WH-R9100-C40-CLさん 
2023/05/26 Fri. 23:14 [edit]
お客さんから WH-R9100-C40の

WOリム仕様のホイールを お預かりしました。
私が必要を感じれば ハブのオーバーホールと、
あと振れ取りなど点検をご希望です。
C40といいながら WOリム仕様は
前作の9000系のC35と同じリムなので
リム高が40mmになったわけではありません。
チューブラー仕様はリムが変更されていますが、
それでも37mm高で 40mmには届いていません。
まずは前輪から。



リム穴周りにだけ カーボンに気泡がありました。
このリムはチューブレス仕様ではないので
アルミリム部分でスポークテンションを受けていることから
ばくはつする危険性はありません。
というより R9100系には カーボンラミネート構造の
チューブレスリム仕様は存在せず、
9000系までで こっそり やめています。

オーバーホールの必要性を あまり感じない感触でしたが、
かすかに ソリソリとした抵抗があったので
洗浄とグリスアップをしました。
シマノのハブは、ではなく
デュラエースとXTRのハブに限られますが
ラビリンスシールが かなり堅牢なので
高圧洗浄機を直噴射でもしない限りは
中のグリスが抜けることは まずありません。
ハブにガタがある状態で 長期間使ったりなどしない限りは
リムのブレーキゾーンの限界のほうが先に来る程度には
ハブの耐用年数が長いので、
デュラエースグレードのホイールについては
ノーメンテで使い切れることも多いです。
(ブレーキゾーンの摩耗が やや早いということもあり
リムとハブの耐久性が 全く噛み合っていません)。
ハブについては 玉当たり調整をまともにできないけど
グリスアップを試みてみるのは好きという人のほうが
むしろハブ周りの寿命を縮めていることが多いです。
これはカンパニョーロ・フルクラムの上位モデルの
カップ&コーン式のハブのホイールについても同様です。
こだわりのグリス(笑)を詰めているのに
ハブの横ガタには無頓着で
ボールレースが虫食っていたという例を多々 見てきました。

分解洗浄とグリスアップをしてから


センターゲージを当てたらドンピシャでした。
微細な振れ取りで 数ヵ所ニップルを回しましたが
ホイールセンターは ずれませんでした。
上の画像は 厳密には最終状態ではないですが
最終状態も 実質 同じ画像になるので撮っていません。

つづいて後輪。

オプトバルですが、Ж(ジェー)組みの2:1組みなのはいいとして
もっと ハイローフランジにすればいいのにと思います。
まあ フルクラム並みのメガハイローフランジにした場合
ハブの重量が重たくなるので
前後輪の合計重量で100g単位の境をまたぐと
それだけを見てホイールを選んでいる人に
選ばれにくくなるからかもしれません。
と思ったので公称重量を調べたのですが
前後輪で 674g+834gで合計1508gでした。
これが1490gとかだったらリヤハブをハイローフランジにすると
1400g台のホイール!ではなくなるわけですが
1508gだと リヤハブの設計変更くらいでは
1600g台にはなりませんし、
後輪が900g台に突っ込むこともありません。
後輪ですが、ハブの中身が傷んでいないことだけを確認しただけで
オーバーホールは しませんでした。
ボールレースが適切に摩耗して
回転がスルスルになっていたので
オーバーホールをすると 少なくとも その直後は
ハブの回転は むしろ重たくなってしまいます。


うまく撮れていませんが 紙1枚未満のレベルで
ごくごくわずかに リムが右に寄っています。
センタードンピシャから 経年で ずれた分くらいでしょうか。
横振れも ほとんど無かったのですが、
反フリー側を増し締めさせてくれるイチャモンレベルの
微細な横振れを何ヵ所か無理やり見つけて
ニップルを回したところ


センターが出ました。
反フリー側のニップル全てを同量 増し締めるという
やり方を採った場合 センターを乗り越えて
リムが左側による可能性が高いです。

WOリム仕様のホイールを お預かりしました。
私が必要を感じれば ハブのオーバーホールと、
あと振れ取りなど点検をご希望です。
C40といいながら WOリム仕様は
前作の9000系のC35と同じリムなので
リム高が40mmになったわけではありません。
チューブラー仕様はリムが変更されていますが、
それでも37mm高で 40mmには届いていません。
まずは前輪から。



リム穴周りにだけ カーボンに気泡がありました。
このリムはチューブレス仕様ではないので
アルミリム部分でスポークテンションを受けていることから
ばくはつする危険性はありません。
というより R9100系には カーボンラミネート構造の
チューブレスリム仕様は存在せず、
9000系までで こっそり やめています。

オーバーホールの必要性を あまり感じない感触でしたが、
かすかに ソリソリとした抵抗があったので
洗浄とグリスアップをしました。
シマノのハブは、ではなく
デュラエースとXTRのハブに限られますが
ラビリンスシールが かなり堅牢なので
高圧洗浄機を直噴射でもしない限りは
中のグリスが抜けることは まずありません。
ハブにガタがある状態で 長期間使ったりなどしない限りは
リムのブレーキゾーンの限界のほうが先に来る程度には
ハブの耐用年数が長いので、
デュラエースグレードのホイールについては
ノーメンテで使い切れることも多いです。
(ブレーキゾーンの摩耗が やや早いということもあり
リムとハブの耐久性が 全く噛み合っていません)。
ハブについては 玉当たり調整をまともにできないけど
グリスアップを試みてみるのは好きという人のほうが
むしろハブ周りの寿命を縮めていることが多いです。
これはカンパニョーロ・フルクラムの上位モデルの
カップ&コーン式のハブのホイールについても同様です。
こだわりのグリス(笑)を詰めているのに
ハブの横ガタには無頓着で
ボールレースが虫食っていたという例を多々 見てきました。

分解洗浄とグリスアップをしてから


センターゲージを当てたらドンピシャでした。
微細な振れ取りで 数ヵ所ニップルを回しましたが
ホイールセンターは ずれませんでした。
上の画像は 厳密には最終状態ではないですが
最終状態も 実質 同じ画像になるので撮っていません。

つづいて後輪。

オプトバルですが、Ж(ジェー)組みの2:1組みなのはいいとして
もっと ハイローフランジにすればいいのにと思います。
まあ フルクラム並みのメガハイローフランジにした場合
ハブの重量が重たくなるので
前後輪の合計重量で100g単位の境をまたぐと
それだけを見てホイールを選んでいる人に
選ばれにくくなるからかもしれません。
と思ったので公称重量を調べたのですが
前後輪で 674g+834gで合計1508gでした。
これが1490gとかだったらリヤハブをハイローフランジにすると
1400g台のホイール!ではなくなるわけですが
1508gだと リヤハブの設計変更くらいでは
1600g台にはなりませんし、
後輪が900g台に突っ込むこともありません。
後輪ですが、ハブの中身が傷んでいないことだけを確認しただけで
オーバーホールは しませんでした。
ボールレースが適切に摩耗して
回転がスルスルになっていたので
オーバーホールをすると 少なくとも その直後は
ハブの回転は むしろ重たくなってしまいます。


うまく撮れていませんが 紙1枚未満のレベルで
ごくごくわずかに リムが右に寄っています。
センタードンピシャから 経年で ずれた分くらいでしょうか。
横振れも ほとんど無かったのですが、
反フリー側を増し締めさせてくれるイチャモンレベルの
微細な横振れを何ヵ所か無理やり見つけて
ニップルを回したところ


センターが出ました。
反フリー側のニップル全てを同量 増し締めるという
やり方を採った場合 センターを乗り越えて
リムが左側による可能性が高いです。
category: のむラボ日記
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