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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

スラムのディスクブレーキパッドについて  

スラムのディスクブレーキパッドですが、
バックプレートやパッドの材質の違いで 4種類あり、
名称だけでは 何が違うのか分かりにくいので調べてみました。
RIMG7780amxy15.jpg
↑これは4種類のうちの2つ、
オーガニック ブラックと シンタード カッパーです。
箱にある表記、上から まず
スモールとあるのは パッドの形状のことです。
次にオーガニック ブラックや シンタード カッパーとあるのは
「有機的な黒」「焼結した銅」という一続きの言葉ではなく、
それぞれ パッドの材質と バックプレートの色を意味します。
なので オーガニック/ブラックみたいに
斜線を入れてほしいところです。
シンタードとは「焼結した」という意味ですが
この場合は焼結した金属片を含有させたパッドを意味します。
オーガニックのほうには金属は含まれていません。

最後にある クワイエットやヘビーデューティというのは
特徴を示す名称です。

RIMG7779amxy15.jpg
パッドのサイズですが、
スモールが現行のロード用と ハイエンドのXC用、
スモール アシンメトリックが
初期のモノブロック(1ピース)成形だったころの
ロード用と ハイエンドのXC用、
ミディアムとラージが
ハイエンドのXC以外のMTB用といった感じです。
ミディアムとラージは スモール2種より
プレートやパッドのサイズが大きいですが
上の図はテキトーなので そうなっていません。
しかし ミディアムとラージに
サイズ感の違いが あまり無いのは事実で、
その区別のためか ラージの穴の横は
スモールにもあるギザギザ形状となっています。

RIMG7782amxy15.jpg
↑ブラック/オーガニック/クワイエットと
シンタード/カッパー/ヘビーデューティです。
カッパーというのは色名で、材質はスチールです。
残り2種のパッドも オーガニックですが、
オーガニックパッドは バックプレートとツライチになっていて
シンタードパッドは バックプレートに対して凹みがあります。
これは パッドのサイズが違っても同様です。
残り2種は
グレー/オーガニック/パワフルと
アルミ/オーガニック/クワイエット+ライトウェイトです。
グレーは グレー色のスチール製バックプレートで、
アルミは アルミ製の軽量なバックプレートとなっています。

シンタードを除く オーガニックパッド3種は
特徴に関するメーカーの説明文が ほぼ同じです。
RIMG7770amxy15.jpg
良い点をプラス、悪い点をマイナスとして説明がありました。
まず 良い点の一番上から、
ブレーキの音が静かだということですが
ブラックのみ最上級で表現していました。
つづいて、ベッドを出し終えるまでが短いとありますが
これは新品のディスクローターに
パッドの材質が移って ブレーキの利きが良くなる
当たり付け(ベッディング)のことを意味します。
つづいて、イニシャルバイトが いっそう優れているとありますが
イニシャル(初期の)バイト(噛みつき)とは
ブレーキの初動付近の制動力のことで、
ブレーキレバーを それほど握りこまないうちに
初動から グッ!と食いつくように利くことを意味します。
つづいて 悪い点。
ひとつ目に 摩耗が早いこと、
ふたつ目に 濡れている路面と泥には不向きだということです。

RIMG7771amxy15.jpg
シンタードパッドの説明文です。
良い点は 高温時の摩擦によるフェードが
オーガニックパッドより 少ない、
濡れている路面向き、の2点で
悪い点は
音がうるさい、ベッディングに時間がかかる、
イニシャルバイトが それほどでもない、の3点です。

シマノのブレーキパッドのレジンが
スラムではオーガニック、
メタルがシンタードに相当すると考えると
イニシャルバイトは シンタードのほうが
上のような気がするのですが、
スラムでは シンタードのほうが
初め柔らかく利いて(イニシャルバイトが弱い)
レバーを握りこんでいくと利きが増していって
奥のほうでは オーガニックの上限を超える利き方をする、
みたいな性質になっているのでしょうか。

RIMG7772amxy15.jpg
4種のパッドの
・バックプレートの色
・パッドの材質
・バックプレートの材質
・名称
を それぞれ書き出しました。
グレー、ブラック、アルミ、カッパーの順にしたのは
このあとの表で スラムがこの順番にしているからです。

RIMG7773amxy15.jpg
横軸と同じ順番で 縦軸にもパッドを書いて表にしました。
パッドのベッディングによって
ローターが新品よりもブレーキが利くようになる理由について、
ローターに対してブレーキパッドが全面的に当たるようになる
初期摩耗だけではなく、スラムでは
「ブレーキパッド素材の薄い層が ローター上に転写されて
その2つの表面間の摩擦により 強力なブレーキが可能になります」
と 明記しています。
なので、パッドを交換した場合に 以前のパッドの材質によって
ディスクローターをそのまま使えない(交換を要する)
という組み合わせについての説明があります。

RIMG7774amxy15.jpg
まず、新旧パッドが同じものである場合。
当然ながら ローターの交換は不要です。
横軸と縦軸、どちらが新旧パッドなのかというと
この左上から右下までの斜めの○に対して
対称になるので どちらでもいいです。

