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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

マヴィックのR-SYS SLRのオーバーホールをしました  

お客さんからR-SYSをお預かりしました。
DSC06199amx.jpg
1年くらい使っているそうですが、
振れ取り・センター出し・ベアリングのグリスアップなどをご希望です。
センターについては前輪問題なし後輪少しあり、
振れについては前後とも少しありでしたが 大してひどくはなかったです。
ベアリングも痛んではいませんでしたがグリスアップはしました。

DSC06200amx.jpg
R-SYSのカーボンスポークは、リム側のアルミニップル部分と
ハブ側のスポークヘッド部分をカーボンスポーク部分に接着しており
この3つは 1つのカタマリになっています。
なのでニップルをまわすと ねじれのない連動でスポークヘッド部分も
同じだけ回ります。

DSC06196amx.jpg
なので振れ取りをする場合、
スポークヘッドがグリグリ当たっているスポークリングを外した上で
振れ取りしないといけません。
ここは金属(アルミ)同士が接触しており、R-SYSのハブ側の異音の原因は
だいたいこれです。今回はそういう用件でお預かりしたわけではないですが、
スポークリングをハブに再取り付けするときに 接点にグリスを塗りました。

R-SYSの前輪のニップルの増し締めは、
乗り味のカッチリ感向上には直接反映されません。
(マヴィックが自称するところの)コンプレッション構造と
カーボンスポークの張力による変形の無さが理由です。
が、ここの増し締め(限度はあります)とグリスアップは
音鳴りの軽減に効果大です。

赤いプラスチックパーツはスポークリングの回り止めなのですが、
初代R-SYSにはありません。
これが改良点かどうかはちょっと疑問です。

DSC06198amx.jpg
この回り止めのせいでスポークリングとスポークヘッドの接触点を
変更できないからです。
初代のリングなら 再組み付け時に今まで接触していなかった部分に
位相をずらすことが出来ました。
回り止めと書きましたが、実際にスポークリングが回転方向にずれた事例は
私は見たことがありません。

DSC06197amx.jpg
↑これはスポークリングを外しただけの状態です。
ここからシャフトを取り付けて振れ取りをするのですが、
スポークヘッドの磨耗が中心よりもハブ寄りでそろっています。
これは本来のスポークリングとの接触点で、そこでそろっているということは
この前輪は振れ取りをしたことがないということです。

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