シャマルカーボンDBさん 
2023/03/21 Tue. 23:30 [edit]
お客さんから シャマルカーボンDBをお預かりした・・・
という経緯では ありません。

シフトワイヤー交換でお持ち込みされたバイクに付いていた後輪です。
フレームに貼ってあった購入店のステッカーを見て
「そこで交換してもらえばいいじゃん」と言ったのですが
そこが信用できないらしく 人からの紹介で
当店にお持ち込みされたとのことでした。
で、シフトワイヤーを交換しようとしたら
ワイヤーが通っていない状態のリヤメカのまま クランクを回しても
トップギヤではなく その2つ上のギヤに
チェーンがかかったままになっています。
しかも、フリーの空転音がおかしいです。

で、後輪を外したら 右エンドナットが 異常に ゆるんでいました。

スプロケットつきのフリーボディも、
ハブ体から 明らかに飛び出しています。
これだと ディスクローターが擦りっぱなしに
なるんじゃないのかと思ったのですが、
右エンド側が伸びても 左エンドからローター台座までの
距離は変わらないので
その点で異常に気付くのは無理なようです。
しかしこれ、トップ側2枚に変速できないとか
そもそもホイールの回転の感触がおかしいとかで
異常に気づかないものかと思いますが、
私がプロだからか 異常の前兆の前兆あたりで気付くことを
普通だと思ってはいけないようです。

↑上側に押す

↑下側に押す
不動のハブシャフトに対して
スプロケット付きフリーボディが偏芯しています。

エンドナットと その次に入っているスペーサーを外しました。
ハブシャフトにベアリング(の内輪)が錆びて固着しているので
手の力程度では抜けず、
フリーボディ付きハブシャフトを 一旦 ハブ体から外して
フリーボディの内側から叩き抜く形でないと

フリーボディは外せませんでした。

外側のベアリングの中身が腐りきっていたので
内輪がベアリングから抜ける形で 外れました。

外輪は未だ 圧入状態でフリーボディ側に残っています。
これが起こるのは ほとんどの場合 外側のベアリングだけですが、
内側のベアリングで起こった場合 地獄を見ます。
それに対処する方法はメシノタネコードです。
今回は 内側のベアリングは
叩き抜ける程度には まともでした。
上の画像の状態でヤバイのは、フリーボディ内側の壁に
粘土状の泥汚れの層が分厚く形成されていたことです。

外側ベアリングの外輪を抜き、内側の壁の汚れを落としました。
内側ベアリングも 要交換な程度には回転が濁っていたので、

交換しています。サイズは6902なので在庫がありました。
持ち込んだのが当店で良かったですね。
乗っているバイクの購入店であれば
この対処は絶対に不可能です。少なくとも即日では。
なぜ断言できるかというと、ようく知ってる連中だからですよ。
無能、無能、無能!
まあ、このシャマルウルトラカーボンDBについては
海外通販での購入品なので
それを理由として「直せません」と言うと思いますが。

ハブシャフトは洗浄だけで この程度です。
ここから錆びを軽く削りました。

ガタがあり 偏芯していた期間がそれなりに長かったようで、
フリーボディの爪周りの部分が
ラチェットの山と接触した痕があるだけでなく
内側の端が磨耗していました。

パーツを組み付けました。
これは画像の撮影用に組み付けただけで
このあと またフリーボディを外してラチェット周りをグリスアップし、
画像にはありませんが エンドナットの次のスペーサーと
ベアリングの間にあるシールのパーツも取り付けています。

↑交換したパーツ

↑内側ベアリング

↑外側ベアリング

外側ベアリングのシール2枚は
サイズが違うように見えますが、

重ねてみると分かりますが うち1枚の内側が
偏芯で削れていて そう見えるだけです。
削れ方も、きれいな真円になっているわけではありません。
ところで、この作業により ハンドクリーナーでは取りきれず
風呂に入らないと落とせない油汚れが
爪の中や 指紋の奥まで付いたことにより
その日の晩に 手ナン(※)ができなくなりました。
※素手でナンを食べる行為のことです念のため
という経緯では ありません。

