初代レーシングゼロの前輪のリムを交換しました 
2022/12/18 Sun. 23:26 [edit]
今日もホイー(以下略)。

お客さんから 初代レーシングゼロの前輪をお預かりしました。
本当の意味での初代レーシングゼロは
リム/スポーク/ハブが 赤/赤/赤ですが、
これはあとから出た色違いのモデルで
黒/赤/黒となっています。

グランプリ4000SIIがのトレッドが
ピキピキに割れているのはいいとして

ブレーキゾーンの摩耗がひどいので
リムを交換してほしいとのことです。


固着予備軍のニップルが多く、
ニップルの歯周ポケットから
白い粉がボロボロと出てきます。

パリパリ系接着剤も使われていました。

初代レーシングゼロのハブは
スポークヘッドを パズルのピースのように 横から はめ込むタイプの
ハブフランジではなく ある程度の深さの引っかけ式となっています。
が、これでも左右で連続したニップルを いくつか完全にゆるめれば

ニップルをゆるめていないスポークの
スポークヘッドを ハブフランジから外すことができます。

16本中連続した5本と、あと何ヵ所かニップルをゆるめただけで
ホイールからハブを抜き取ることができました。

これ以降は、ニップルにスパナをかけた状態で
スポークの押さえ工具のほうを回すことで
ニップルをゆるめられます。
スポークテンションを解放しているので
その原因での ねじ山の抵抗もありません。
しかし 白い粉ボロボロ出てくるの すげーな。

初代レーシングゼロのスポークは
縦線1本と縦線2本の2種類です。
これは前輪で長さが1種類なので
全て縦線2本「||」です。
長い線のものと 点に近い線のものが混在していますが、
長い線のほうが古い仕様のスポークです。
といっても 点のような線のほうは
修理で交換したスポークというわけではなく、
メーカー内製の時点で混ざっているというだけです。
初代レーシング1のスポークは
黒スポークで 縦線1本と縦線2本ですが、
ごくごく初期のロットだと刻印無しのものも存在します。
ちなみに 初代シャマルウルトラのスポークは
ネクタイスポークでは無いですが
刻印は縦線3本と縦線4本と縦線5本の3種類で、
縦線3本と縦線4本は ネクタイスポークでは無くなった
レーシングゼロで多く使われるようになりました。


外したスポークを洗浄しました。
ニップルが固着していて回収不能なスポークがあったりなどして
全数とも使い回せない場合もありますが、
今回は全数回収に成功しました。
何度でも書いてやりますが(→こちら)、
レーシングゼロやシャマルウルトラなどのリム交換で
スポークの全交換を必要とすることはありません。
しかも その場合だと、今回のリム交換はできないことになります。
ネクタイスポークは フルクラムのほうで すでに生産終了、
在庫があるぶんには出すけど
新規生産はしませんということになっているので。
当店には、修理に使うぶんには確保してはいますが
前輪や後輪のスポーク全交換に対応するほどの数はありません。
リムについても同様ですが、リムの在庫はメーカーにありました。
このレーシングゼロは2009年のカタログまで載っていて
2010年のレーシングゼロは
非ネクタイスポークの白黒カラーになるので(→こちら)
もう15年くらい前のモデルです。
ユーザーの「補修してでも使い続けたい」という要望に
なるべく応えたいという意志が感じられます。
おい シマノとマヴィック聞いてるか~。



ハブ体にスポークを通して仮組みしました。
ハブのオーバーホールも ついでにしています。

ハブベアリングは、左右で傷み具合が違うことも多いので
使い回す場合は 元の左右をそのまま戻すように
気を付けないといけません。


今回は どちらもそれほど傷んでいませんでした。
組み付けに際してこれらのパーツも
洗浄とグリスアップをしています念のため。

びふぉー

あふたー


組めました。

このハブのダストキャップですが、作業に際して外すことが必須で
年数が経っているものだと 非常に割れやすくなります。
それを知っているので細心の注意を払って外そうとしたのですが
それでも割れてしまいました。
わざと割って スペアパーツの代金を
より多く取ろうとしたわけではありません。

