デュークのロード用リムで組まれた前輪を組み直しました 
2023/05/25 Thu. 23:21 [edit]
今日もホイー(以下略)。

デュークのディスクロード用リムで組まれた
前輪を組み直しました。先日の後輪の相方です。

後輪と違い バルブ穴の位相は常識的な位置にあります。
ということは 後輪のあれは 何か確たる考えありきで
やったわけでは無かったということです。

ハブは ニューメンのストレートスポーク用ハブですが、
後輪が 28Hで左右3クロスであったのに対して
前輪は 24Hで左右2クロスとなっています。

スポークは左右同径組みで
ピラーのスクエアエアロスポークです。

↑画像上がディスク台座側ですが、
後輪と同じく オフセットリムの向きを間違えています。
よって 組み直し必須です。
それと、ホイールのニップルをゆるめる前に
リム内をライトで照らして 見てみたのですが、
このホイールは ある横着をしています。
しかし今回の場合は それが結果
良いほうに働いたのですが・・・。

隣り合うリム穴のスポークを1本ずつ
完全に ゆるめ切って 回収しました。
左右のフランジから1本ずつ抜き取ったということです。

↑こやつ


やはり、左右のスポーク長さを同じにするという
横着をこいていました。
スポーク長さは 長い側(反ローター台座側)寄りでしたが、
ローター台座側は このスポークよりスポーク比重が大きい
CXスプリントで左右異径組みにして組み直すので
元の24本中12本は スペアスポークとして使えます。
もし 左右で1mm長さを変えていたり
短い側で長さを合わせていたら この手は使えませんでした。

デューク製の ITLABのリムのときは
オフセットが無いリムで リム中央のかすかな突起の線から
左右に交互に穴振りがあったものの、
今回のオフセットリムでは 線の中央にある穴と
線の中央からずれた穴を交互に繰り返しています。

ずれた穴の穴振り方向は 間違いなく
上の画像の赤矢印の向きなので、

線の中央にある穴は
こちら側に振っていることになります。
これを実際のリムで見てみると・・・

線の中央を通るリム穴

の隣の穴は
線から画像上側にずれている穴

の隣の穴は
線の中央を通るリム穴

の隣の穴は
線から画像上側にずれている穴
というのを 交互に繰り返しており、

先ほどのテープを切ったものを
対応するリム穴に貼っていくと

このバルブ穴の両隣の穴振りから
このリムは 正リムであることが分かります。
ちなみに画像上側がローター台座側
(もし後輪ならフリー側)で、

↑バルブ穴とリムの線は これくらい ずれています。

正リム(または穴振りが無いリム穴を正リム扱いしたリム)で
左右同数組みで 左右ともタンジェント組みをしたホイールは、
ある最終交差と その対岸のフランジで
それに直近な最終交差を横から見ると

自分から見て手前の最終交差の位相のほうが
時計回りに ずれています。
画像のホイールは 私物ですが、


たとえば 現行のデュラエースのホイールでも
それは同じですし、この世のほとんどのホイールは こうなっています。
これと鏡映しに逆なのが このブログでいうところの
「正リム」に対する「逆リム」です。
逆リムは 上の画像でいうところの「てまえ」が
「おく」よりも反時計回りの位相にずれているわけですが
逆リムに対してホイールを組む場合
汎用の首折れスポーク用フランジのハブであれば
スポークをフランジに通す初手の 右落とし/左落としを
逆にすれば 対応できます。
が、ストレートスポークのハブの場合は そうもいきません。