シフトワイヤー交換でお持ち込みされたバイクに付いていた後輪です。
フレームに貼ってあった購入店のステッカーを見て
「そこで交換してもらえばいいじゃん」と言ったのですが
そこが信用できないらしく 人からの紹介で
当店にお持ち込みされたとのことでした。
で、シフトワイヤーを交換しようとしたら
ワイヤーが通っていない状態のリヤメカのまま クランクを回しても
トップギヤではなく その2つ上のギヤに
チェーンがかかったままになっています。
しかも、フリーの空転音がおかしいです。

で、後輪を外したら 右エンドナットが 異常に ゆるんでいました。

スプロケットつきのフリーボディも、
ハブ体から 明らかに飛び出しています。
これだと ディスクローターが擦りっぱなしに
なるんじゃないのかと思ったのですが、
右エンド側が伸びても 左エンドからローター台座までの
距離は変わらないので
その点で異常に気付くのは無理なようです。
しかしこれ、トップ側2枚に変速できないとか
そもそもホイールの回転の感触がおかしいとかで
異常に気づかないものかと思いますが、
私がプロだからか 異常の前兆の前兆あたりで気付くことを
普通だと思ってはいけないようです。

↑上側に押す

↑下側に押す
不動のハブシャフトに対して
スプロケット付きフリーボディが偏芯しています。

エンドナットと その次に入っているスペーサーを外しました。
ハブシャフトにベアリング(の内輪)が錆びて固着しているので
手の力程度では抜けず、
フリーボディ付きハブシャフトを 一旦 ハブ体から外して
フリーボディの内側から叩き抜く形でないと

フリーボディは外せませんでした。

外側のベアリングの中身が腐りきっていたので
内輪がベアリングから抜ける形で 外れました。

外輪は未だ 圧入状態でフリーボディ側に残っています。
これが起こるのは ほとんどの場合 外側のベアリングだけですが、
内側のベアリングで起こった場合 地獄を見ます。
それに対処する方法はメシノタネコードです。
今回は 内側のベアリングは
叩き抜ける程度には まともでした。
上の画像の状態でヤバイのは、フリーボディ内側の壁に
粘土状の泥汚れの層が分厚く形成されていたことです。

外側ベアリングの外輪を抜き、内側の壁の汚れを落としました。
内側ベアリングも 要交換な程度には回転が濁っていたので、

交換しています。サイズは6902なので在庫がありました。
持ち込んだのが当店で良かったですね。
乗っているバイクの購入店であれば
この対処は絶対に不可能です。少なくとも即日では。
なぜ断言できるかというと、ようく知ってる連中だからですよ。
無能、無能、無能!
まあ、このシャマルウルトラカーボンDBについては
海外通販での購入品なので
それを理由として「直せません」と言うと思いますが。

ハブシャフトは洗浄だけで この程度です。
ここから錆びを軽く削りました。

ガタがあり 偏芯していた期間がそれなりに長かったようで、
フリーボディの爪周りの部分が
ラチェットの山と接触した痕があるだけでなく
内側の端が磨耗していました。

パーツを組み付けました。
これは画像の撮影用に組み付けただけで
このあと またフリーボディを外してラチェット周りをグリスアップし、
画像にはありませんが エンドナットの次のスペーサーと
ベアリングの間にあるシールのパーツも取り付けています。

↑交換したパーツ

↑内側ベアリング

↑外側ベアリング

外側ベアリングのシール2枚は
サイズが違うように見えますが、

重ねてみると分かりますが うち1枚の内側が
偏芯で削れていて そう見えるだけです。
削れ方も、きれいな真円になっているわけではありません。
ところで、この作業により ハンドクリーナーでは取りきれず
風呂に入らないと落とせない油汚れが
爪の中や 指紋の奥まで付いたことにより
その日の晩に 手ナン(※)ができなくなりました。
※素手でナンを食べる行為のことです念のため
category: のむラボ日記
« ボーラWTO45さん
ゾンダC15さん »
コメント
| h o m e |