右側も、砕け散っていないものの割れました。

まあ よくあることなので
常備を努めているスペアパーツのなかに
これらも あるんですけど。

お客さんから 初代レーシングゼロの前輪をお預かりしました。
本当の意味での初代レーシングゼロは
リム/スポーク/ハブが 赤/赤/赤ですが、
これはあとから出た色違いのモデルで
黒/赤/黒となっています。

グランプリ4000SIIがのトレッドが
ピキピキに割れているのはいいとして

ブレーキゾーンの摩耗がひどいので
リムを交換してほしいとのことです。


固着予備軍のニップルが多く、
ニップルの歯周ポケットから
白い粉がボロボロと出てきます。

パリパリ系接着剤も使われていました。

初代レーシングゼロのハブは
スポークヘッドを パズルのピースのように 横から はめ込むタイプの
ハブフランジではなく ある程度の深さの引っかけ式となっています。
が、これでも左右で連続したニップルを いくつか完全にゆるめれば

ニップルをゆるめていないスポークの
スポークヘッドを ハブフランジから外すことができます。

16本中連続した5本と、あと何ヵ所かニップルをゆるめただけで
ホイールからハブを抜き取ることができました。

これ以降は、ニップルにスパナをかけた状態で
スポークの押さえ工具のほうを回すことで
ニップルをゆるめられます。
スポークテンションを解放しているので
その原因での ねじ山の抵抗もありません。
しかし 白い粉ボロボロ出てくるの すげーな。

初代レーシングゼロのスポークは
縦線1本と縦線2本の2種類です。
これは前輪で長さが1種類なので
全て縦線2本「||」です。
長い線のものと 点に近い線のものが混在していますが、
長い線のほうが古い仕様のスポークです。
といっても 点のような線のほうは
修理で交換したスポークというわけではなく、
メーカー内製の時点で混ざっているというだけです。
初代レーシング1のスポークは
黒スポークで 縦線1本と縦線2本ですが、
ごくごく初期のロットだと刻印無しのものも存在します。
ちなみに 初代シャマルウルトラのスポークは
ネクタイスポークでは無いですが
刻印は縦線3本と縦線4本と縦線5本の3種類で、
縦線3本と縦線4本は ネクタイスポークでは無くなった
レーシングゼロで多く使われるようになりました。


外したスポークを洗浄しました。
ニップルが固着していて回収不能なスポークがあったりなどして
全数とも使い回せない場合もありますが、
今回は全数回収に成功しました。
何度でも書いてやりますが(→こちら)、
レーシングゼロやシャマルウルトラなどのリム交換で
スポークの全交換を必要とすることはありません。
しかも その場合だと、今回のリム交換はできないことになります。
ネクタイスポークは フルクラムのほうで すでに生産終了、
在庫があるぶんには出すけど
新規生産はしませんということになっているので。
当店には、修理に使うぶんには確保してはいますが
前輪や後輪のスポーク全交換に対応するほどの数はありません。
リムについても同様ですが、リムの在庫はメーカーにありました。
このレーシングゼロは2009年のカタログまで載っていて
2010年のレーシングゼロは
非ネクタイスポークの白黒カラーになるので(→こちら)
もう15年くらい前のモデルです。
ユーザーの「補修してでも使い続けたい」という要望に
なるべく応えたいという意志が感じられます。



ハブ体にスポークを通して仮組みしました。
ハブのオーバーホールも ついでにしています。

ハブベアリングは、左右で傷み具合が違うことも多いので
使い回す場合は 元の左右をそのまま戻すように
気を付けないといけません。


今回は どちらもそれほど傷んでいませんでした。
組み付けに際してこれらのパーツも
洗浄とグリスアップをしています念のため。

びふぉー

あふたー


組めました。

このハブのダストキャップですが、作業に際して外すことが必須で
年数が経っているものだと 非常に割れやすくなります。
それを知っているので細心の注意を払って外そうとしたのですが
それでも割れてしまいました。
わざと割って スペアパーツの代金を
より多く取ろうとしたわけではありません。

右側も、砕け散っていないものの割れました。

まあ よくあることなので
常備を努めているスペアパーツのなかに
これらも あるんですけど。
category: のむラボ日記
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