RIMG7775amxy15.jpg
つづいて、シンタードとオーガニックの間に
互換性が無いので この2つの間は×になります。

RIMG7776amxy15.jpg
つづいて、黒スチールプレートとアルミプレートは
おそらくバックプレートの材質のみの違いなので
(静音性が クワイエッテストとクワイエットで違っていましたが)
互換性があります。

RIMG7777amxy15.jpg
最後に。ここが意外でしたが
パワフル(グレー)は オーガニック寄りの材質のまま
ブレーキの利きを強くしていますが、
パワフル以外のオーガニックとは互換性がありません。
なので 雨の日にレース会場についてから
ブラックまたはアルミから パッドをグレーに交換して
そのまま使う・・・というのは出来ないことになっています。
まあ これはメーカーが言っていることなので
ローターを洗浄すればいいんじゃないかとか
オーガニックとシンタードの間を またがなければ
たぶん問題無いやろとか言われそうですし
私も そう思うのですが。

ちなみに、ブレーキキャリパーに標準装備されているのは
ロード用は ブラック/オーガニック/クワイエット、
MTB用は グレー/オーガニック/パワフルとなっています。
パワフルは 問屋さんの表記によっては
単に「ニュー コンパウンド」とあるだけなので、
何も知らないと 従来品に対する上位互換品だと思ってしまって
ブラックからグレーに切り替えてしまうということも起こりえます。

「スモール」サイズのパッドの
この記事を書いている時点での税込定価は
ブラックとカッパーが3840円、
グレーが4020円、アルミが4610円です。

RIMG7783amxy15.jpg
スラムのブレーキパッドの厚みは
バックプレートとパッドを合わせて 約4mmですが、
これが3mm未満になったら要交換と指示があります。
指定の厚みに バックプレートを含むので、
ノギスで挟んで測るのに
パッドの厚み単体で指定されるよりも 簡単で確実です。
約4mmと書いたのは パッドとプレートの厚みの内訳が
ブラック オーガニックだと 1.8mm+2.2mmで4mm、
シンタードだと 1.8mm+2mmで3.8mmだったからです。
プレートの厚みは グレーはブラックと同じだと思いますが、
アルミは また違うかもしれません。
いずれにしても パッド部分の厚みは1.8mmですが、
メーカーの指示はプレートを含む厚みなので
4mm厚からだと パッドが0.8mm、
3.8mm厚からだと パッドが1mm残っている時点で
交換時期となりますが、これは少し余裕があります。
大台ケ原か乗鞍の頂上で 合わせて3mmだと気付いたとしても
なんとか生きて帰れます。

RIMG7794amxy15.jpg
↑これはスラムのディスクローターの
中央のアルミ部分です。
スラムのローターには 2mm厚のものと
1.85mm厚のものがあり、交換を指示している厚みは
それぞれ 新品からマイナス0.3mmです。
ロード用のディスクローターは1.85mm厚なので、
上の画像のように 1.55mmが交換時期だという表記になっています。

RIMG7784amxy15.jpg
↑これはブレーキの音と感触がおかしいというので
交換した シマノのディスクローターと
RIMG7785amxy15.jpg
ブレーキパッドです。

RIMG7786amxy15.jpg
まずは ローターから。

RIMG7788amxy15.jpg
シマノはローターの厚みが1.5mmになったら
交換と指示していますが このローターは0.95mm厚です。

RIMG7787amxy15.jpg
パッドが当たっていた部分が
段付きになって摩耗しています。

RIMG7789amxy15.jpg
ブレーキパッドも死ぬほど(比喩ではない)摩耗しています。
上の画像左が 左側(外側)で、右側より摩耗がひどいです。

RIMG7790amxy15.jpg
どちらも おもに上下方向に偏摩耗があり、

RIMG7791amxy15.jpg
↑左側パッド(画像左側が上方向)
RIMG7792amxy15.jpg
↑右側パッド(画像左側が上方向)
上端は かすかにパッドの材質が残っていますが、
より残っている右側パッドの上端の厚みを測ると
実はこれでも 0.4mmあります。
シマノがブレーキパッド交換を指示しているのは
パッドの材質の部分の厚みで 0.5mmですが、
ブレーキキャリパーの位置設定によっては
前後方向に偏摩耗を生じることもあるので
(これは ブレーキパッドだと0.1mmでも大きい)
斜めに減ったパッドの最も薄い部分が
0.5mmになった時点というのは
わりと余裕がなく ギリギリな状態なので
シマノのブレーキパッドは
早めの交換を心掛けるくらいで ちょうどいいです。

シマノには レジンとメタルの2種類のパッドがありますが
メタルパッド非対応というディスクローターはあるものの
レジンからメタル、あるいはその逆にパッドを変更したときに
ローターを交換しろという指示は ありません。

RIMG7797amxy15.jpg
ディスクローターの交換ついでに
ブレーキパッドを
シンタード/カッパー/ヘビーデューティに交換しました。
さっそく試してみます。

category: その他 機材の話

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