のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

パワータップのオーバーホールその他  

今日もホイー(以下略)。
になる予定のホイールではなかったのですが。
DSC06970amx.jpg
パワータップの後輪をお預かりしました。
ハブのオーバーホールをご希望です。

DSC06977amx.jpg
リムはDTのR450です。

DSC06973amx.jpg
ヨンヨン組みで組まれていたのですが、どうにも反フリー側がゆるい・・・。
最近は むしろ普通のホイール(左右同本組み)を組んでいないので
「普通の手組み」はこのくらいのものかもしれないのですが。

結果的にばらすことになったのでセンターは見ていませんが、
バッチリ出ている または ほぼ出ていると見ていいでしょう。
その状態でフリー側のスポークテンションは十分に張ってありました。
こう書くと上から目線で恐縮ですが ちゃんと組めています。
DTのR450は キンリンのXR200と同じくらいのリム高ですが、
このホイールのフリー側のスポークテンションは
のむラボホイール5号で普通に組む場合の105%くらいです。
これは リムの限界値に非常に近しいところです。
(「普通でない場合」というのは「張り気味にして」と言われた場合などです)

スポークは全て 黒のDTコンペティションなので
このブログ風にいうと「全コンペヨンヨン組み」となります。
フリー側のスポークテンションが十分でリムのセンターが出ているなら、
もう そこで袋小路です。
(ヌルい反フリー側を上げるとリムが反フリー側に寄る、
その寄ったリムをフリー側に寄せることは
スポークテンション的に出来ない、という状態です)

リムがセンターにあるという当然の前提条件を守ったうえで
フリー側のスポークテンションを この値に持っていくと、
ハブがこのハブで スポークがこのスポークで 組み方がこの組み方なら
反フリー側のスポークテンションのフリー側に対する追随度は
誰が組もうと同じになります。
私が普段ここに書いていることは、
「特殊設計のハブなどではない ありふれた材料で
この追随度をなるべく最大に持っていきたい」ということがメインです。

実際に このホイールとのむラボホイール5号で
「フリー側がコンペティションでほぼ同じ(このホイールのほうが やや上)
スポークテンションでありながら 5号のほうがずっと反フリー側が張っている」
というのを 今日お店にいたお客さんには見てもらいました。

折りに触れて書いているつもりではありますが、
「私が(のむラボが)組んだホイールだからすごい」ということはありません。
そんなオカルトは真っ先に排除するべきです。

ホイールを買う側がホイールに詳しくないのは罪ではないですが、
売る側がそうなのは罪です。
同じものをアナログ的に分析してもデジタル的に分析しても
結論は同じになると思うのですが、買う側の無知をいいことに
アナログにオカルトを混ぜて売るということが
この業界では横行しています(他業種もそうかもしれませんが)。
このブログのせいで ショップがお客さんを騙しづらくなった
というような話を最近聞きましたが、私には関係のないことです。
お客さんを騙しにくくなったとしても全く困らない仕事を
淡々とすればいいだけなので。

自転車屋というのは伝統的に
「売る側が偉そうな態度でもかまわない」という雰囲気があります。
ふんぞり返って説教を垂れるオッサンも多いですが、
これがもし他業種の個人商店なら とっくに潰れてます。
それが敷居の高さ(店の入りにくさ)や
通販につながっていると思うのですが・・・。

おっとこれ以上は危険だ。しかもかなり脱線しとる。

話を少し戻しますが、最近左右同径スポーク左右異本組みで
「これはすごい」と我ながら思ったのは
28Hパワータップの全コンペヨンパチ組みです。
何人かのお客さんにスポークをにぎにぎしてもらいましたが
あまりの左右差の無さに 笑いが漏れますね。あれ。
「反フリー側のほうが張ってるのでは」と言われたりしましたが、
それはあり得ません。
そういう感触を出すための「結線」であり、
私が「真のスポークテンション」「見かけ上のスポークテンション」と
言葉を使い分けている理由です。
「スポークテンション」というのは「スポークの」「テンション」ですから
これの指すところは スポークの太さには関係がありません。
「ある太さのスポークにかかっている」「テンション」です。
ニップルがリムを食い破ろうする力こと「RK(このブログの造語)」は
スポークテンションに純粋比例するわけではなく、断面積などと関係があります。
純粋比例するならRKという用語をつくる必要はありません。
最近「左右異径スポークで前輪を組んだ」というコメントをいただいた方へ。
テンションメーターの数字はそうなるのですが、
私が見ているのは それ自体の差ではなく そこからはじき出される「何か」です。
この「何か」の左右差を詰めたいのです。
これは「スポークの伸長方向を接線に近く」ではなく
「二分線を超えない範囲で反フリー側のn本組みのnをなるべく大きく」
組むこととも関係があります。

おっとこれ以上は書けないぜ。さっきと違うベクトルで脱線しました。

DSC06978amx.jpg
お客さんに許可をいただいてヨンロク組みすることになりました。
なのでホイールをばらしています。
ハブの中ですが、グリスが汚れているを通りこして
グリスがカラカラに切れているという感じです。
フリーボディのシールですが、フリーボディではなくハブ体側に残りました。
目安というわけではないですが、
グリスが切れると こうなる確率が高いように思います(根拠なし)。

DSC06979amx.jpg
やる気のないテープは
DSC06980amx.jpg
テープの糊がわいていたので
DSC06981amx.jpg
DSC06982amx.jpg
DSC06983amx.jpg
恒例の熱収縮チューブで処理しました。
パワータップのハブのベアリングは圧入がゆるめです。
例えばマヴィックと比べると かなりゆるめです。
ベアリング自体は規格品なのでメーカーごとの公差や
同一メーカーの同一品ごとの個体差は少ないはずなので、
ハブ側の圧入部の寸法が大きめなのでしょう。
私は 新品のパワータップのハブの場合は ベアリングを抜いてまで
マグネットのテープを熱収縮チューブに換えたりはしません。
が、パワータップのハブの場合 前述のようにベアリングの圧入具合が
ゆるめなので 新品のベアリングを抜いても 傷みはまずないと思います。
「新品だけど熱収縮チューブにして」と言われれば しますので
よろしくお願いします。

DSC06984amx.jpg
洗ったぜ

DSC06985amx.jpg
組んだぜ

DSC06975amx.jpg
DSC06987amx.jpg
密かに逆イタリアン組みをイタリアン組みにしたぜ
(大きい文字に慣れているので この文字ならバレないはず)


DSC06988amx.jpg
あと いつも書いていることですが。
ピカピカの銀色のハブっていいですね。

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