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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ストレッチャーYが出来るまで  

チューブラータイヤ伸ばしマシーン「ストレッチャーY」ですが、
DSC06431amx.jpg
Y字の台部分とリム部分に分かれています。
リム部分については、より条件がいいものが手に入れば
順次 交換していっています。
円を均等に3分割すると120°位相ごととなりますが、
110°位相くらいで分割されたリムが用意できれば都合がいいです。
先代のリムは3代目ですが、元は20Hでした。
20Hは6H半くらいで分割すれば必要な角度分のリムが得られます。
4代目の今回は私のシャマルウルトラのチューブラー フロントの16Hですが、
16Hは5と3分の2Hくらい(上の画像の状態)で分割すると ちょうどいいです。

DSC06432amx.jpg
いやー いい感じだ。

DSC06433amx.jpg
↑こだわりの本革(厚いゴム板など、色々試しましたが これがベストです)

DSC06459amx.jpg
Y字の台に付けるシャコ万ですが、
EIGER(エイガー)と言うメーカーのクランプを使っています。
ねじの先にある押さえ板は切ってしまいます。
ねじ径はM8のものが最も都合がいいです(理由は後述)。

こういう道具をシャコ万力、またはシャコ万というのですが
お店で「シャコマンください!」と言うと
DSC06455amx.jpg
↑こいつとスパーリングをする破目になる可能性があるので ご注意ください。
シャコパンチは人間の目では見切れません。

DSC06434amx.jpg
シャコ万のねじにナットを取り付けます。
供回りによる ゆるみを防ぐためにWナットにします。
リムの中にそれなりのねじ長さが入らないと
使用中に抜けるかもしれないので ナットからねじ山を ある程度出します。
リム穴はシャコ万のねじ径に合わせてドリルで拡張してください。
このとき M6だとリムを押すには細く、M10だと穴が大きすぎる、というのが
M8にしている理由です。

DSC06435amx.jpg
リム側に必要な条件 その1
リムの頂点は ナットが擦るので出来るだけ平らであることが望ましいです。
これに合致するリムが意外に少なくて困ります。
切断面を やすりで仕上げればWOリムでもOKです。

DSC06438amx.jpg
リム側に必要な条件 その2
シャコ万のねじがリムに十分入る必要があるので
クラシカルなローハイトリムは不向きです。
ある程度のリム高が必要です。

DSC06439amx.jpg
のばすまえ

DSC06440amx.jpg
のばしたあと

DSC06441amx.jpg
くうきいれる

DSC06442amx.jpg
あとはそのまま


おまけ
DSC06443amx.jpg
この手のリムは磁石でニップルを1つ1つ呼ぶのですが、
リムの継ぎ目部分に「壁」のようなものがあり、
ニップルはここを通過できないことは経験的に知っていました。
なので、仮組みのときはバルブ穴の反対側に近い方から順に
ニップルを通すというのを片側ずつすることになります。

DSC06444amx.jpg
↑リムの継ぎ目の部分

DSC06445amx.jpg
DSC06446amx.jpg
↑壁があります。実際見たのは初めてです。

DSC06449amx.jpg
継ぎ目部分の切れ端の重さを測りました。

DSC06450amx.jpg
↑さっきの切れ端と同じくらいの長さの切れ端の重さを測りました。
端数の揺らぎがあるので「壁」の重さは12gくらいです。
たぶんこれはわざとで、バルブ側との重量バランスを意識した
仕様上の工夫だと思われます。

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2013/08/30 20:57 | edit

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