ハイローフランジVS左右異本組み 
2013/08/24 Sat. 02:34 [edit]
ハイローフランジと左右異本組み(リヤ反フリー側を フリー側よりも接線方向に組む)は
ともにスポークテンションの左右差の是正に効果がありますが、
実際の是正度は同じではありません。

16Hのハイローフランジのリヤハブで組んだホイールで考えてみます。
16Hの最接線組みは4本組みですから、
左右異本組みをするなら 反フリー側は4本組みとなります。
反フリー側を2本組みした場合と4本組みした場合では
ホイールを横から見たときのスポークの角度
(ラジアル組みから より角度が離れている具合)が異なります。
が、ホイールを前後方向から見たときのスポークの角度は同じです。
追記:「角度は同じ」ではありません!私の勘違いです!
訂正については(→こちら)

もしこのハブがハイローフランジで無かったなら、
スポークとホイールの中心線の間の角度は よりにぶくなり、
スポークテンションの左右差は増大します。
ここの角度の差はスポークテンションの左右差について、かなり大きな要素です。
角度を是正(反フリー側を鋭角化)する もうひとつの手段はオフセットリムですね。

次に、反フリー側のフランジが極端に小さい場合を考えます。
思考実験上の極論として、左フランジが「点」だと考えてもいいです。

↑左フランジが小さくなればなるほど4本組みと2本組みの
スポークの伸長方向の差が小さくなります。
何が言いたいかというと、左フランジ径が小さくなればなるほど
左右異本組みで得られるスポークテンションの是正度が小さくなるということです。
ではハイローフランジハブで左右異本組みするのは意味が無いかというと
そんなことは無く、実際上のハブ(私が普段使うTniエボなど)のフランジ径では
意味があります(テンションメーターの数字に明らかな差異が出ます)。
ただ、是正度の大きさについては ハブのハイローフランジ具合のほうが
影響大だということです。
それなりのハイローフランジのハブだと、左右同本組みをしても
同じくらいのフランジ幅の左右同径フランジハブと比べて
左右のスポークテンションの差が少ないのが分かります。
左右同径フランジハブで左右異本組み(24Hのヨンロク組みや32Hのヨンパチ組み)を
すると、やはり左右のスポークテンションの差が少ないのが分かります。
で、ハイローフランジのハブで 左右異本組みをしたとすると
左右異本組みの是正度は薄れますが まったく意味が無いわけではなく、
当然 そのハブで左右同本組みした場合と比べてスポークテンションの左右差は
少なくなります。
表題の結論を言うと 基本的には「ハイローフランジ>左右異本組み」です。
デュラエースのリヤハブは右フランジが45mm、左フランジが44mmなので
半径で0.5mmぶんだけ(一応は)ハイローフランジとなります。
これをフリー側ラジアル組みでキシリウムのような組み方をしたとすると
さすがに左右異本組みの効果のほうが大きくなるでしょうが、
この場合は右45/左44mmをハイローフランジと呼ぶべきかどうかという点が問題です。
最近のハブは多段化のせいで 右フランジ幅が20mm以下のものも多いですが、
第一に フランジ幅55mm以上、
第二に 出来ればハイローフランジのものを選ぶのが
オススメです。第一と第二の重要度には 大いなる隔たりがあり、
決して逆にはなりません。
ハブの寸法は 組み手がいじりようの無い要素であり、
組み方やスポークの選定は 組み手の悪あがきでしかありません。
私は私なりの「ベスト オブ 悪あがき」を以ってホイールを組んでいるつもりですが、
それ以前のハブの選定も重要です。
私はここに 組んだホイールの全てを上げているわけではないのですが、
最近お持ち込みされるハブに 上記のルールを理解したうえで
選んでいるとしか思えない怪しいハブが多いので驚いています。
手組みホイールも面白くなってきたじゃねーかクォックォックォッ(笑い声)
ともにスポークテンションの左右差の是正に効果がありますが、
実際の是正度は同じではありません。

16Hのハイローフランジのリヤハブで組んだホイールで考えてみます。
16Hの最接線組みは4本組みですから、
左右異本組みをするなら 反フリー側は4本組みとなります。
反フリー側を2本組みした場合と4本組みした場合では
ホイールを横から見たときのスポークの角度
(ラジアル組みから より角度が離れている具合)が異なります。
が、ホイールを前後方向から見たときのスポークの角度は同じです。
追記:「角度は同じ」ではありません!私の勘違いです!
訂正については(→こちら)

もしこのハブがハイローフランジで無かったなら、
スポークとホイールの中心線の間の角度は よりにぶくなり、
スポークテンションの左右差は増大します。
ここの角度の差はスポークテンションの左右差について、かなり大きな要素です。
角度を是正(反フリー側を鋭角化)する もうひとつの手段はオフセットリムですね。

次に、反フリー側のフランジが極端に小さい場合を考えます。
思考実験上の極論として、左フランジが「点」だと考えてもいいです。

↑左フランジが小さくなればなるほど4本組みと2本組みの
スポークの伸長方向の差が小さくなります。
何が言いたいかというと、左フランジ径が小さくなればなるほど
左右異本組みで得られるスポークテンションの是正度が小さくなるということです。
ではハイローフランジハブで左右異本組みするのは意味が無いかというと
そんなことは無く、実際上のハブ(私が普段使うTniエボなど)のフランジ径では
意味があります(テンションメーターの数字に明らかな差異が出ます)。
ただ、是正度の大きさについては ハブのハイローフランジ具合のほうが
影響大だということです。
それなりのハイローフランジのハブだと、左右同本組みをしても
同じくらいのフランジ幅の左右同径フランジハブと比べて
左右のスポークテンションの差が少ないのが分かります。
左右同径フランジハブで左右異本組み(24Hのヨンロク組みや32Hのヨンパチ組み)を
すると、やはり左右のスポークテンションの差が少ないのが分かります。
で、ハイローフランジのハブで 左右異本組みをしたとすると
左右異本組みの是正度は薄れますが まったく意味が無いわけではなく、
当然 そのハブで左右同本組みした場合と比べてスポークテンションの左右差は
少なくなります。
表題の結論を言うと 基本的には「ハイローフランジ>左右異本組み」です。
デュラエースのリヤハブは右フランジが45mm、左フランジが44mmなので
半径で0.5mmぶんだけ(一応は)ハイローフランジとなります。
これをフリー側ラジアル組みでキシリウムのような組み方をしたとすると
さすがに左右異本組みの効果のほうが大きくなるでしょうが、
この場合は右45/左44mmをハイローフランジと呼ぶべきかどうかという点が問題です。
最近のハブは多段化のせいで 右フランジ幅が20mm以下のものも多いですが、
第一に フランジ幅55mm以上、
第二に 出来ればハイローフランジのものを選ぶのが
オススメです。第一と第二の重要度には 大いなる隔たりがあり、
決して逆にはなりません。
ハブの寸法は 組み手がいじりようの無い要素であり、
組み方やスポークの選定は 組み手の悪あがきでしかありません。
私は私なりの「ベスト オブ 悪あがき」を以ってホイールを組んでいるつもりですが、
それ以前のハブの選定も重要です。
私はここに 組んだホイールの全てを上げているわけではないのですが、
最近お持ち込みされるハブに 上記のルールを理解したうえで
選んでいるとしか思えない
手組みホイールも面白くなってきたじゃねーかクォックォックォッ(笑い声)
category: ホイールの話
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