今回のニューメンのハブに
2クロスの最終交差のスポーク 1ペア2本を通してみました。
このハブは 最終交差2本のスポークヘッドの位置
(ハブ中心からの半径)が同じなので
ハブの中心から フランジの山の中央を通る線を引くと、
そのフランジに通していないスポークの最終交差の上を通過します。
そうならない例は(→こちら)
で、上の画像のハブの フランジの山の位相の
ずれ方を見てもらうと分かりますが、
このストレートスポーク用のハブは
正リム前提の設計になっています。
これは このハブに限らず、ハブ単体で市販されている
ストレートスポーク用で左右タンジェント組み仕様のハブの
ほぼ全てが こうなっています。
以前に組み直したデューク製の
ITLABのリムですが、なぜか逆リムなのに
ハブはストレートスポーク用で
しかも組み手がアホなのか リム穴の穴振りを無視して
ホイール組みを強行していたので
リム穴が長穴に変形していました。
前輪は(→こちら)後輪は(→こちら)
あれ、謎が多いホイールでして
・そもそも逆リム仕様なのはオーダーの結果なのか
・組み手が 逆リムと気付かず組んだのか←アホ
・組み手が 穴振りに逆らっていると知りつつ
ホイール組みを強行したのか←カス
・組み手は もし首折れスポーク用ハブと
あのリムを渡されたら 逆リムだと気付いて
右落とし/左落とし反転ホイール(要は逆リム扱い)を
組むのだろうか
というあたりについて知りたいのです。

ちなみに、正リムの穴振りを間違えずに
左右の最終交差1ペア4本の束の間にバルブ穴が来る
普通の組み方をすると こうなりますが、
もし正リムの穴振りに従うという点は間違えずに
バルブ穴の位置を間違うとすると、
上の画像の位置から 2つずれたリム穴間の位置にしか
間違えようがありません。

↑つまり この位置です。
1つずれたり 3つずれたりする 奇数ずれをしている場合は
穴振りを間違えています。

↑これは 先ほどのリンク先の記事の画像で
私が組み直したあとの画像ですが、
逆リムに対して 正リム用のストレートスポークハブで
穴振りに従ってホイールを組んだ場合
バルブ穴の位置は 普通の場合の
1つずれか 3つずれのリム穴間になってしまいます。

それは ともかく組めました。
バルブ穴の位置は 常識的な位置です念のため。

ローター台座側を 黒CXスプリントにして、
元の状態だと 左右とも最終交差を編んでいなかったところ
反ローター台座側は結線の可能性もあるので 編みました。
いざ ホイールを組んでみれば オチョコ量の少なさに対して
左右異径組みが効いているようで、
ホイールを見ずに 左右の最終交差をにぎにぎすると
その変形量では左右の区別がつかないくらいになっています。

ハブの玉当たり調整ナットのイモネジが締まっておらず
手で ゆるんだので 玉当たり調整をしてから
イモネジで固定したのですが、ベアリングが死んでいるような
ゴリゴリ感がありました。
が、フランジにスポークテンションがかかると 回転がゆるくなり
ゴリゴリ感が ほぼ無くなりました。
カップ&コーンのハブだと顕著に分かる現象ですが、
カートリッジベアリングのハブで
ここまで感触が変わるものは珍しいです。
早とちりして お客さんに「ベアリング死んでますよ」とか
言ってしまうところでした。
ところで、デュークのリムといえば
MTB用のリムで とんでもなく軽いものがありますが
ロードのリムは この記事中のバルブ穴周りの画像に
限界テンション1100Nと写っているように
ビビらずに気持ちよく張れる反面
MTBのリムより むしろ重たかったです。
リム高もあるので 重くなるのは仕方がないですが
空力性能は上ということなのでしょう。
ハイト/ウェイトレシオでは ロヴァールの旧アルピニストCLXに
やや劣るくらいでしょうか。
対象ユーザー(体重)や 用途(常用するなとは言っていない)を
それほど絞っていない、いわゆる飛び道具ではないホイールとしては
死人が出た場合 即 夜逃げできないような
大メーカーが出していることを考えると
やはり 旧アルピニストCLXは異例の軽さではあります。
リムの、実際に張れる限界はデュークのほうが上なのも確かで
しかもアルピニストは 組み直すにしても2:1組みを強いられるので
どちらのリムが 結果 より良いホイールになりうるかと言われれば
デュークのほうだと思いますが。
ただ、今回のデュークのリムでも
まともなホイールを組めないショップに組ませるくらいなら
吊るしのアルピニストのほうが まだ走るかもしれません。
え?具体的な重量?
下にスクロールするだけで そんなん教えるくれるような奴が
おるわけないやろ ちょっとは考えろや
↑うわこいつかんじわるい

オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲゴ覧クダサイ!

りや28Hりむデス!

