぜ台風の中、しかも夜中に 鍋谷峠を登るなどという
イカれたマネをしたのかですが、


このような廃材アートを作り、
これをサドルレールから ぶら下げて
雨の中を走ることで KCS(→こちら)の代わりに
雨水でリムのアルマイトが剥げるという説を
実証してあげようと思ったからです。
そういえば この件まで 私はKCSとかいうショップは
名前すら聞いたことが無かったのですが、
複数店舗で展開しているんですね。
なので どのKCSがやらかしたのか私は当初 知らなかったのですが、
後日 お客さんに訊いて どの店舗なのかは特定しました。
それについては、この記事中で言及することはありません。

ストラップは バルブに通しています。
ニップルはエポキシ系の接着剤で
リムから飛び出している形で固定しました。

これは9月20日、鍋谷峠の旧道の入り口です。


廃材アートを ぶら下げています。
これを取り付けて以降、外すまで
一切 手を触れない点に 気をつけました。
シートポストについてるのはノグのライトですが、
私はこれを めったに使いません。
普段は キャットアイの革ケース入りのライトを
サドルレールに袋をくくりつけるためのバンドから
垂らしているのですが(→こちら)、廃材アートと干渉するので
シートポストに取り付けるタイプのリヤライトに変更しました。

こちらは以前にも挙げたことがある画像で、
同じときの鍋谷峠の頂上です。


↑廃材アートは こんな感じ

自転車通勤しました。




それなりに雨を走った跡があります。



↑廃材アートの状態です。
ここまでは、取り付け後に 一切 触っていません。


ステンレスのバットに置いて
まず 水洗いをしてみます。

まず、というか中性洗剤とか使う前に
水だけで きれいになったうえ
アルマイトが退色した様子も無いぞ!
やり方が まずいというか 条件が甘かったのでしょうか?
KCSさまには 雨で退色したと ほざいた以上
もっとえげつない条件で 雨水での退色が起こることを
証明してほしいですな。

というわけで、原因として濃厚なアルカリ性の液体を試してみます。
この件では、いろんな方から コメントまたは直接に
情報や助言をいただきました。
「全部 最初から分かったうえで とぼけてるやろ」と言われたりもしたのですが
そういう興の無いことを言ってはいけません。
上の画像、2種類のハイターがありますが
右の液体タイプのほうが漬け置きにしやすく、
左の泡状になるスプレーのほうは 液体よりも
噴きかけた対象に残りやすい性質があります。
出荷時の(←経年で薄まるらしい)
次亜塩素酸ナトリウムの濃度が6%という点は同じですが
中身の状態は違うらしく、液体ハイターを
スプレー容器に詰めても 水鉄砲のように出るだけで
泡状にならないので 詰めるなという注意書きがあります。
ところでpHですが、最近は「ペーハー」ではなく
「ピーエッチ」と読むらしいですね。
教科書の表記だと「ピーエイチ」なのだとか。

泡スプレーのほうを 軽く噴きかけて
放置したのち、水洗いをしました。
何か反応している感じがあります。


つづいて、液体のほうを シリンジに入れたのを
ニップルからリムサイドに垂らすようにかけて 放置しました。
リムとニップルの間でとくに反応が激しく、
リムサイドにも 元に戻らない退色が発生しました。

つづいて、液体のハイターにドブ漬けしました。
画像は ある程度 反応が進んだ状態ですが、

状態が固定されるまで放置したのがこれです。
ハイターの主成分の次亜塩素酸ナトリウムの
ナトリウム(塩化ナトリウム?)が析出されて
結晶のようになっていますが、

結晶は 卵の天ぷらの衣のようになっていて
水洗いしつつ剥くと むしろ結晶がアルマイトを保護したような形になっています。
空気と触れている状態が長いことが 退色に必要な条件のようなので、
今度は スプレーの泡ハイターを、垂れても少し時間を置いて
噴きかけ続けるというのをやったところ


めっちゃ退色しました。
結線はんだ付けに使う塩酸ですら 明確な退色は起きなかったので、
原因はアルカリ性の液体というのは間違いないです。
ただ、KCSが 例の後輪に泡ハイターを噴きかけたり
液体ハイターにドブ漬けするというのは考えられません。
これはコメントからも 実際に聞いた話からも いただいた情報ですが、
AZ(エーゼット)のチェーンディグリーザーではないかということです。
液体の色は 黄色と青の2種類がありますが、
青のほうがpHが高く(アルカリ性が強く)
実際に黒アルミリムが退色したという話も聞きました。
容器には 直後に水洗いをしろという注意書きもあるそうですが、
油断をすると シマノのクランクのアルマイトすら退色することもあるそうです。
例の後輪ですが、スプロケットのアルミ製スパイダーアームや
アルミ製リヤハブ胴にも 永久退色があったのと
リムとタイヤの間に染みるように白い反応が進んでいたことから
チェーン洗浄後のすすぎが甘く 放置時間も長かった、
というのが原因のようです。
これを書くと KCSのほうで証拠隠滅されたり
そもそも最初から当店にはそのようなディグリーザーはありません!
とか言われそうですが 別に構いません。
「お客さんが KCSに預ける前には
絶対に リムは退色していなかった」という事実だけで充分です。
ハブ胴やスプロケットはともかく、リムに関しては
お客さんへの救済は済んでいますし。
最後に。
このあとに行った さらなる退色実験で
不可解な現象が起きました。
廃材アートの片面が あまりに激しく退色したので
もう片面は それより少しマシな程度に抑えてみようかと思い
普通に 泡ハイターを噴きかけただけなのですが

リムサイドに数字のように見える模様が現れました。
category: のむラボ日記
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