コメントのお返事と訂正 
2013/08/26 Mon. 23:15 [edit]
先日、左右異本組みの話を書いたときに

こういう図を描きましたが、ここに「角度が同じ」という記述があります。
これは「X本組みのXが変わってもホイールの中心線とスポークの挟角は不変」
ということですが、これについて「信じられません」というコメントをいただきました。
結論からいうと私が間違っております。
ご指摘ありがとうございました。

↑こういう直方体を考えます。

それを対角線上に真っ二つにした場合の面AFGDを書き足します。

AからF、AからGに直線を引きます。

さらにAから線分FGに向かって直線を適当に何本か引きます。
これらの赤い線は全てAFGD面にあるので、
この直方体を真正面から見た場合

赤い線はすべて同一線上になる、ということから勘違いをしておりました。

「ハブフランジ穴が頂点の位相にあるときの、
その穴から出るX本組みのスポークの伸長方向」を基準にして考えてみます。

以下 赤く塗ったスポークの方向について書きます。
スポークヘッドが見やすいほうがいいと思い 反ヌポークにしています。
で、ラジアル組みの場合はこうなります。
水平面(地面)に対して直交しているので90°です。

とある32Hの4本組みだと このくらいです。
「4本組み」といっても角度は一定ではなく、フランジ径やリム高、
何よりスポーク本数で角度が変動します。
極端な話をすれば1000Hくらいになれば
ほぼラジアル組みと同じくらいの角度になってしまいます。

とある32Hの8本組みだと このくらいです。
32Hの8本組みは最接線組みですが、
水平を少し割っているくらいでしょうか。

これらを図示するとこんな感じになります。
「角度は同じ」ではありません。

次に「スポークの引っ張り方向が真上のとき」を基準として考えます。
スポークの引っ張り方向ですが、ラジアル組みのときはスポークの伸張方向そのもの、
タンジェント組みのときは最終交差する2本のスポークの合力方向で考えます。

仮に24Hのハブだとすると、ハブの二分線を超えた交差は考えないとして
タンジェント組みは2・4・6本組みがありえます。

これに0本組み(ラジアル組み)を書き足しました。
スポークの引っ張り方向基準で考えるので、
0本組みだけはハブ穴の位相が異なります。

それをこういう図に落とし込むと・・・

こうなります。
「角度は同じ」ではありません。
コメントにて「ラジアル組みは角度がにぶく、最接線組みは角度が鋭くなる」という
趣旨のことを書いておられましたが、それを表現するには
さっきの図よりこっちの図のほうがよいかと思います。
コメントは大変参考になりました。
ありがとうございます。
私は基本的に過去記事の変更・削除は誤字脱字を除いてしない方針なので
この訂正記事を元記事からリンクさせておきます。

余談ですが、ヌポークと反ヌポークでも角度は変わります。
これはラジアル組みの話で、タンジェント組みの場合 一般的には
ヌポークと反ヌポークを編むので どちらのスポークがよりホイールの外側なのかは
位置によって変わります。
ホイールを横たえた状態で外側を「上」と表現した場合、

ハブフランジの部分ではヌポークが上ですが

スポークの交差(編んでいる場合)部分では反ヌポークが上になります。

しかし、ニップル部分では 上下関係は収束してしまうのではないかと思います。
角度が同じ、または ほぼ差がないという状態です。
あと、コメントに「これまでスポーク長さが書かれていない」とありましたが、
これはメシノタネコードに触れるからです。
触れるのはスポーク長さそのものではないのですが、
書いてしまうと気付かれるかもしれない「ある事」のために書けないのです。
おっと危ない危ない。

こういう図を描きましたが、ここに「角度が同じ」という記述があります。
これは「X本組みのXが変わってもホイールの中心線とスポークの挟角は不変」
ということですが、これについて「信じられません」というコメントをいただきました。
結論からいうと私が間違っております。
ご指摘ありがとうございました。

↑こういう直方体を考えます。

それを対角線上に真っ二つにした場合の面AFGDを書き足します。

AからF、AからGに直線を引きます。

さらにAから線分FGに向かって直線を適当に何本か引きます。
これらの赤い線は全てAFGD面にあるので、
この直方体を真正面から見た場合

赤い線はすべて同一線上になる、ということから勘違いをしておりました。

「ハブフランジ穴が頂点の位相にあるときの、
その穴から出るX本組みのスポークの伸長方向」を基準にして考えてみます。

以下 赤く塗ったスポークの方向について書きます。
スポークヘッドが見やすいほうがいいと思い 反ヌポークにしています。
で、ラジアル組みの場合はこうなります。
水平面(地面)に対して直交しているので90°です。

とある32Hの4本組みだと このくらいです。
「4本組み」といっても角度は一定ではなく、フランジ径やリム高、
何よりスポーク本数で角度が変動します。
極端な話をすれば1000Hくらいになれば
ほぼラジアル組みと同じくらいの角度になってしまいます。

とある32Hの8本組みだと このくらいです。
32Hの8本組みは最接線組みですが、
水平を少し割っているくらいでしょうか。

これらを図示するとこんな感じになります。
「角度は同じ」ではありません。

次に「スポークの引っ張り方向が真上のとき」を基準として考えます。
スポークの引っ張り方向ですが、ラジアル組みのときはスポークの伸張方向そのもの、
タンジェント組みのときは最終交差する2本のスポークの合力方向で考えます。

仮に24Hのハブだとすると、ハブの二分線を超えた交差は考えないとして
タンジェント組みは2・4・6本組みがありえます。

これに0本組み(ラジアル組み)を書き足しました。
スポークの引っ張り方向基準で考えるので、
0本組みだけはハブ穴の位相が異なります。

それをこういう図に落とし込むと・・・

こうなります。
「角度は同じ」ではありません。
コメントにて「ラジアル組みは角度がにぶく、最接線組みは角度が鋭くなる」という
趣旨のことを書いておられましたが、それを表現するには
さっきの図よりこっちの図のほうがよいかと思います。
コメントは大変参考になりました。
ありがとうございます。
私は基本的に過去記事の変更・削除は誤字脱字を除いてしない方針なので
この訂正記事を元記事からリンクさせておきます。

余談ですが、ヌポークと反ヌポークでも角度は変わります。
これはラジアル組みの話で、タンジェント組みの場合 一般的には
ヌポークと反ヌポークを編むので どちらのスポークがよりホイールの外側なのかは
位置によって変わります。
ホイールを横たえた状態で外側を「上」と表現した場合、

ハブフランジの部分ではヌポークが上ですが

スポークの交差(編んでいる場合)部分では反ヌポークが上になります。

しかし、ニップル部分では 上下関係は収束してしまうのではないかと思います。
角度が同じ、または ほぼ差がないという状態です。
あと、コメントに「これまでスポーク長さが書かれていない」とありましたが、
これはメシノタネコードに触れるからです。
触れるのはスポーク長さそのものではないのですが、
書いてしまうと気付かれるかもしれない「ある事」のために書けないのです。
おっと危ない危ない。
category: ホイールの話
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