ふろんと24Hりむデス!
ソレト、超軽量MTBりむノ りんくモ
貼ッテオキマスネ!(→コチラ)
↑やーめーろー!

デュークのディスクロード用リムで組まれた
前輪を組み直しました。先日の後輪の相方です。

後輪と違い バルブ穴の位相は常識的な位置にあります。
ということは 後輪のあれは 何か確たる考えありきで
やったわけでは無かったということです。

ハブは ニューメンのストレートスポーク用ハブですが、
後輪が 28Hで左右3クロスであったのに対して
前輪は 24Hで左右2クロスとなっています。

スポークは左右同径組みで
ピラーのスクエアエアロスポークです。

↑画像上がディスク台座側ですが、
後輪と同じく オフセットリムの向きを間違えています。
よって 組み直し必須です。
それと、ホイールのニップルをゆるめる前に
リム内をライトで照らして 見てみたのですが、
このホイールは ある横着をしています。
しかし今回の場合は それが結果
良いほうに働いたのですが・・・。

隣り合うリム穴のスポークを1本ずつ
完全に ゆるめ切って 回収しました。
左右のフランジから1本ずつ抜き取ったということです。

↑こやつ


やはり、左右のスポーク長さを同じにするという
横着をこいていました。
スポーク長さは 長い側(反ローター台座側)寄りでしたが、
ローター台座側は このスポークよりスポーク比重が大きい
CXスプリントで左右異径組みにして組み直すので
元の24本中12本は スペアスポークとして使えます。
もし 左右で1mm長さを変えていたり
短い側で長さを合わせていたら この手は使えませんでした。

デューク製の ITLABのリムのときは
オフセットが無いリムで リム中央のかすかな突起の線から
左右に交互に穴振りがあったものの、
今回のオフセットリムでは 線の中央にある穴と
線の中央からずれた穴を交互に繰り返しています。

ずれた穴の穴振り方向は 間違いなく
上の画像の赤矢印の向きなので、

線の中央にある穴は
こちら側に振っていることになります。
これを実際のリムで見てみると・・・

線の中央を通るリム穴

の隣の穴は
線から画像上側にずれている穴

の隣の穴は
線の中央を通るリム穴

の隣の穴は
線から画像上側にずれている穴
というのを 交互に繰り返しており、

先ほどのテープを切ったものを
対応するリム穴に貼っていくと

このバルブ穴の両隣の穴振りから
このリムは 正リムであることが分かります。
ちなみに画像上側がローター台座側
(もし後輪ならフリー側)で、

↑バルブ穴とリムの線は これくらい ずれています。

正リム(または穴振りが無いリム穴を正リム扱いしたリム)で
左右同数組みで 左右ともタンジェント組みをしたホイールは、
ある最終交差と その対岸のフランジで
それに直近な最終交差を横から見ると

自分から見て手前の最終交差の位相のほうが
時計回りに ずれています。
画像のホイールは 私物ですが、


たとえば 現行のデュラエースのホイールでも
それは同じですし、この世のほとんどのホイールは こうなっています。
これと鏡映しに逆なのが このブログでいうところの
「正リム」に対する「逆リム」です。
逆リムは 上の画像でいうところの「てまえ」が
「おく」よりも反時計回りの位相にずれているわけですが
逆リムに対してホイールを組む場合
汎用の首折れスポーク用フランジのハブであれば
スポークをフランジに通す初手の 右落とし/左落としを
逆にすれば 対応できます。
が、ストレートスポークのハブの場合は そうもいきません。

今回のニューメンのハブに
2クロスの最終交差のスポーク 1ペア2本を通してみました。
このハブは 最終交差2本のスポークヘッドの位置
(ハブ中心からの半径)が同じなので
ハブの中心から フランジの山の中央を通る線を引くと、
そのフランジに通していないスポークの最終交差の上を通過します。
そうならない例は(→こちら)
で、上の画像のハブの フランジの山の位相の
ずれ方を見てもらうと分かりますが、
このストレートスポーク用のハブは
正リム前提の設計になっています。
これは このハブに限らず、ハブ単体で市販されている
ストレートスポーク用で左右タンジェント組み仕様のハブの
ほぼ全てが こうなっています。
以前に組み直したデューク製の
ITLABのリムですが、なぜか逆リムなのに
ハブはストレートスポーク用で
しかも組み手がアホなのか リム穴の穴振りを無視して
ホイール組みを強行していたので
リム穴が長穴に変形していました。
前輪は(→こちら)後輪は(→こちら)
あれ、謎が多いホイールでして
・そもそも逆リム仕様なのはオーダーの結果なのか
・組み手が 逆リムと気付かず組んだのか←アホ
・組み手が 穴振りに逆らっていると知りつつ
ホイール組みを強行したのか←カス
・組み手は もし首折れスポーク用ハブと
あのリムを渡されたら 逆リムだと気付いて
右落とし/左落とし反転ホイール(要は逆リム扱い)を
組むのだろうか
というあたりについて知りたいのです。

ちなみに、正リムの穴振りを間違えずに
左右の最終交差1ペア4本の束の間にバルブ穴が来る
普通の組み方をすると こうなりますが、
もし正リムの穴振りに従うという点は間違えずに
バルブ穴の位置を間違うとすると、
上の画像の位置から 2つずれたリム穴間の位置にしか
間違えようがありません。

↑つまり この位置です。
1つずれたり 3つずれたりする 奇数ずれをしている場合は
穴振りを間違えています。

↑これは 先ほどのリンク先の記事の画像で
私が組み直したあとの画像ですが、
逆リムに対して 正リム用のストレートスポークハブで
穴振りに従ってホイールを組んだ場合
バルブ穴の位置は 普通の場合の
1つずれか 3つずれのリム穴間になってしまいます。

それは ともかく組めました。
バルブ穴の位置は 常識的な位置です念のため。

ローター台座側を 黒CXスプリントにして、
元の状態だと 左右とも最終交差を編んでいなかったところ
反ローター台座側は結線の可能性もあるので 編みました。
いざ ホイールを組んでみれば オチョコ量の少なさに対して
左右異径組みが効いているようで、
ホイールを見ずに 左右の最終交差をにぎにぎすると
その変形量では左右の区別がつかないくらいになっています。

ハブの玉当たり調整ナットのイモネジが締まっておらず
手で ゆるんだので 玉当たり調整をしてから
イモネジで固定したのですが、ベアリングが死んでいるような
ゴリゴリ感がありました。
が、フランジにスポークテンションがかかると 回転がゆるくなり
ゴリゴリ感が ほぼ無くなりました。
カップ&コーンのハブだと顕著に分かる現象ですが、
カートリッジベアリングのハブで
ここまで感触が変わるものは珍しいです。
早とちりして お客さんに「ベアリング死んでますよ」とか
言ってしまうところでした。
ところで、デュークのリムといえば
MTB用のリムで とんでもなく軽いものがありますが
ロードのリムは この記事中のバルブ穴周りの画像に
限界テンション1100Nと写っているように
ビビらずに気持ちよく張れる反面
MTBのリムより むしろ重たかったです。
リム高もあるので 重くなるのは仕方がないですが
空力性能は上ということなのでしょう。
ハイト/ウェイトレシオでは ロヴァールの旧アルピニストCLXに
やや劣るくらいでしょうか。
対象ユーザー(体重)や 用途(常用するなとは言っていない)を
それほど絞っていない、いわゆる飛び道具ではないホイールとしては
大メーカーが出していることを考えると
やはり 旧アルピニストCLXは異例の軽さではあります。
リムの、実際に張れる限界はデュークのほうが上なのも確かで
しかもアルピニストは 組み直すにしても2:1組みを強いられるので
どちらのリムが 結果 より良いホイールになりうるかと言われれば
デュークのほうだと思いますが。
ただ、今回のデュークのリムでも
まともなホイールを組めないショップに組ませるくらいなら
吊るしのアルピニストのほうが まだ走るかもしれません。
え?具体的な重量?
下にスクロールするだけで そんなん教えるくれるような奴が
おるわけないやろ ちょっとは考えろや
↑うわこいつかんじわるい

オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲゴ覧クダサイ!

りや28Hりむデス!

ふろんと24Hりむデス!
ソレト、超軽量MTBりむノ りんくモ
貼ッテオキマスネ!(→コチラ)
↑やーめーろー!
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